小峰隆夫教授による「人口オーナス」と「人口減少デフレ説」(藻谷浩介氏)の違い
今週のエコノミストに山田久さんの「デフレ反転の成長戦略」http://www.amazon.co.jp/gp/product/4492395342の書評を書きました。デフレは金融だけではなく、経済全体の仕組みにかかわる問題で、適切な成長戦略による対応が必要という主張に賛成です。
2010-09-21 18:33:13【少子高齢分析11】岡山で「人口オーナス下の日本経済」の講演。人口減少と市場規模について「人口減少は年に0.5%前後なのだから、一人当たり所得の伸びがこれを上回れば市場規模は縮小しない」と説明。現場の経営者の方はこれに納得せず「現に縮小しているではないか」という質問。(続く)
2010-11-22 20:15:26【少子高齢分析(続き)】私の答えは「市場が縮小しているのはデフレで名目値が縮小しているからで、人口が減ったからではない」というものですが、必ずしも納得してもらえなかったようです。藻谷さんの「人口減少デフレ論」の方が説得力があるらしい(藻谷さんの本の方が圧倒的に売れているし)。
2010-11-22 20:18:03【少子高齢分析17】どこに行ってもコメントを求められるので、遅まきながら藻谷さんの「デフレの正体」を読んでみました。同時期に出た私の「人口負荷社会」とは、同じ人口を取り上げても相当の違いがありますね。最大の違いは、藻谷さんの本のほうが圧倒的に売れていることですが、(続く)
2011-02-10 14:16:34(続き)内容的には、①藻谷さんは需要サイド、私は供給サイドから接近していること、③藻谷さんは短期的にも既に影響が強く現れているとするのに対して、私は人口問題は長期的な問題と考えていることなどです。まあ、いろいろな角度から人口問題が議論されるのはいいことだとは思いますが。
2011-02-10 14:18:04需要サイドからの「デフレの正体」が受け入れられ、供給サイドからの私の本が売れないのは、長期的に人口面から想定される労働力・貯蓄不足が現時点ではまったく逆(労働・貯蓄過剰)だからかなと考えたりしています。 RT:@makotosaito0724 @shirokuma2011
2011-02-11 23:47:10【日本経済論40】連合総研のDIOは「デフレ脱却とインフレリスク」特集。私も「デフレ認識はなぜ遅れたのか」を書いています。日本では長い間、「なぜ物価の安定が重要なのか」という議論を怠ってきたからだというのが私の結論です。http://bit.ly/ie0fAl
2011-04-14 20:40:52【日本経済論107】日経ビジネスオンラインで新しいシリーズ「日本経済に明日はあるのか」を開始。第1回は「経済成長は七難を隠す」。「脱成長路線にシフトせよ」という人がいるが、日本はこのところまさに脱成長路線を歩んできたのだ。‥(続く)http://t.co/lWkE4UVc
2012-04-25 07:26:11【日本経済論107】「経済成長は七難を隠す」(続き)‥その結果、所得の減少、厳しい雇用情勢、社会的摩擦の強まりといった諸問題に直面している。脱成長なんてとんでもない。むしろ「成長至上主義」に戻るべきではないかと主張しています。
2012-04-25 07:27:45