江戸の色男 その二

江戸の色男 http://togetter.com/li/328940 の、続きです。
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歳蔵 @hitten_atsumori

あとは襟垢だな。いくら基本古着とはいえ、襟垢があるのは見苦しい。注意が必要になる。 #江戸の色男

2012-06-28 00:26:37
歳蔵 @hitten_atsumori

ちと時間ができたんでな。余暇、といやァ大店の倅だが。こういう男は俺なんかと違っておっとりと構えてるのが良い。らしい。それでいて銀煙管を持ってりゃ言うことなしだな。 #江戸の色男

2012-06-28 13:56:56
歳蔵 @hitten_atsumori

着てるものは全体的に黒っぽく揃えるがよくよく見りゃ上等な生地。もちろん有名呉服店なんぞで買ったもんだ。着物や羽織の丈は長めで。 #江戸の色男

2012-06-28 13:59:24
歳蔵 @hitten_atsumori

一見黒尽くしで地味に見えるが、羽織の裏、羽織ひも、裾回し、衿、帯、小道具なんざに唐渡りのもんを使ったりする。金持ちならでは、だな。 #江戸の色男

2012-06-28 14:03:43
歳蔵 @hitten_atsumori

こういう奴らは、一目惚れが多いな。気に入りゃァ、その時に相手の女の袂へ和歌を入れる。てめぇで作ったもんのほうがそりゃ喜ばれるだろうが、和歌が不得手な奴は先人の力に頼ればいい。下手に変な和歌を詠むよりはいいだろう。 #江戸の色男

2012-06-28 14:07:25
歳蔵 @hitten_atsumori

それで親しくなれりゃ、芝居の桟敷席を押さえて誘う。女は芝居が好きだからな。更に幕間に贔屓の料理人に作らせた弁当を食らう。 #江戸の色男

2012-06-28 14:10:20
歳蔵 @hitten_atsumori

が、そこまでしても上手くいかねぇ奴らも勿論いる。そういう時はどうすんのか。なに、【恋患い】で寝込んじまや、あとは番頭がなんとかしてくれるってェ寸法よ。 #江戸の色男

2012-06-28 14:13:26
歳蔵 @hitten_atsumori

さて。一般の町人の場合だ。こちらは金をかけなくても、清潔感を心がけている。あくまでも、さわやかな笑顔が売りだ。 #江戸の色男

2012-06-28 22:48:22
歳蔵 @hitten_atsumori

着物は、はっきりとしたタテ縞を少し身幅を狭く仕立てると細身に見えることから好んでいた。なんせ当時は何でも人力だからな。普通に生活しても、皆それなりに筋肉がついて体が大きかったことから、どちらかってェと細身の男がモテんだよ。 #江戸の色男

2012-06-28 22:51:58
歳蔵 @hitten_atsumori

さらにこの着物を、腕まくり、裾まくりなんかをしてさり気ない色気を見せる。そして履物に拘る江戸ッ子は、いつも新品の下駄を履いていた。 #江戸の色男

2012-06-28 22:54:44
歳蔵 @hitten_atsumori

こんな町人が女にモテようと努力したことは、まずは三味線や唄などを習う。これを教えてくれるってェお師匠さんが美人で評判の元芸妓だったりするんだが……いや、一先ずそれは置いておき、これで美声ならかなりモテる。粋な恋の唄なんかがいいな。 #江戸の色男

2012-06-28 23:00:16
歳蔵 @hitten_atsumori

その次は、意中の娘を誘って両国なんぞで遊ぶ。頼もしいところを見せるのが目的だ。 #江戸の色男

2012-06-28 23:07:56
歳蔵 @hitten_atsumori

もしそれでも上手くいかねェってぇなら………次にかける。それまでだ(笑) #江戸の色男

2012-06-28 23:09:24
歳蔵 @hitten_atsumori

女にモテたってェ野郎が同朋に授けたってぇ極意がある。「惚れられようとは努々思うな。嫌われぬことだけに専念せよ」泣かせる話じゃねェか。 #江戸の色男

2012-06-28 23:11:57
歳蔵 @hitten_atsumori

「惚れられようとは努々思うな。嫌われぬことだけに専念せよ」じゃあ嫌われねェ様にどうするか。 #江戸の色男

2012-06-30 11:35:21
歳蔵 @hitten_atsumori

江戸の女が嫌いなものは「毛深い男」だ。男からしても、褌からはみ出るようなのは良くねェとされた。 #江戸の色男

2012-06-30 11:43:43
歳蔵 @hitten_atsumori

髭は剃るか抜く、と言ったが、下の毛はどうするのか…… #江戸の色男

2012-06-30 11:52:27
歳蔵 @hitten_atsumori

江戸の風呂といやァ基本銭湯だが、その銭湯に行けば石が置いてある。その石でこすりゃ毛先が柔らかく処理でき、いざ女といたしてもちくちくしねェのよ。 #江戸の色男

2012-06-30 11:53:12
歳蔵 @hitten_atsumori

ただこの毛切り石、一つ問題があってな。擦ってると「けろけろ」と音が鳴る。その音が蛙の鳴き声に似ていて、その上女湯まで聞こえたってぇことから『女湯へ蛙きこゆる毛切石』なんて川柳が残されちまってる。 #江戸の色男

2012-06-30 11:59:28
歳蔵 @hitten_atsumori

銭湯に石っつっても、足の裏を削る「軽石」もあるからな。それとは違うもんだ。他にも川柳で『銭湯に軽重の石二つあり』とあるように、重い方が「毛切り石」だ。 #江戸の色男

2012-06-30 12:04:36