まどか☆マギカを巡る仏教学的考察

八索 @pa_so

ネタバレ注意「魔法少女まどか☆マギカで学ぶ仏教思想」　http://d.hatena.ne.jp/pa-so/20110427/1303921317　#madoka_magica

いんそうさん @insou

@pa_so 希望（もしくはそれに類するモノ）ってどう扱われてるんですか？

八索 @pa_so

@insou 小乗的には：余計な希望は捨てろ（自力で阿羅漢になれ）　大乗的には：みんな偉い仏様に救われるから無問題

いんそうさん @insou

@pa_so 個人的には、奇跡とか希望の解釈が組み込まれてるとよかったなーと思います。逆に言えば、そこがスルーされてるからまだしっくりこないイメージ。

八索 @pa_so

@insou 希望っていうのは最終的に（必ず）救済されるという可能性で、それは大乗仏教のなかに組み込まれています。奇跡のうまい解釈はまだちょっと思いつかない。

いんそうさん @insou

@pa_so それ考えたんですが、順番が逆になっちゃうんですよね。まどかが神になる前から希望は存在してたわけですし。

八索 @pa_so

@insou 問題は希望が裏切られないという保証なわけで、希望自体はいつでも発生しうる。だから希望＝成仏可能性で、まどかの願いによってそれが保証されたと考えればいいと思う。

いんそうさん @insou

@pa_so なるほど、そうなりますよね。すると前半でさんざ強調された希望や、それを導く奇跡とはなんだったんだろうという話に戻ってしまって、なんとも糸口が見つかってないなうです。てか変な絡みですみません＞＜

八索 @pa_so

@insou 自分の解釈だと前半と最終話付近で微妙に希望の意味が変わっているかも。前半の希望は「何か願いを叶えたい」というよく言えば積極的な希望、悪く言えば執着なんだけど、後ろだと要するに「前を向いたまま死ねる」（魔女化しない）ってことなのでは。

いんそうさん @insou

@pa_so 後半のは苦痛からの逃避に近いという話ですよね。しかし、所謂物語前半の希望を「理想の物を欲する」とするんであれば、まどかの最後の願いは「誰も苦しまない世界」を欲したわけで、これも前半の希望と同質なものかな、と。そもそもまどかは魔女化という苦痛があったわけじゃないですし

八索 @pa_so

@insou 前半は希望（願い）によって苦しみが生まれるという話なんだけど、まどかの「誰も苦しまない世界」という願いはメタ的（自己言及的）な願いで、前半の願いとは等質じゃないんだよね。だからパラドックスを回避するために世界のルールの方を書き換えないといけない。

いんそうさん @insou

@pa_so そこ、まどか自身は魔女化で苦しんだ訳じゃない、っていうのがミソだと思ってるんです。少なくとも願いを発する時点では。（その後で自分の魔女を滅してるのでここはまた微妙なんですが

八索 @pa_so

@insou　うん、まどかの苦しみは「他の人が苦しんでいる」ということ自体なので、やっぱりメタ的だね。つまりまどかは苦しみと希望の階層を１個上げることで、希望と絶望の袋小路から抜け出したとも言える。

いんそうさん @insou

@pa_so まどかの超越者っぷりは物語中盤からでも凄かったですよね－。あんな聖母みたいな子供なかなかいませんわ。

八索 @pa_so

@insou だからブッダになるという。ちなみに経典によれば釈尊も他者の苦しみを見て出家を決意するわけで（四門出遊）、やっぱりメタ的だね。

いんそうさん @insou

@pa_so たしかに四門出遊はばりばりまどかですなー。もしや、門のそれぞれの苦しんでる人が、他四人の魔法少女に対応している・・・！と妄想しましたが、そんなことはありませんでした。

八索 @pa_so

@insou あと、出家してただ闇雲に修行しても（＝周りの求めるままに魔法少女になっても）うまくいかないところもまどかっぽい。

八索 @pa_so

まどかと仏教についてうだうだ考察してきたが、結論として「護法少女まどか☆マギカ」を作ればいいんじゃないかという気がしてきた。　#madoka_magica