「東野圭吾、中国海賊版に怒る」問題を島田荘司が語った

中国マイクロブログのつぶやきから始まった「東野圭吾の中国市場撤退問題」。ついに島田荘司氏も言及するなど、噂は本当だったようです。 北京在住の推理小説ファン、中国推理小説業界ウォッチャーの阿井幸作さんがこの問題についてのブログエントリーを発表しています。ガルシア=マルケスの中国海賊版問題など射程の長い議論を展開してますので、興味を持たれた方はご一読を。 東野圭吾の中国市場撤退問題を考える=海賊版を当然と考える中国の消費者―北京文芸日記 続きを読む
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島田荘司 @S_S_Kingdom

東野圭吾さんが、繁体字簡体字問わず、今後中国には翻訳を許可しないと決めた問題。海賊版が野放し状態で、もはや犯罪意識もないことに対するある意味自然な処置。かつて森村誠一さんが『人間の証明』の時代、中国でも印税億に届きそうな大ベストセラーになって、けれど海賊版なので印税ゼロだった。

2011-08-28 08:57:59
島田荘司 @S_S_Kingdom

翻訳刊行を許可しないことが海賊版の停止にはつながらないので、今後粗悪翻訳の海賊版が大量に出廻る危険があり、問題紛糾のおそれがあります。先日のチョメイ氏の著作、『謀殺的魅影』における推薦文捏造事件に続いてダブルパンチなので、これからミステリーも、中日反目の時代に入る危険があります。

2011-08-28 09:09:20
島田荘司 @S_S_Kingdom

むろん中国側に問題多いから糾弾は簡単なのだけれど、東洋人、訴因に絞ったディベートが練習不足なので、激論発生ならまた南京問題が出てきかねません。せっかく盛り上がりつつある「アジア本格」の動きや、華文ミステリー創作熱に水が差されかねないので、作家や読者の皆さんの冷静な対応を望みます。

2011-08-28 09:18:12