水野先生による「ICRPダイアログセミナー第2回(福島県伊達市)の結論文書」読み解き+α

ICRPダイアログセミナー第2回(福島県伊達市)の結論文書を水野先生が解説して下さいました。 ICRP伊達市ダイアログセミナー1日目(2012/2/25) http://togetter.com/li/263347 ICRP伊達市ダイアログセミナー2日目(2012/2/26) http://togetter.com/li/263857 続きを読む
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MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

チェルノブイリの社会的経験、例えば除染しながら暮らしを続けるといった放射線防護文化のことは、ICRPで一般理論化されているといってよいと思う、不完全だとしても。だが事故後の数字やデータは今だ混乱状態。だから理解も整理されていない。誤解の再生産が続く。これが問題の一つなんだろうな。

2012-03-17 20:35:20
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

ICRP「第2回ダイアログセミナーの結論と勧告」2/26福島県伊達市、“福島事故後の生活環境の復興”、http://t.co/DPVJ5dIP 水野註:伊達市は飯舘村の山向こうで避難準備地域もあり対応に苦慮。市長の理解と遮蔽専門家、田中俊一先生の協力で放射線防護文化が醸成途上。

2012-03-17 21:14:42
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

“福島事故後の生活環境の復興”、https://t.co/k0kpfaNW 「つまるところ大部分の人々が真に求めているのは、自らの生活の営みを続けることではないだろうか。そして人々はそれを実現することをのぞみ、(時には多少の助言によって)それを実現しうるのではないだろうか。」

2012-03-17 21:17:03
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

だが課題は山積みだ。人間の理解:human dimension 抜粋2)本セミナー参加者は、現状況において人間の理解が重要であることを強く認識する。これらは、復興地域での人間の尊厳の保持、そして地域、国、国際を通じる連帯の重要性である。本セミナーの参加者は、以下の勧告を行う。

2012-03-17 21:20:06
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

抜粋3) [a] 学校、遊園地、その他子供たちが多くの時間を過ごす場における状況の改善を順位付けて行う努力を今後も継続し、子供と親が自ら防護措置を講じることを可能ならしめる情報の供与についての努力を継続するべきである。

2012-03-17 21:21:47
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

抜粋4[b] 復興過程にある地域では住民がどこでいつどのように放射線を受けたかを知ることができるように、放射線状況についてのより詳しい評価が必要。とりわけ人々が自分の内部被曝や外部被曝線量を積極的に管理できるように、食品の測定や線量測定情報が簡便に入手できるようなシステムが必要。

2012-03-17 21:24:31
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

ICRPダイアログセミナー第2回の結論と勧告 (Conclusions and Recommendations) 2月26日、私も参加したので紹介を続けます。抜粋5)[c] 汚染していない農作物ととくに管理を要する地域の同定を促進するため、詳細な農業モニタリングが必要である。

2012-03-17 21:28:10
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

ノルウェーは北部にサーミ人が居住。抜粋6)[d] ベラルーシとノルウエーでの過去の教訓から学ぶべきものを学び、地域にあった農産物の質を高める条件を探るための研究と実験を行うべきである。復興地域とその他日本国内の住民の利益となる新たな価値を創造しうる活動をすみやかに行うべきである。

2012-03-17 21:29:54
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

対話といっても簡単ではない。しかし対話は原点で出発点だと思う。抜粋7[e] 情報と経験の共有を促し手助けする対話の場の発展を支援することで、放射線防護の文化と実践をコミュニティー内に構築するべきである。この構築は、NPOの援助とともに、専門家の意見と住民の判断に基づくべきである。

2012-03-17 21:32:01
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

ALARAの原則の実践。方法のヒント。専門的な情報も実践的であるべきなんだ。(以下翻訳を一部改編) 抜粋8[f] 関係当局と専門家に、実践的な情報の供与を促し、線量測定や結果の解釈の援助を広げ、線量の低減と被曝を達成可能なかぎり低く維持するための活動について助言を行うべきである。

2012-03-17 21:36:35
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

このことは、阪神淡路大震災でも重要な課題になった。難しい問題。 抜粋9[g] 組織化された健康調査および、事故が引き起こしたトラウマと精神的苦痛に対するカウンセリングの維持と強化をするべきである。

2012-03-18 08:55:41
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

2月25日頃「除染情報プラザ」がオープンしたばかりだった。私は福島駅地下通路でその広報を発見。抜粋10[h] 除染情報プラザの所掌範囲を全ての回復活動に広げ、地域コミュニティーとその住民により提案された復興地域の生活環境を改善するためのプロジェクトを支援する機構を作るべきである。

2012-03-17 21:51:40
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

knowledge of the local contextの言語化が難しい…。抜粋11[i] 回復活動における意思決定は、地域の特性の理解を基盤とし、現段階および将来の利益を支援するという点において、地域社会の優先度が反映されるべきというコミュニティーの期待を尊重すべきである。

2012-03-17 21:55:44
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

(連ツイ終)イニシアティブとは主体的に関わること。誰かに任せるのではなく。日本人にとって絶妙な時期かも…。抜粋12[j] 全ての関与する組織の相互理解と協力を涵養するため、そして復興地域の生活環境の改善活動についての評価を共有するため、ダイアログイニシアティブを継続すべきである。

2012-03-17 22:02:32
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

「除染情報プラザ」、記憶通り2月25日、ICRPダイアログセミナーの第1日目に偶然にも発足。http://t.co/HbBI8kw8 育っていってほしいな。

2012-03-17 22:06:45
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

すみません^^;あれはフランス(大陸法、成文法典の国)の文系の人が作文したものの、翻訳の紹介+コメント。原文は世界への情報発信で普遍性も重視? @Y_Manabe 水野さん、連ツイは歓迎しますが、もう少し平易な言葉を使って頂けるとうれしいな。何だか表現が硬くて・・・(^_^;)

2012-03-17 22:13:33
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

最後に出典を再掲。http://t.co/DPVJ5dIP のhttps://t.co/k0kpfaNW 紹介してコメントを付したのはこの後半だけ。この文書の前半では伊達市の状況を紹介しつつ、一般論としての評価を記すという構造。中間でまとめて、後半で提言。そのまとめと提言を紹介。

2012-03-17 22:39:49
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

以下の3カ所で誤記訂正。「復興過程」→「回復過程」、「復興地域」→「回復地域」 https://t.co/KLHWXA3I https://t.co/h3p0ta8C https://t.co/mdwrVKIL  

2012-03-18 09:04:56