文系ちゃんと理系ちゃんの可能性

里々 @sato2

Tumblrで流れてきた文系ちゃんと理系ちゃんスレが素晴らしいが、二人の百合展開にはもっと大きな可能性が秘められてる気がする。

里々 @sato2

実験と研究でほとんど廃人のように不規則な生活を送る理系ちゃんのために、毎日食事などの世話をしてあげる文系ちゃん。数年が経ち、理系ちゃんは無事博士号を取得して企業の研究職につくことになった。理系ちゃん「これからもガンガン研究するわよ！」文系ちゃん「おめでとう、理系ちゃん」（続）

里々 @sato2

理「それで、文系ちゃんは博士号を取ったらどうするの？」文「え、私のことはどうでもいいよ」理「何ケチなこと言ってるのよ、教えてくれたっていいじゃない」文「でも……」理「いいから！　教えなさい！」文「あのね、私、博士号を取らずに退学しようと思うんだ」理「え……？」（続）

里々 @sato2

文「もともと私、研究って向いてなかったみたいなんだよね。博論がどうしても書けなくて……」理「そんな、だったらなんで博士まで進んだのよ？」文「……理系ちゃんと一緒にいたかったから」理「え」文「ううん、何でもない。もういいの。研究に未練はないから」理「でも、就職はどうするの？」（続）

里々 @sato2

文「どうしようかな。実は去年からこっそり就活をしてたんだけどね。文系博士なんか必要ないって、全部お祈りされちゃった」理「……」文「でも、私が悪いんだよね。私に研究能力がないから。半端な覚悟で博士課程に進んだから。私が、社会に必要のない人間だから」理「……そんなことない」（続）

里々 @sato2

理「企業や大学が要らないって言っても、私が文系ちゃんを必要としてる！　文系ちゃんは要らない人間なんかじゃない！」文「理系……ちゃん……？」理「あのね、文系ちゃん、もしも、もしもだよ？　このまま就職先が決まらなかったら、あたしと……」（続）

里々 @sato2

文「……ありがとう、理系ちゃん」理「……うん」文「でも、返事はまだ待ってくれないかな」理「え……？」文「私、もう少し就活頑張ってみるよ。それで、ちゃんと自立して、理系ちゃんと胸を張って一緒にいられるようになったら、そしたら……」理「わかった、文系ちゃんならきっとできるよ」（終）

里々 @sato2

「私が養ってあげる」エンドだと忍び寄るマチズモの影を感じたので途中で方向修正した結果がこれです。