口蹄疫対策に関する霞ヶ関の「中の人」のつぶやきまとめ4

口蹄疫について、霞ヶ関で畜産関係に従事する @hideoharada さんがこれまでtweetしてきた内容をまとめました。ご本人にお許しをいただいた上で公開します。 なお、氏のツイートのスタンスとして―― ①私のアカウントは農水省の公式ではありません。可愛いiPhoneを相棒に個人的見解をツイートします。 続きを読む
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原田 英男 @hideoharada

メディアではなく一部の「識者」によるものです。RT @nenuaki @hideoharada この論調はメディアの論調ですか?そうならお気楽さにもほどがありますね。

2010-07-19 11:23:50
原田 英男 @hideoharada

あと1週間で宮崎市地域も移動制限解除の見込み。畜産再建の為にはそこからが勝負ですね。RT @babakami 薦田さんの件以来、口蹄疫の報道量もめっきり減った気がします。予想はしてましたけど。感染経路や経済的支援の現状について言及するメディアが出てくるのかな?

2010-07-19 11:06:01
原田 英男 @hideoharada

口蹄疫確認の際に半径数km以内の偶蹄類を強制的に予防的殺処分する(韓国など)のは、最初の確認が初発と限らないから。確認時点である程度感染拡大してると考えるのだ。そういう意味では緊急ワクチンより効果のある方法と言えるかも知れないが、感染の有無に関係なく処分する厳しい方法。

2010-07-19 14:09:01
原田 英男 @hideoharada

今でもそう信じてます。RT @kazenohito0917 @hideoharada その後の『大切なのは人を活かすことではないか』も、深いなぁと思います。

2010-07-19 20:05:12
原田 英男 @hideoharada

7/19 20:00現在、新たな口蹄疫の発生はありません。あと1週間で宮崎市地域の移動制限も解除されますね。清浄性確認検査も進んでいますが、油断しないで頑張りましょう。

2010-07-19 20:13:28
原田 英男 @hideoharada

宮崎口蹄疫情報。7/20 19:00現在 新たな発生はありません。今日で発生から3ヶ月。このまま行けば最後の移動制限解除まで1週間ですね。現在、清浄性確認検査を実施中。

2010-07-20 19:24:03
原田 英男 @hideoharada

半径3km以内の牛豚の抗体検査を実施。地区によりワクチン接種地帯の外も対象に。RT @gakky601 @hideoharada ワクチン接種地帯外周の抗体検査etc.(積極的動向調査)は行われているのでしょうか?…もししないまま移動制限を解除したのなら非常に不安です。

2010-07-20 20:04:04
原田 英男 @hideoharada

発生地を中心とした半径3kmです。川南であればワクチンリングの中、宮崎地区であれば殆ど外。RT @gakky601 @hideoharada 素早い反応ありがとうございます。すみませんがさらに確認です。「半径3km以内」はワクチン接種地帯の外縁(外側)3kmとの解釈で良い…?

2010-07-20 21:11:30
原田 英男 @hideoharada

口蹄疫ワクチン私的考察0】口蹄疫の対策はア)発生時の摘発殺処分を原則とし必要に応じて緊急ワクチンを使用、イ)予防的ワクチンを使用し感染したら殺処分、ウ)何もしない、に分かれる。その国の総合的な家畜防疫の技術力、システム、畜産生産技術レベル、畜産振興の考え方等で対応は異なる。

2010-07-20 21:24:43
原田 英男 @hideoharada

口蹄疫ワクチン私的考察①】殺処分を伴わない口蹄疫緊急ワクチン接種についてはOIEもEUも一定の条件下での有効性は認めています。それは英国やオランダの経験から防疫に要する費用と経済的損失のバランスを考慮した場合、輸出国にとってはワクチン接種による防疫も選択肢と一つと認識したため。

2010-07-20 21:24:49
原田 英男 @hideoharada

口蹄疫ワクチン私的考察②】また、口蹄疫の感染抗体とワクチン抗体を識別する手法が開発されたこと(以前ツイートしたように、この抗体検査方法は精度に問題があり)、更に動物愛護の観点から特に愛玩動物や趣味的に飼育されている家畜の殺処分について大きな反対があるため、です。

2010-07-20 21:24:56
原田 英男 @hideoharada

口蹄疫ワクチン私的考察③】一方で、殺処分しないワクチン接種は、接種後感染した場合のキャリア化、ワクチン接種することでの感染拡大懸念、接種動物を殺処分しない場合の消費者の反応、などの問題点が挙げられている。要は、こうしたメリデメを国として考えて対応策をとる必要。

2010-07-20 21:25:01
原田 英男 @hideoharada

口蹄疫ワクチン私的考察④】最近、例示されるオランダは、2001年の発生の際に緊急ワクチンを20万頭以上に接種し、ワクチン接種家畜を殺処分したが、趣味的飼育者(第二の人生で家畜を飼うなど)、愛玩動物飼育者から猛反発があリ裁判沙汰になった経緯(国側が勝訴)。

2010-07-20 21:25:05
原田 英男 @hideoharada

口蹄疫ワクチン私的考察⑤】こうした経緯や技術的進展を踏まえ、オランダでは、今後の発生の際にはワクチン接種動物を殺処分しない(野外ウイルス感染との区別が可能な場合)「Protective Vaccination」を採用することにしているとのこと(この場合、清浄国復帰には6ヶ月)。

2010-07-20 21:25:09
原田 英男 @hideoharada

口蹄疫ワクチン私的考察⑥】このようにオランダにはオランダの事情があるので、それを否定する気はない。ただ、Protectiveな緊急ワクチン接種した家畜の殺処分をしないことと、患畜・疑似患畜を殺処分しないことを同一視するような一部の論調は間違い。種畜問題とあえて混同させるのも。

2010-07-20 21:25:14
原田 英男 @hideoharada

口蹄疫ワクチン私的考察⑦】ただ、オランダのプランも実行可能性には疑問も多いと思う。結局は、発生した時のウイルスタイプや感染規模、DIVAが実際に機能するか、輸出国や消費者の反応、清浄国復帰が6ヶ月以上になることの産業界の理解など、その時に考えることになるのではないか。

2010-07-20 21:25:20
原田 英男 @hideoharada

口蹄疫ワクチン私的考察⑧】我が国でワクチン接種家畜の殺処分を伴わない「Protective Vaccination」を採用できるか否かは、今回の口蹄疫の終息後に専門家等による充分な議論が必要と思うが、今回の接種家畜の殺処分を前提とした緊急ワクチン接種の方法は止むを得ないと思う。

2010-07-20 21:25:24
原田 英男 @hideoharada

口蹄疫ワクチン私的考察⑨】口蹄疫ワクチンを接種した動物の食肉の安全性については英国の消費者の45%がリスクがあると考えている(2002の調査)とのこと。たとえ、予めアジュバンドの安全性について食品安全委員会の評価を得ても我が国でも消費者の理解を得るのは難しいでしょうね。

2010-07-20 21:25:30
Dr.Nobody(勤務時間外) @kimu_narie

「口蹄疫対策に関する霞ヶ関の「中の人」のつぶやきまとめ5」をトゥギャりました。 http://togetter.com/li/37912

2010-07-26 19:17:00
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