fun9tionさんか誰かがおっしゃてた話だけど、「大学が悪い」「企業が悪い」という問題ではなくて、雇用の体系が「メンバーシップ型」か「ジョブ型」か、というのが一番本質的なような。企業が前者を選ぶ限り、現状のミスマッチは解消できない気がする。議論すべきはそういう所なのでは?
2011-02-24 03:23:32仮に「ジョブ型が好ましい」という結論になったとしても、そういう体制に移行するのはえらく大変なわけで、「日本企業でそれが可能なのか」とか「具体的にどのように移行していくのか」みたいな議論が必要なんじゃないかな?
2011-02-24 03:27:04まぁ「日本企業」っつってもいろんな雇用体系があるだろうから、一まとめにして議論するのは難しい。そんなわけで、私がある程度システムを知ってる霞が関を例に考えてみる。(「典型的な日本の組織」とも言えるし。)
2011-02-24 04:01:51日本の官僚組織は典型的なメリット・システムなので、採用時の区分で出世の速さが決まる。つまり「国家一種」は「国家二種」より速く出世する。また国家一種の役人は、通常2年前後で他の部局へ異動する。二種の場合はもう少し長く一つの部局に留まる。
2011-02-24 04:08:43「部局が変わってもやること(事務処理)はそんなに変わらない」という見方もあるが、部局ごとに必要とされる知識は多少異なってくるので、国家一種の役人は「メンバーシップ型」(「ジョブ型」ではなく)の雇用と言えると思う。専門性は伸びないが、他の部局の事情を解し、また欠員の代替も容易だ。
2011-02-24 04:12:49昨今は「専門性のある職員を」という声があるし、実際そういう人間でないと対応できない問題もあるので、職務ごとの採用も行われてはいる。(いわゆるジョブ型、CIO補佐官などがそれに相当する?)だが、そういう人材に委ねられる仕事はごく一部だし、出世するのはいろんな部局を回る人間の方だ。
2011-02-24 04:18:39仮に「扱う問題が高度化・特殊化してきているので、ジョブ型に切り替えよう」となった時、どのような移行が好ましいか?専門家(職務に応じた採用者)に任せる仕事の割合を徐々に増やしていく、というパターンが考えられるが、すでに雇っているジェネラリストの仕事は減っていくことになる。
2011-02-24 04:23:41官僚組織の場合、不要な人材でも解雇することは難しい。また十分な専門性を身につけていない人間が、40代、50代になって専門性を身につけるのも難しいだろう。ゆえに「ジョブ型」への移行は困難、ということになる。民間企業の場合も似たような状況にあるのではないだろうか?
2011-02-24 04:27:26まぁ私は人事の専門家でも官僚組織の研究者でもないので、見当違いなことを言ってるかもしれませんが…でも「ジョブ型」への移行が容易でないことは確かだと思う。
2011-02-24 04:29:33民間企業との最大の違いは環境変化に適応できなくても淘汰(倒産)されず、低い生産性のまま継続する点です。JALの極端な形です RT @jotun82: 官僚組織の場合、不要な人材でも…民間企業の場合も似たような状況にあるのではないだろうか?
2011-02-24 04:48:21官僚制度にメリトクラシーが利いているかというと疑問です。入省何年で何等級と決まっていて、昇格と昇給が保証されています。つまり身分と給与において本当のメリトクラシーはありません RT @jotun82: 日本の官僚組織は典型的なメリット・システムなので…
2011-02-24 04:57:46山中俊之さんや中野雅至さん辺りが何冊か出してたと思います。RT @jotun82: きっとここら辺の問題を詳しく論じている本もあるんでしょうね。もしご存知の方がいれば、ぜひ教えて下さい。
2011-02-24 05:24:35山中俊之さんの著作は興味深いな…さっそくポチってしまったw 「公務員の人材流動化がこの国を劇的に変える」 http://amzn.to/eIDTqh
2011-02-24 05:34:50