まんがとは飛行機のコクピットである

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uroak_miku @Uroak_Miku

1)以下はまだアイディアなのであまりツッコミをしないように。

2016-10-16 10:51:32
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2)黎明期の同一主人公連載まんがにおいては画面構図がフィックスでしたが pic.twitter.com/rmChNnbjS5

2016-10-16 11:02:32
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3)20世紀に入ると、こんな風にどんどん構図が(カメラの視点が)大胆に切り替わって躍動感が生まれていく。左から右にかけて時代が現代に近づいていきます。 pic.twitter.com/1FmpVN6s0q

2016-10-16 11:04:36
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上から下にかけて時代が新しいものになっていきます。

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4)これをどう解釈するか?私はこんな仮説を温めています。コマごとに画面構図が切り替わると同一人物が同一人物だと読む側が理解できなかったのが、時代とともに読む側もそういうのに慣れていって、描く側も大胆な構図転換、コマの大きさ変換、それに登場人物のワクはみだしを試みるようになった。

2016-10-16 11:06:54
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5)先にも触れた話ですが、いつだったか父にこれを見せたら「どう見たらいいのかわからん」「なんだこのカツオみたいなの、全員同じ奴なのか?」と聞き返されて驚いたことがあります。 pic.twitter.com/MF9NkOgcNk

2016-10-16 11:09:40
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6)このくらい単調なコマ割りでないと各コマに描かれた人物が同じひとだとわからない様子でした。 pic.twitter.com/GNrfJPh1gi

2016-10-16 11:12:00
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7)新聞連載まんがの黎明期には読者はみんなそんなものだったのでしょう。 pic.twitter.com/MgQRG9AX3z

2016-10-16 11:12:56
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8)想像ですが父にとってまんが(の1ページ)はこんな風に目に映っているのです。 pic.twitter.com/grENLob2um

2016-10-16 11:14:44
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9)訓練された人間なら操縦席に座って目を動かせば計器やディスプレイのどれが何を指し示しているのか、有機的に、そして瞬時に把握してしまうけれど、飛行機の操縦なんて習ったことのない人間にはもう何が何だかわからない。

2016-10-16 11:16:56
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10)新聞連載まんがの黎明期にも同種の問題がきっとあって、それで各コマ(枠線のかわりに空白で仕切られている)がフィックスになっているのです。これなら同一人物だとわかるでしょう、と。

2016-10-16 11:18:21
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11)しかし新聞読者もだんだん慣れてきて、同一人物だと瞬時に把握するようになる。そのぶん大胆な構図転換やコマの変化や枠突き破りの技を描く側も仕掛けやすくなる。仕掛けても読む側はちゃんとついてきてくれるから。

2016-10-16 11:19:51
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13)まんがの統辞法がしだいに形になっていったわけです。送り手と受け手のあいだに共通コードができあがっていったというか。

2016-10-16 11:24:33
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14)そういう進化を可能にしたのが「キャラクター」という概念だったと私は考えます。

2016-10-16 11:25:19
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15)別々のコマに描かれた、ポーズも角度も違う人物絵を、読む側が「ああ同一人物だね」と瞬時に認識するようになった。それは「キャラクター」という理解のコードが生まれていたから。

2016-10-16 11:26:56

「同一の人物」と認識できれば、構図ががらっと変わろうがコマの大きさが変わろうが人物がコマからいきなりはみでようが読む側はついていける。

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18)続きは別の機会に。

2016-10-16 11:29:56

☟以下に続く
駆ける乗用車はキャラクター強度が高い - Togetterまとめ http://togetter.com/li/1037371