「共謀」の意義についてby亀井源太郎先生

亀井源太郎先生(慶應義塾大学法学部教授)による、共謀共同正犯における「共謀」の意義についての議論状況のまとめです。
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Kamei, Gentaro @gk1024

@y_sato1982 共謀の概念が多義的なのは、このところ意識されてきていると思います。既に公刊されているものですと、島田先生の一連の議論が参考になります(たまたま興味深い議論を目にしたので、replyします)(続く)。

2011-07-25 15:26:17
Kamei, Gentaro @gk1024

@y_sato1982 それは、たとえば、新しい注釈刑法の該当箇所であり、スワット事件に対する島田評釈(ジュリ1288号)であり、理論的法学の探求3巻におけるそれです。また、今年の学会でも共謀概念についてWSで取り上げられ、私が簡単なおしゃべりをしました。(続く)

2011-07-25 15:28:35
Kamei, Gentaro @gk1024

@y_sato1982 その要点は、(1)主観的謀議説・客観的謀議説の対立の影響もあり、共謀概念は多義的に用いられてきた、(2)ただそれは混乱を招きうる(スワット事件への対応等)、(3)このため、分析のツールとしては使いにくい。というものです。(続く)

2011-07-25 15:30:52
Kamei, Gentaro @gk1024

@y_sato1982 ただ、(説明は飛ばすのですが)共謀概念を分解すると客観的謀議説に行き着く可能性があり、そうすると起訴状での訴因の特定をどうしましょうか、という問題が、すくなくとも実務家からは提起されることになりそうな反応でした。このあたり、近刊の拙稿に書きました(宣伝)。

2011-07-25 15:33:14
Kamei, Gentaro @gk1024

@y_sato1982 なお、同ワークショップの様子は、いずれ刑法雑誌にオーガナイザーを務められた松原芳博先生がお書きになるかと思います。

2011-07-25 15:36:36
Kamei, Gentaro @gk1024

@y_sato1982 議論が錯綜している、ないし、議論が動きつつある場面での、答案の書き方は悩ましいところですね。割り切りも必要かもしれません(余談)。

2011-07-25 15:41:26