第3回ICRP伊達市ダイアログセミナー1日目(2012/7/7)
赤羽氏(放医研)・大気圏核実験による日本人のセシウムレベル
大気圏内核実験時代の日本人のセシウムレベルについて。放医研ではずっと継続して計測。昔の文献が多い。単位が違う。BqでなくCi(換算している)。Gy・Sv→Rad・Rem。実効線量は経口、吸入で換算係数が異なる。
2012-07-07 10:55:3145~62年、アメリカが200回弱、ソ連が150回弱。62年に大気圏内核実験禁止。その後も中国・フランスで継続。移行経路の紹介。大気浮遊じん中のセシウムは60年代、1m^3で数Bq。段々減ってきた。
2012-07-07 10:57:58土壌中セシウム。91-2000年平均。表層には高低入り乱れるが、下層だと全体に低く、地域差が薄い。食品中セシウム。63-71まで放医研鈴木先生が論文化。64年にピーク107pCi/day/人(約4Bq/day/人)。最大の寄与食品は穀物で40%。
2012-07-07 11:01:12人体内セシウム。63-65にWBC。Nature投稿。体内量最大800Bq/body程度、体重辺り12-13Bq/kgくらい。ただこれは放医研などの研究者を測ったもの。尿中セシウム、Health Physics投稿。5~14人を毎月同時に測定。体内量は尿中排泄の120倍と推定。
2012-07-07 11:03:2956-76年の人体内セシウム。ロスアラモス、日本、もうひとつ…の比較。世界中どこでも同じ。67-76。千葉の成人男性。ほぼ減少傾向。2000年までの預託実効線量は88μGyと推定。
2012-07-07 11:06:3662年以後の減少は早いが、あとの核実験の影響がありそう。尿中セシウム(中学生、起床時200ml採取):64年にピーク。63-93のまとめ。降下量と体内セシウムはほとんど比例。しかしチェルノブイリ時は降下量に対して増加が大きくない。県のWBC検査結果。ほとんどが1mSv以下。
2012-07-07 11:08:47質疑
(質問)コープ佐藤さま:食物中のカリウムに対するセシウムの量、という説明があったが、自然放射線たるカリウムと比較してセシウムがこの程度か、という意味?
2012-07-07 11:10:11(質問)1.土壌表面の地域性の差はなぜ?(Aよくわからないがムラがあるのでは)2.黄砂由来との区別は?(A線量評価のみなので区別なし)3.チェルノでの土壌以降はゆっくり日本では?(Aデータ詳細にみればわかるのではないか)
2012-07-07 11:13:43