卒論は「論文を書く練習」、修論は「研究をする練習」、博論は「研究者になる練習」

僕の持論である「卒論は『論文を書く練習』、修論は『研究をする練習』、博論は『研究者になる練習』」というフレーズ。それを少し具体的に、気が向くままに綴ってみました。主に僕が専門とする神経科学分野での話ですので、分野ごとに事情が異なる点にご注意下さい。乞うご批判・ご指摘。「誰でも編集可」にしてありますので、リスト編集・デコ等ご自由にどうぞ。(注)タイトルをわかりやすく変更しました。後からの変更でごめんなさい。
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@vikingjpn

博士課程全体を通じて学生が体得すべき点:2.ストーリーを作る能力。投稿論文もグラント申請もストーリー性が命。ストーリーが良くないとNature/Scienceには載らない。ストーリーが良ければ素人(≒パトロン)でも研究の意義が理解できる。ストーリーを語れるようになることが大事。

2011-08-09 15:29:25
@vikingjpn

以上、「卒論は『論文を書く練習』、修論は『研究をする練習』、博論は『研究者になる練習』」のそれぞれについて長い問わず語りをしてみました。各課程の学生さんの何がしかの参考になれば幸いです。ご批判・ご指摘大歓迎。

2011-08-09 15:30:51
Toshi Yamakawa @yamac_1ab

ウチの学生さん達は学年に関わらずよく読んでおいてください。絶対役に立つから。/@vikingjpn さんの「卒論は「論文を書く練習」、修論は「研究をする練習」、博論は「研究者になる練習」」をお気に入りにしました。 http://togetter.com/li/172419

2011-08-09 17:15:02
@vikingjpn

これはこれは過分なお言葉、有難うございます。そちらの学生さんのために何がしかお役に立てれば嬉しいです。RT @yamac_lab ウチの学生さん達は学年に関わらずよく読んでおいてください。絶対役に立つから。 http://t.co/LfJmxCU

2011-08-09 17:21:19
Toshi Yamakawa @yamac_1ab

@vikingjpn 常々ボンヤリと問題意識を感じていたことですので、まとめてほしいなぁと思っていた所でした。本当は指導教員がこういうのをキチっと伝えないといけないはずなんですが、卒論・修論発表会見てても全てのラボでできているわけではないので…。貴重な機会をありがとうございます。

2011-08-09 17:26:56
論文サポートのNAI @Thesis_Support

@vikingjpn さま。お疲れさまです。卒論は「論文を書く練習」、修論は「研究をする練習」、博論は「研究者になる練習」 まさにそうなのかもしれません。ただ、その論文を書く練習の段階で、正しい手助けが入らないと、途方にくれる方も居られるのも事実。難しいものです。

2011-08-09 17:29:56
@vikingjpn

肝心の指導教員がその手助けの必要性を理解してないケースがよくありますね。それは改善されるべきだと思います。RT @Thesis_Support ただ、その論文を書く練習の段階で、正しい手助けが入らないと、途方にくれる方も居られるのも事実。難しいものです

2011-08-09 18:40:13
論文サポートのNAI @Thesis_Support

@vikingjpn さま、確かに、自身が多忙でありすぎたり、自身が過去に手助けをもらわなかった等といった理由もあり、手助けの必要性を認識されていないケースが多々あるように思われます。いかほどの若手を育てるられるかは指導員としての力量次第になるのかも知れません。

2011-08-09 19:17:24
@KatagamiYukimi

@vikingjpn なるほど~。私は当時、指導教官に「博士号は運転免許証と同じ。研究者をしてよいという許可証にすぎない」と言われました。彼自身、学位授与時に教官に「やっと半人前になったね」と言われたそうです。ちなみに外国の方です。

2011-08-09 19:28:17
@KatagamiYukimi

@vikingjpn 入学時、研究者として一人前になりたいと言ったら「研究者が一人前とはどういうことを指すの?」と問い返されましたっけ…どこまで行っても終わりがないことを実感して、なんとなくこの言葉の意味が分かるような気がして、久しぶりに思い出しました。

2011-08-09 19:34:06
@vikingjpn

@KatagamiYukimi 実際に、博士号はまさに「研究者の免許証」だと思います。その点で、本物の運転免許証と同じく「きちんと自分で運転できるようになること」が博士号授与の条件になるのは望ましいことなのでしょうね。

2011-08-09 20:24:43
Jiro Nishitoba @jnishi

大学にいた頃は「卒論は参加賞、修論は努力賞だよ。博士論文は...いいもの書かなきゃダメだけど」と言われたもんだな。http://me.lt/3X7ZX

2011-08-09 22:40:46
@vikingjpn

ついにはてブが100超え。 http://t.co/LfJmxCU というか、それだけ卒論・修論・博論にどう臨むか?(≒指導教員とどう相対すべきか?)というテーマに頭を悩ませている人が多いということなのか。だとしたら、大学における高等教育とは一体何なんだろう?疑問は尽きない。

2011-08-09 22:53:42
09yama Orihuret @Orihuret

@vikingjpn 修論がプロの始まりと考えている「研究者集団」と、修論がアマチュアの終わりと考えている「学生集団」の矛盾こそが、日本のScienceの問題点の一つだと思います。その意識の差が、データクオリティーの激しい差を生み出しうる。

2011-08-10 01:55:58
@vikingjpn

強く同意。鋭いご指摘感謝です。RT @Orihuret 修論がプロの始まりと考えている「研究者集団」と、修論がアマチュアの終わりと考えている「学生集団」の矛盾こそが、日本のScienceの問題点の一つだと思います。その意識の差が、データクオリティーの激しい差を生み出しうる。

2011-08-10 01:58:30
@vikingjpn

ちなみに卒論・修論・博論問わず学生に足りないと僕が感じるもののトップが「文献調査」。参考文献の多寡ではなく、先行研究を細大漏らさず網羅した上で新規性を打ち出せているか?ということ。それが決定的に欠如しているケースが多い。 http://t.co/Ls0kpFQ

2011-08-10 10:26:33