同人誌即売会と「市場的交換」との違いについて、はいおくたん氏の説明
ある少女が、R指定の本を買うために父親同伴で夏コミに行って、とあるサークルさんの本を買おうとしたら「そちらのお嬢さんが読まれるのでしたらお売りすることはできません」と言われて、父親がキレて売り子さんに怒鳴り散らしたらしいです。なんか、あきれてものもいえません…
2011-08-16 11:14:31同人誌即売会において、ある特定の相手に本を「売らない」ことに関する意見の交換があったようだけれども。まず根本的なところで、同人誌即売会では「市場的交換」が行われているわけではないという「理念」に対する理解があまりにも欠けていることに、問題があるよなあ。
2011-08-20 10:18:24もしも「市場的交換」であるとすれば、相手のあらゆる属性は不問に付すべきであり、正当な理由なくなんらかの属性ゆえに「交換」が拒否されるとすれば、その交換の拒否はその属性に対する差別とみなされるべき蓋然性が高いと言えるだろうけれども。
2011-08-20 10:21:09しかし同人誌即売会で行われていることが「市場的交換」でないならば、あらゆる属性に対して平等であるべき根拠のいくつかは前提から失われる。同人誌を「頒布」するという行為が「同人(←この問題を考えるときにこの概念は決定的に重要)」の交流を意図しているのであれば、どうなるか。
2011-08-20 10:26:17同人誌即売会で行われている現象を「売る」とか「買う」とかいう言葉で記述したり表現したりしている人は、まず根本のところから現象を捉え損なっており、演繹してくる結論も的外れなものになってしまっている。
2011-08-20 10:28:40まあ、「理念」がどうあっても、現実的には人と人とを結びつける行為が「市場的交換」に収斂しがちであること自体は、現象として興味深いところ。しかしその現象を拒否する試みも、かつていくつか行われている。たとえば「ハートフル・コミュニケーション」での「残虐行為手当」というサークルの試み。
2011-08-20 10:36:49まあ東方やボカロから入ってきた人は「ハトコミ」自体の存在を知らないだろうけれども、同人即売会の歴史を押さえる上では基礎教養な気がするイベント。そこで行われたサークル「残虐行為手当」の頒布方法が物議をかもした。
2011-08-20 10:40:15(厳密な額は忘れたけれども)。サークル側は、頒布する同人誌の価値を500円と設定した。しかし一般参加者はその同人誌を「日本政府発行の金券」とは交換できない、という条件をサークル側から設定した。要するに、お金では同人誌を買えないわけだ。
2011-08-20 10:42:41お金では同人誌を買えない、というサークル側の設定をしたおかげで、残虐行為手当はイベント後にズタボロに叩かれた。まあ、そりゃそうだろう。が、一般参加者のほうはちょっと機転を働かせれば済むことでもあった。お金以外で「500円」の価値をサークル側に与えればいいだけなのだから。
2011-08-20 10:44:41@highok 麻雀やって勝ったら本が買えるって言うのもあったよ! あとこないだのコミ1ではコピー本の価格を1D6×100円に設定したサークルもあったよ!
2011-08-20 10:41:44@highok あさりよしとお先生もいろいろ変った頒布方法をやってましたね。一発芸を見せないとダメだとか、暗号解読して別のスペースに行って合言葉を入手してからじゃないとダメだとか。
2011-08-20 10:49:52実はそういう振る舞いが正解なんですよね。某教団衣装を身にまとって500円分のパフォーマンスをするってのでもいいし。 @apitane3
2011-08-20 10:50:13