高橋源一郎さん(@takagengen):午前0時の小説ラジオ・震災篇〜卒業式ができなかった学生諸君すべてへ贈る祝辞〜「「正しさ」について」
「祝辞」22・あなたたちには、いま、なにかをしなければならない理由はありません。その「時期」が来たら、なにかをしてください。その時は、できるなら、納得ができず、同調圧力で心が折れそうになっている、もっと若い人たちの分も、してあげてください。共同体の意味はそこにしかありません。
2011-03-21 00:40:44「祝辞」23・「正しさ」とは「公」のことです。「公」は間違いを知りません。けれど、わたしたちはいつも間違います。しかし、間違いの他に、わたしたちを成長させてくれるものはないのです。いま、あなたたちが、迷っているのは、「公」と「私」に関する、永遠の問いなのです。
2011-03-21 00:42:52「祝辞」24・最後に、あなたたちに感謝のことばを捧げたいと思います。あなたたちを教えることは、わたしにとって大きな経験でした。あなたたちがわたしから得たものより、わたしがあなたたちから得たものの方がずと大きかったのです。ほんとうに、ありがとう。
2011-03-21 00:44:46「祝辞」25・あなたたちの前には、、あなたたちの、ほんとうの戦場が広がっています。あなたを襲う「津波」や「地震」と、戦ってください。挫けずに。さようなら。善い人生を。
2011-03-21 00:46:23@takagengen いまに限らず様々な局面で、「公」のもたらす「正しさ」と、「私」の中から生まれるそれとの差が、私たちを迷わせています。頭では分かっているのに心が言うこときかないときも、たぶんその葛藤があるからですよね。(続)
2011-03-21 02:04:38@takagengen (続) そうして私たちはその両者の狭間で考えます。考えては間違い、時折ヒントを貰いながら、また考えます。先生の祝辞もまた、私にとって大きなヒントになりました。私は、「いま」の私を無力だと嘆いてばかりで「これから」を忘れていました。(続)
2011-03-21 02:05:25@takagengen これから少しずつ、いろんな「正しさ」と出会うときが来るはずです。だから、いまはこれでいいのですよね、きっと。先生のツイートが「祝辞」なら、これは私なりの「答辞」です。ありがとうございました。先生のもとで学べたことを心から嬉しく思います。長々と失礼しました。
2011-03-21 02:08:08@yLiberty こちらこそ感謝しています。あなたに声をかけてもらわなかったら、「祝辞」を書こうとは思わなかったでしょう。卒業、おめでとう!
2011-03-21 02:22:34