丹生谷貴志ツイートまとめ(2016年11月)

丹生谷貴志さんの2016年11月のツイートをまとめました。
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nibuya @cbfn

余、余、余談。「本は古本屋に売るくらいならガソリンかけて焼いちまえ」というのが祖父代からの数少ない家訓?なのだが、さすが河原で勝手に火を上げるわけにもゆかず、試しにブックオフに一応綺麗目の中原中也全集を持って行ったら、さて100円、これなら焼くか学校で捨てる方が精神衛生にいい。

2016-11-01 14:29:47
nibuya @cbfn

『ダゲレオタイプの女』、ああ俳優というのは手と腕のやり場にいつも途方に暮れている実存なんだと、妙なところが印象に残り・・・。しかし他に訳しようもないし間違いでもないのだが「plaque argentiqueの女」が「ダゲレオタイプの女」となると「銀薄片存在」って異感が消えて残念。

2016-11-03 19:54:59
nibuya @cbfn

余談。僕の世代は?例えばモーツァルト→ステッペンウルフという連想があって、このステッペンウルフは『イージーライダー』の開始を飾る彼らではなくてヘルマン・ヘッセの『荒野の狼』で、殆ど忘れている内容を思い出そうとし・・・手塚富雄訳の文庫本が古書で無意味に高価なっているのに驚いて・・・

2016-11-09 06:28:14
nibuya @cbfn

余談。『言葉と物』を読み返しながら何故か『さようなら、いままで魚をありがとう』という言葉?がしつこく頭をよぎるのだが、無論ミシェル・フーコーとダグラス・アダムスがそっくりだというわけでは全くなくて・・・何というか・・・いや、そっくりなのだろうかしら・・・

2016-11-09 06:51:02
nibuya @cbfn

余談。長い本を読むのに疲れて久しぶりにJ・G・バラードの短編でもと『時間が語りかけてくる』と『待つことの根拠』を斜め読みに読み返し・・・その多少退屈な「世界観」など今更どうでもよくて、ただこの人の、人間関係が根本的に脱落した荒涼とした独白の風景に”救いのない潔白さ”を感じて・・

2016-11-09 07:18:49
nibuya @cbfn

・・・不意の記憶、スヴャトスラフ・リヒテルが来日した時、飛行機嫌いの彼は船でやって来て、ピアノはスタンウェイではなくヤマハを希望し・・・と、無意味な記憶の羅列・・・しかしこの人の空虚に向けて穴が空いているかのような妙に表情のない眼は、昔から常変わらず・・・不思議な印象を残す・・・

2016-11-09 07:26:36
nibuya @cbfn

・・・レオン・ラッセル・・・『タイト・ロープ』でもなく『マスカレード』でもなく、ジョージ・ハリソンのコンサートでの『ヤング・ブラッド』の綺麗な目線と野獣の歯の弾き語りが浮かぶのは、世代ということで・・・後年老いて太ってしかし同じ声でエルトン・ジョンに紹介されて歌い出す姿も・・・

2016-11-14 11:10:17
nibuya @cbfn

相変わらず久しぶりに大学の郵便受け・・・中村秀之さんの『敗者の身ぶり』と鵜飼さん訳のデリダ『動物を追う、ゆえに私は(動物で)ある』が届いていて・・・恐縮、この場を借りて多謝、ありがとうございます。日本語活字の視覚文法(?)が崩壊して行く自分の持病(!)の悪化を克服せねば・・・・

2016-11-16 23:17:20
nibuya @cbfn

あ、川崎公平さんから詳細な黒沢清論もとどいていました、恐縮・多謝。しかし、逝去された御園生涼子さんのお仕事を読んでも、「ああ、映画は死んだのだな」という気分になり、しかしこれはネガティヴな感想ではなくてついに映画は「正統な死後の生」を生き始めたのではないかということでもあり・・・

2016-11-17 10:21:47
nibuya @cbfn

余談。唐突だが、僕にとって死者の定義は「会えない」ということだけでそれ以外は生者と同じであり・・・要は「遠い」ということで、そうだとすれば「○○さんは星になった」という陳腐な表現は意外に正確な喩だということになる。時間は距離で測られ、「歴史」は空間化され・・・

2016-11-22 09:49:05