VISUALIVE『ペルソナ4』アクション話

Zantetsu a.k.a. HOUDIN @Zantetsu_houdin

テイルズオブシリーズのアクション作る時なんかもそうなんですが、キャラクターの闘い方がある程度固定されていて、すでに決まったモーションもある場合、このモーションをいかに柔軟に解釈して、原作のイメージを損なわずに元のモーションに近く見えるようにするか、というところをまずやりました。

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ただ原作にある動きを真似するだけだと、ニュアンスが再現出来ないことも多いし、逆に生の臨場感を損なったり、そもそも物理的に無理ってなこともそりゃあありますので。このマイナーチェンジというか、再構築をどうするかが、アクションディレクターのセンスが問われるとこです。 #vp4

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再現度が重要なコンテンツで、原作にある表現を生で実演する時に、まんま再現しても面白くない、見栄えが良くないものをどう料理するか。これはアクションに限らず原作ものを作る側はどのセクションも意識することです。 #vp4

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モーションの再構築が終わったら、あとはそのモーションの前後を埋めて行きます。僕は"フレームとフレームの間を埋める"っていう言い方したりしますが、映像作品でいうと、絵コンテのコマとコマの間の動きをどう繋げるかっていうとこですね。 #vp4

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これでアクションにおける"台本"の完成です。実際に生の俳優に演技してもらって、最終的なストーリーラインを決めて、リハーサルして行ったものを板の上に乗せます。 #vp4

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今回アクションで一番活躍したのは言わずもがな、里中千枝役の皆美ちゃん。慣れない動きにも果敢にチャレンジして、LIVEならではの迫力あるアクションを魅せてくれたと思います。JAEさんには素敵な女優が居るなぁ、とちょっと羨まし。これからもアクション頑張って！ガチ応援する。 #vp4

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巽完二役の近江陽一郎くん。彼も今回超頑張りました。アクションに最も必要な"闘う魂"を一番持っていたのは彼。バトルシーンって、凄く密度が大事。良いアクションシーンには、そのキャラクターの人生が詰まってる。彼はそんなアクションを魅せてくれた。絶対またやろう。 #vp4

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天城雪子役、吉木りさちゃん。公演中も言ってましたが、彼女は今回、一番上手くなった。そして誰よりも美しい動きを魅せてくれました。オリジナリティも随一。動きに光るものを感じる子で、アクションディレクターから見ても、ナイスキャスティング！センスも努力も、凄い。賞賛します。 #vp4

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花村陽介役、前山くん。彼は運動神経良いんですよ。軽やか。プランニングしていた段階で、アクション仲間から"いや、俳優さんには無理でしょ"と言われたペルソナ召喚モーションをかなりのスピードで体得しました。これは僕にとっても嬉しい誤算。全体のゲーム感にかなり貢献してくれました！#vp4

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主人公、ばーちょん。的確、精密。本当に人ですかね、この方。振り付け段階、アクションマンがスタンドインしてる時には主人公の無機質でスマートなニュアンスが体現出来る人は誰一人居なかったのに、ばーちょんがやったら一発だもんね。でも、目の奥にちゃんと闘志がある。プロだなぁ #vp4

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そして、アクションで忘れてはいけい！のが！cθli、mik-Cを筆頭としたアクションキャストの面々。ダンスアクション、トリッキングアクション。彼らの動きには僕のオリジナリティが詰まっております。みちっと。何気無い動きひとつひとつにも、ダンスやトリッキングの要素が！ #vp4

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今回のシャドウのアクションのテーマは、群像感ですね。多種多様な動きの要素が、一つの集合体として受け入れられる様に頭を使いました。演出のシンタさんから"人っぽくない感じ"とオーダーを頂きまして、ダンスや、パントマイムの動きをベースに作って行ったのですが #vp4

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パントマイムやアニメーションダンスのヌルヌルっとした表現は雰囲気は出るのですが、単体の表現が先行してしまい、やられた時のアクセントが伝わり辛い、アクションシーンのスピード感が損なわれるといったデメリットもあります。 #vp4

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ので、最終的に単体の動きには制限を付けず"何でもアリ"にして、現れる、起き上がる、倒れるなどの複数、集団での動きにこだわりました。シーン毎に全く違う方向性の動きで、"一貫性が無く、掴めない"原作のシャドウのイメージが伝わっていたら良いな、と思います #vp4

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アクションをプランニングする上で一番苦労したキャラクターは、雪子ですね。原作では、扇子を飛ばして闘うので、アクションをするイメージが無いんです。扇子を武器にしたアクションはしょっちゅうやりますが、それをやっちゃうと原作のイメージに合わなくなっちゃうので。 #vp4

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ので最終的には、シンタさんの力を借り、舞踊で動きのイメージを印象付けて、他のキャラクターより止まった時のポージングで魅せる方向に固まりました。あまり動かず、かつ華麗に闘う雪子をりさちゃんが見事に再現してくれましたね。 #vp4

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そうでした、僕、シャドウ役で少し出てます。あのシーンは、対主人公、対千枝用シャドウvs主人公、千枝というプランで作ったシーンです。刀vs刀 蹴りvs蹴り アクション的にはライトな作りの作品なので、アクション好きの方向けに少し濃いものをと思い作りました。 #vp4

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素手のアクションと武器持ちのアクションに作り易さの点では全く差はありませんが、完成に時間がかかる、練習時間が多く必要になるのは圧倒的に素手ですね。今回は特に、人と人が本当に接触する動きも多かったので、皆美ちゃんはかなり頑張って練習してました。素敵にこなしてくれましたね。 #vp4

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アクションシーンそのものにきちんとストーリー展開があり、キャラクターの心情なども含めて、ドラマティックに魅せるというのが、シンタさんを始め、監督や演出家の方に信頼頂いているところであると自覚してますので、期待に応えられるように頑張っております。 #vp4

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特に今回のVISUALIVE P4は、OP 、バトルシーン(映像、ボス戦含む)をアクションを先行で作り、それにシンタさんが台詞を充てていくというスタイルでしたので、アクションシーンのストーリー展開には趣向を凝らしたつもりです。バトルメイク、ですね。 #vp4

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映像のバトルシーンでは絵コンテを描き、ペルソナやシャドウの動きのイメージを伝えて映像を作って頂きました。CGのアクションシーンを作るのはゲームでやらせて頂いていますが、LIVEと絡めるというのは初めてなのでかなりエキサイティングで、絵コンテを描く手もウキウキでしたよ #vp4