【怪玩】 ~お題三つ縛りで創作怪談~
@ts_p 毎日揚げ物と睨み合っている。仕事とはいえ、油臭い女は嫌われそうなものだけど、うちのは愛でてくれるよ。毎日仕事から帰るなり、髪の匂いをくんかくんかと嗅いで首筋をぺろり。さぁ、今朝も旦那のために、ラード入りのおむすびを握ろうかね。世にいう妖怪ってヤツだけど、愛しいもんさ。
2011-06-16 20:50:59@MaDrine_ @ts_p @MaDrine_ @ts_p 全員参加との噂を聞いて馳せ参じました。「夏企画」、私も隅っこで参加させてくださいませ~。タイトルは「逢瀬の記憶」です。
2011-06-16 23:45:23@ts_p 揚げ物屋のオヤジはまだ店の裏に転がってるはずだ。廃油のバケツに顔を突っ込んで、俺の落としたコンビニのおむすびと一緒に。だから気のせいだ。ここには胸がむかつく古い揚げ油のにおいなんかしてない。あのオヤジが俺の頭を嗅ぐときの、いやらしい吐息なんか、聞こえるはず、ない……。
2011-06-16 23:45:42@MaDrine_@ts_p えと、怪談を書いた事無いので非常に心配ですが(汗)参加させていただきます。タイトル「かちかちやま」、著者名は真佐雪でお願いします。#tknk
2011-06-16 23:52:06@ts_p 近所の揚げ物屋へ昼食を買いに行くと、いつもの老夫婦はおらず、見知らぬ若者が自分の髪の匂いを嗅ぎながら店番をしていた。「今日、おばちゃんは?」弁当を受け取る時に尋ねると、若者がニヤつきながら天むすをくれた。貰ったおむすびを見ると、皺だらけの指が天つゆを吸った衣の中に。
2011-06-16 23:54:56@ts_p 夏企画参加します タイトルは「髪」で、PNは「黄色いひつじ」で。怪談ぽくないのが難点です。 #tknk
2011-06-17 00:00:41@ts_p 寂れた店の新商品「揚おむすび」冗談で出したら良く売れる。誰もが味の秘訣を尋ねてくるが企業秘密故に言えない。当然だタネに油に染まった髪が入ってるとは言えぬ知らぬは幸せなり。俺はニヤリと笑いそっと髪の匂いを嗅ぎ再び揚げるのだ、揚げ物屋の閉店まで。 #tknk
2011-06-17 00:01:36@ts_p 久々に書きました。夏企画【怪玩】~お題三つ縛りで創作怪談~ タイトルは「おすそわけ」でPNは「ささき礼子」でお願いします。では。。。
2011-06-17 00:54:46@ts_p 彼は私の髪の匂いを嗅ぎながら愛撫するのが好きだった。揚げ物屋を営んでいる私はラード臭い髪がコンプレックスだったのに、彼はそれが好きだと言ってくれた。明日から肉味噌入りのおむすびも販売することにしたの。彼の優しさが広まるように願いながら、大切な人の肉をミンチにするわ。
2011-06-17 00:55:59@ts_p 妻がおむすびを握っている。六つ七つ八つ。多いんじゃないか。皿はたちまち山のようなおむすびに埋まる。もう止めろ。揚げ物屋の娘は売れ残りのおむすびをくれた、それだけだ。お前の握ったのがいい。「嘘よ」妻は睨むと消えた。漂う髪の匂いをつらく嗅いだ。ああ、まだ成仏してくれない。
2011-12-06 21:59:37@ts_p 揚げ物屋の裏口から、女の髪の匂いがする。ふと目をやると、パート姿の女が一人。その髪は絹の如く美しかった。 女が一息つくと、髪がぞわりと動き、手にした握り飯を掴んで後頭部の大口へと投げ込んだ。私の視線に気付くと、女は恥ずかしそうに「世知辛い世の中ですねぇ」と笑った。
2011-06-17 00:58:10@ts_p 昨日に引き続きお話書かせてください。 夏企画【怪玩】~お題三つ縛りで創作怪談~ タイトルは「切ない重さ」で、PNは「いもけんぴ」でお願いします。 どなたかひろって下さいますと助かります。
2011-06-17 11:58:47@ts_p 帰り道、久しぶりに駅前のコロッケ屋の前を通った。懐かしい揚げ物の匂いがする。ふと肩に重みを感じた。「いつも一緒に、あそこのコロッケとコンビニのおにぎり買って帰ったよなぁ」もの言わぬその重みに、かすかに好きだった女の髪の匂いと切なさが混じる。 もうすぐ、彼岸花の季節か。
2011-06-17 11:58:58@ts_p 怪玩 タイトルは「失敗は成功の…」で、青山藍明(FKBは黒木先生推し☆)#tknk
2011-06-17 19:25:35男は浴槽に勢いよくオリーブ油を注ぎ、酩酊した女をそこへ浸からせた。翌朝には美味なるコンフィになっていることを楽しみに。しかし、温度を間違えたか、浴槽には素揚げになった女の姿。男は舌打ちしながら肉片をつまんだ。「なんだ、いけるじゃないか。」そう呟くと、男は握り飯を用意した。
2011-06-17 19:25:49お昼はおにぎりひとつで済ませているから、と道代はバイト先の弁当屋がいかに油臭くて汚いかと愚痴を言う。確かに、髪の毛まで油の臭いにまみれていた。しかし、道代は気づいていない。背中に貼り付く油すましが、髪の毛に一生懸命油を撫で付けていることを。
2011-06-17 19:24:01遠足にも行けなかった息子の遺影に、せめて罪滅ぼしにと好物だったオニギリと唐揚げを供える。叩いて、蹴って、冷たくなった身体の感触が離れない。慰めるがごとく背中から伝わる温もりに、髪の毛を嗅ぐような息遣いに、涙が溢れた。遠くでサイレンが鳴り、私は立ち上がった。お別れねと呟きながら。
2011-06-17 01:25:15@ts_p 油企画、当然エントリーします。タイトルは「流れもの」で。チームK、青山藍明#tknk
2011-06-17 00:10:38肉屋の脇に座る、ボロボロの服を着た男は、己の髪を抜いて塩むすびに埋め込み、がつがつと貪る。髪の毛に染み付いた油の匂いを嗅いで、数日後、メンチカツの加熱不足により食中毒を起こした肉屋は店を畳んでしまった。皆は一様に口を閉ざした。次は自分かもしれない、と怯えながら。#tknk
2011-06-17 00:21:07