「図書館には文化財保存に適した薫蒸設備がなく」というけれど、過去何十年も被害がないコレクションならば、やる必要は皆無。日本は不必要な定期燻蒸のし過ぎです。RT @sght: 河北新報 /宮城県図書館の“魂”移管 専門家ら「再考を」 http://goo.gl/EgQtm
2011-02-25 08:11:06一体どうしちゃったんだろ?:河北新報/「県決定、理解に苦しむ」 宮城県図書館「青柳文庫」など移管 http://goo.gl/c1Lnm
2011-02-25 11:33:04@happymnt 理解に苦しんでおります。県内、県外を問わず研究者が利用主体である図書館と、学芸員が調査研究した結果を展示の形で公開する博物館という機能の違いを無視してます。
2011-02-26 09:46:23@shiryouhozon 「司書は日ごろ素手で古書を扱っているから」というのも移管理由の一つとか。水と石けんできれいに洗った素手ですけど、それがなにか?
2011-03-01 19:30:35図書館資料は図書館ネットワーク上に存在しているもの。博物館ネットワーク上に移るということは、他の図書館にとっても他人事ではないはず。勿論その2つのネットワークが連携していることは前提ですが。
2011-03-02 13:05:05【貴重書の取扱い1】 宮城県立図書館の貴重書が博物館に移されるという記事 http://bit.ly/gRZFt0 をめぐって、少なからぬ方々がツイットを。私も立場を弁えずに横槍を。図書館にしろ博物館にしろ、そもそも貴重書の取扱い指針があるのか、などとエラソーに ^^;
2011-03-02 15:54:03【貴重書の取扱い2】でも、言いっぱなしではマズイ、反省 m(__)m で、もしかしてこれから作ろうという方の参考になるかも知れませんので、某大学図書館の指針9項目の概要を連続ツイットで。 ただし、ただしですね、これらは主にアチラの、洋本の貴重書が対象です。東洋のは..ウーン。
2011-03-02 15:55:02【貴重書の取扱い3】 ウーン、とうなるのは他でもありません。何年か前に『IFLA 図書館資料の予防的保存対策の原則』の日本語版の監訳をたときのことす。http://bit.ly/fyD2qP あれっ!?
2011-03-02 15:55:25【貴重書の取扱い4】 原題は Principles for the Care and Handling of Library Material. 全体としては間違いなく良著。セキュリティ&防災から始まって媒体ごとのケアと取扱いがバランス良く。だがしかし、第4章はどうか?
2011-03-02 15:55:38【貴重書の取扱い5】 第4章は「伝統的な図書館資料」(本などの紙媒体資料のこと)のケアと取扱い。でも、ここで対象になっているのは西洋の本、洋装の本です。和書や漢籍等の東洋の紙媒体についてはなあーんにも書いて無いのですよ。
2011-03-02 15:55:48【貴重書の取扱い6】 もちろん、東西共通のことはあって、そこは大いに参考になる。でもInternationalな原則というならば、東洋の紙媒体のことも無ければダメジャン! でもすぐに思ったは、アチラの図書館にも東洋の本はあるが、要は東からの発信しないから指針が無い、と。
2011-03-02 15:56:36【貴重書の取扱い7】 それから幾年月、誰か、日本の図書館とか博物館のヒトとコンサーバターが一緒になって作ってくれないかあと思いつつ今のところ出てこない。例えば、漢籍で竹紙の古い本は前小口の折りが切れてる場合が多い。こうした本はどう捲るのか? 指の位置は?
2011-03-02 15:56:47【貴重書の取扱い8】 巻子本の正しい開きかた、閉じ方は? 貝多羅葉は? てなことを書いた東洋資料の扱い方指針をですね、ぜひ作って、アチラのひとの鼻を明かすと共にIFLA 原則にも盛りこんで頂きたいと。
2011-03-02 15:56:58【貴重書の取扱い9】 ということで、以下はアチラのUniversity of British Columbia LibraryのHandling Rare Books の紹介です。簡にして要。東洋の本の取扱い指針を作るときにも大いに参考になると、私は思います。
2011-03-02 15:57:59【貴重書の取扱い11】 紙は予想以上に勁い。ただし、1850~1950年の酸性本は弱い。また酸の悪影響は1400年代の本からあることも。非常に薄い紙、脆弱化している紙は手ずからの扱いを特に細心に。その他の貴重書も扱いは慎重に。
2011-03-02 15:58:22【貴重書の取扱い12】 一枚のページあるいはページの束を捲るときには、左開きの本は天小口の右から、右開きならば天小口の左から。
2011-03-02 15:58:29【貴重書の取扱い13】 製本で注意すること。経時のより紙、接着剤、革、布、綴じ糸は脆弱になり損傷している。特に注意する箇所は表紙と本体とのヒンジ部、それと背。最も傷みが生じている箇所だから。全体を大きく見開かずに、背と表紙を支えるようにしながら、未開き度を最小にして。
2011-03-02 15:58:39【貴重書の取扱い14】 大きな本を閲覧する時には発泡体プラスチック製の支えを使う。小型の本ならば手のひらに載せ、最大90度の見開きで。何冊も見開いた状態にして置かないで、いまの閲覧対象ではない本は綴じておく。
2011-03-02 15:58:49【貴重書の取扱い15】 白手袋の着用。原則、無し。手油が資料に付着するという理由で白手袋の着用を義務付けているところもあるが、着用により要領が得ずに逆に破損の原因になることが。清潔な素手で。
2011-03-02 15:58:58ツイッタでもちょと注目を集めた『貴重書は白手袋を着けてという誤解』、おかげさまで累計 3,500 アクセス! http://bit.ly/fkJsMq ほら、こんな世界の至宝も素手で! → http://bit.ly/ec0gPa
2011-03-01 15:10:08【貴重書の取扱い16】 本を見開いた状態でひっくり返して置かない。ページ表面をなぞったりさすったりしない。[他、印を付けるなとか、インクペンでなくて鉛筆をとか、折るなとかポスト・イットはダメとか、常識的な注意が]
2011-03-02 15:59:21