連載『死ぬのがこわくなくなる話』。申し訳ありません、脇道にそれてしまっていますが、「SHINE」とのやり取りの報告を優先します。こちらからは、こんなメールを書いて送りました。
2011-09-14 02:15:51>貴会は広く門戸を開いているとのことですが、入会の条件がわからず、そのため、我々外側の人間からは閉鎖的な組織と見えます。実際のところ、サイトを拝見して、カルト教団や詐欺ビジネスだとの誤解をしている人は少なくないようです。
2011-09-14 02:16:34>この部分が明快でなければ、貴会が極めて閉鎖的な団体であるという指摘は免れないと思います。当方が入会審査で失格とされた理由を教えて下さい。
2011-09-14 02:16:49>入会資格の判断基準について、思想、信条、人種、年齢、所属団体など、一切、関係ありません。我々はカルト的な思想信条を背景にした団体ではないからです。ただし、入会金の支払い能力についてのみ、調査検証させて頂いています。
2011-09-14 22:10:39>以下の文面は、会員申し込みをなさった貴殿に対する個人的な伝達事項であり、取材への返答ではありませんので、公開は不許可といたします。
2011-09-14 22:10:54>我々の会員で、1億円を即座に払える人はむしろ少数です。入会にあたっては所有資産の証明をして頂く必要はありません。ただし、当会を受取人とした、死亡時1億円支払いの生命保険に加入できるだけの社会性と健康を確認しております。
2011-09-14 22:12:05>残念ながら貴殿におかれましてはその方法を選択することはできません。ご存じとは思いますが生命保険に入ることが困難だからです。数年以内に死亡される可能性が高いという宣告を医療機関から既に受けているからです。
2011-09-14 22:12:45以上。私ごとで恐縮だが、説明が必要かもしれない。僕は最近、検診で内臓の影を指摘された。その後の再検査で癌の疑いが濃厚となった。ただしそれ以降の検査と、治療方法のカウンセリングについては、拒否した。
2011-09-14 22:17:46癌については自分なりに納得のいくレベルまで勉強した。現代医学においての癌対策は、患部を取り除く手術、そして抗癌剤や放射線を使用した化学療法、以上の2種類ということになる。
2011-09-14 22:23:46人それぞれの判断があると思うが、僕は、体を切ることや薬を飲むこと、そして何より、検査と治療のために強い放射線を何度も受けることを避けたかった。
2011-09-14 22:24:28検査を中断し治療を中止すると言った僕に対して医師は怒鳴りつけるような口調で「ご自由に、ただし放っておけば数年で死ぬかもしれませんが」と、言った。プロフェッショナルからそれを聞けば十分だった。医者は余命を少なめにしか告げない。数年、ということは5、6年は大丈夫ということになる。
2011-09-14 22:50:11基礎体力を削ぐ手術や治療を避けられれば、それはもっと延びると僕は考えている。10年は生きられるはずだ。それで十分だ。10年後には60歳だ。普通に生きていても死ぬ年齢なのである。
2011-09-14 22:51:46そして、僕も、あなたと一緒に、不老不死の方法を探し始めている。この連載の中で、全く別の角度から、生き延びる方法を探す。入院して手術したり、通院して治療を受けたりすることに多大な時間を浪費するより、ずっと有意義なことだ。
2011-09-14 22:59:26ただ、これを読み続けて下さっている皆さんには謝罪しておきたい。プライベートなこととはいえ、こんなテーマを扱っている以上もっと早く書くべきだった。実のところ「死」について、そして「不老不死」についてそもそも書き始めたのは、あなたのためではなかった。自分自身のためだったのだ。
2011-09-14 22:59:48これまで人ごとのように書いてきたが、だれよりも僕が、今、激しく死を恐怖している。そして切羽詰まっているわけだ。僕はこの1、2年のうちに、生き延びる方法を確立しなくてはならない。 今日はここまでです。おやすみなさい。
2011-09-14 23:04:40