戦いの術が戦術だが戦いの学をなんというのか。意味的に近いのは戦理か? 術ではなく、学として学ぶすべはないものかねぇ
2011-10-30 08:08:59兵学=用兵学+軍制学+補助学 用兵学=戦略+戦術 戦術=定規戦術+応用戦術 軍制学=編制+経理 補助学=兵器、築城、交通、地形等
2011-10-30 09:41:23戦略は、即ち用兵法にして戦争の指揮に関し、所謂兵を会戦地に運用する計画に係るなり。戦術は、即ち交戦法にして戦闘の実行に属し、所謂兵を戦場に操縦する実施の術なり。
2011-10-30 09:44:32定規戦術は、諸兵種の性能、規定の隊形、諸運働および戦術上の諸定則に関し、所謂応用戦術の基礎たり。応用戦術は、定規戦術の応用を謂う。
2011-10-30 09:45:53著者はここで「本書は、主として用兵学に関することを説述するの目的なるを以て、軍制学に関することはここに序を以てその一端を説くに留めんとす」とし、国制と軍制、軍制と軍令、経理と統帥について紹介している。
2011-10-30 09:53:13この中で「国制は軍制を含有するのみにして兵力の運用に至ってはその関知するところに非ず。而して用兵学の始まる所は国制学の黙止するところなり」とあるのは、後世の問題を孕むところではあるものの、当時としては世界的にも一般的な理解だった
2011-10-30 10:04:40メッケルの「独逸基本戦術」では、用兵学の必要を以下のように説く。「・・・学問も亦決して欠く可らざるものなり。蓋し学問は用兵の着眼点を明にし、古来の戦績に付きて研究の資料を供給し、事に臨んで一目即決の能力を養成し、且つ天稟の材智を助け、之をして正路を履ましむるものなり
2011-10-30 10:26:42明治期の戦術書が「戦争とは何か」を長々書いているのに対し、昭和8年の「初級幹部戦術学教程」では「戦争の概念」について10行で済ませ、戦闘の説明に入っていく。「戦争の概念」については別の課目でやっているのかもしれないが、何となく知識の体系化に疑問が残る。
2011-10-30 10:49:52戦争に関する学問を表すのに、「戦争学」という名称が出てくることがある。一方、東條英教は「戦争全体の遂行に関わる学問」という意味で「戦争学」を提唱したことがあった。これを進めていけば、作戦以下の意味に矮小化しつつあった「戦略」の穴を埋めることができたかもしれない。
2011-10-30 11:08:30