死ぬのがこわくなくなる話 第32話

Twitter上で連載中の渡辺浩弐さんの長編小説をまとめました。
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渡辺浩弐 @kozysan

『死ぬのがこわくなくなる話』、用意していた話からかなりそれてきましたが、これこそがツイッター連載ならではのことだと思いますので、どんどん進みます。SHINEからの返信が来たのです。今夜の話は、ここから。

2011-09-13 00:09:32
渡辺浩弐 @kozysan

>誠に申し訳ございませんが、当会は一切取材をお受けしていません。内部情報は会員様以外には公開しておりません。

2011-09-13 00:09:57
渡辺浩弐 @kozysan

>当「SHINE」は地下組織ではありません。全ての宗教団体と関わりがなく、カルトと呼ばれる類の団体でもありません。おっしゃるような機密事項もありません。渡辺様におかれましても、当会の情報を、虚偽でない限り自由に執筆下さって結構です。

2011-09-13 00:10:16
渡辺浩弐 @kozysan

>ただし公開情報は、既に公式サイトに掲げていることが全てであり、追加でお知らせできることはありません。会員様にはパスワードを発行し情報提供をさせて頂いており、入会は随時受け付けております。

2011-09-13 00:10:52
渡辺浩弐 @kozysan

……以上がSHINEからの返信である。ここの閉鎖性は、特殊な約束で結ばれた会員を守るためのものだということだ。SHINEの会員どうしは、この完全会員制の円環の内側で情報交換している。それは、来世で再び出会うことを前提にしたコミュニケーションである。

2011-09-13 00:12:07
渡辺浩弐 @kozysan

なるほどこれは重要なことだ。例えばアルコアが、こういうシステムで運営されていたら……完全会員制で、賛同者、参加者のみでの情報交換の場を提供する形だったら、社会からのバッシングや告訴のラッシュにさらされることはなかったわけである。

2011-09-13 00:12:50
渡辺浩弐 @kozysan

非常に注意深いスタッフが常駐していることも推測できた。僕がここにこのような文章を書いていることさえも、把握している。その上で、非常に紳士的な返信をくれているのだ。気を引き締めて向き合う必要がある相手だ。   この件に絞り込み、つづけます。

2011-09-13 00:13:11