- uchida_kawasaki
- 2310
- 0
- 0
- 1
河北の甲状腺被ばく記事について1) http://t.co/VlCARuuX 定期的に同じ元データから報道が繰り返される。これはETV特集の時の報道と同じデータ。録画を見直し、記事について気づいた事をつぶやきます。
2012-05-02 07:55:162)3月末に行われた0〜15歳の約1100人の甲状腺被ばく簡易検査のこと。「基準を超えるケースはなかったとされたが、実は使用した測定機にヨウ素の量を特定する機能はなかった。」←ヨウ素の特定はできない機種だが逆に他のγ線もヨウ素と見なして勘定しているのでより安全側に数えたともいえる
2012-05-02 07:55:472.5) ETVで「初期のヨウ素被ばく測定データ無し」←確かに定量出来たとは全く言えないが、スクリーニングとして設定した基準値より十分低いことは1000人超に対して確認できていることが重要。但しあくまでサンプル検査であり抜けがありえることも重要。
2012-05-02 07:57:013)「甲状腺モニターを使った追跡調査を提案したが、実行されなかった。「モニターは重く運搬が困難」」←いわゆるWBCの甲状腺専用版をさすと思われるが台数や使用環境からして非現実的。サーベイさえ大学等からかき集めた次第で電池さえ不足する情況だった。
2012-05-02 07:58:364) 「県は昨年10月、ようやく18歳以下の全県民を対象に甲状腺検査を始めた‥わざと検査を遅らせたとしか思えない」←放射能測定と異なり放射線による損傷の検査はすぐにやっても却ってわからないそうだ。今後の継続検査こそが最も重要。
2012-05-02 08:02:045)「昨年4月12~16日、津島地区の住民ら62人を対象にヨウ素による被ばく量を測定した。測定機の重さは2キロにすぎない」←3“NaIスペクトロメータが3/24に何台揃えられたか?遮蔽がないのはサーベイと同じで甲状腺測定器ではない。3半減期遅れた分大きさで追いつくには必要
2012-05-02 08:05:395.5)そもそも3/23頃はまだ交通が遮断されていて関西勢も東京に集結して警察の特別許可章を得てやっと現地入りできた情況。
2012-05-02 08:09:056)「3月12日の1日で吸い込んだと仮定して試算すると、甲状腺に与えた放射線の影響(等価線量)は成人で最大87mSv」←あくまで等価線量であり実効線量では4.4mSv。3/12に全て吸入という仮定はどうか?3/15-16に吸入だと0.7倍になる。ETVでも大野局で15-16が優勢
2012-05-02 08:10:196.5) 「最悪の場合を想定して計算」は防護上正しいかもしれないが、安全係数が色々だと他の測定と比較できなくなることに注意が必要。
2012-05-02 08:13:447)「その数値を1歳児に単純換算すると700ミリシーベルトを超える」←乳児にも等量の経口・吸入摂取があったという仮定と思われるが、呼吸量が8倍も異なるのでかなり無理のある外插。値の評価は続きに。
2012-05-02 08:16:397.5)実測で4/13に2.2kBqとしたら3/12の沈着量は36kBq。総吸収熱は1.1mJで甲状腺が13gならば等価線量は87mSv相当(沈着率が0.2ならば180kBq摂取に相当)。乳児の甲状腺が2.2gとすれば520mSvに相当し、幼児が4.1gならば280mSvと勘定。
2012-05-02 08:24:527.6)ETVでは乳児と幼児の吸気と経口を分けて表示しているが、成人の実際の甲状腺のヨウ素測定量から直接計算しているのに一旦摂取時に遡って計算する意味が不明。そもそも成人と子供の等価線量換算係数の違いは甲状腺の重さだけで決まっているにもかかわらず。
2012-05-02 08:28:077.7)にもかかわらず乳児や幼児の実測データ無しに無理に外挿して大きな値を発表したり報道する価値はあるのか?甚だ疑問である。
2012-05-02 08:29:267.8)この測定に際して重要なことは、比較的高いBq値を示した個人の行動様式の分析だと思われるが、それについてはまだ報告がないのが残念。
2012-05-02 08:32:238)初期甲状腺スクリーニングには簡易遮蔽の工夫や計数法の工夫ができればもっと信頼度高い測定が可能であった筈だが、一定の価値はあったと思う。何れにしてもいまからできる事は全員の経過診断でありそれが一定の規模で行われることになったことは評価されるべきと思う。
2012-05-02 08:42:069)「より多くの人を調べようとしたが、調査は5日間だけだった。県からやめるよう求められたという。」←微妙な問題だが県の医療班の下での活動であればその判断に従わざるを得ないだろう。しかしそれが重要なことと判断されたのならば独立した行動は可能だったとのではないか?
2012-05-02 08:44:32