映画の感想／２０１１年８月～１２月

綾部和＠ミレニアムキッチン @ayabekaz

鈴木静一さんという方が音楽をやっているのだけど、高峰秀子が近鉄の登山ケーブルカーの中で歌うシーンでは、ケーブルカーが昇っていく感じの早いアルペジオのループ→友だちを思い出して歌い始める→悲しくなってきて座る…までの６分くらいを画面とシンクロして１曲でやってます。かなり凄い仕事

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『樋口一葉（`39）』＠神保町シアター。困窮して下町で荒物屋を始めた一葉が仲良くなったのは近所の子供たち。小学校を出て奉公先へ行くサンちゃんは意中の緑の家の前にスイセンの花を置くがそれに気づかず緑は吉原に売られていく。花をを見つけた一葉は書いていた小説の名を「たけくらべ」と変える

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『母と子（昭和13年）』神保町シアターこれも面白かった。田中絹代演じる主人公は大会社を経営する父と妾の間に生まれた子。父の部下との縁談話が持ち上がるが、相手を慕う別の女性の存在に気づいてしまう「私が結婚したら不幸になる人がいます」。繰り返し登場するオルガンのメロディーがキュート。

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『嬉しい娘（１９３４）』神保町シアター。無声映画を柳下美恵さんのピアノ生演奏で鑑賞。画面を観ながらかなり細部まで展開に合わせて弾いてくるのはびっくり＆新鮮な体験。内容は父の会社を継ぐ放蕩息子が１０代の山田五十鈴に惚れてしまうお話。保険会社の宣伝映画なので戦前のラジオ体操も登場。