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孫崎享108 何を言ったかというと、「我々は今、北朝鮮のテポドンが落ちて、日本国民に大変なことが起きた。そして情報が十分ではないから、独自のものをしっかり持たなければならないと思っている。これをあなたたちは潰すのか。≪続く
2012-07-26 20:37:00孫崎享109 続き≫潰したら我々がやりたいということと、日米同盟は違うということを、あなたたちが示すことになる。そうしたら我々は日本の安全は米国と一緒であるべきだという気持ちにはなれない。≪続く
2012-07-26 20:37:52孫崎享110 続き≫やはり、できるだけ日本の安全と米国の考えていることが一緒でなければ、我々は一体になれないんだから、ここでは日本の独自衛星を認めるべきだ」と。結局は、それは向こうが聞いた。いろんなことがあったが。米国に我々が言ったら、聞かないということではない。
2012-07-26 20:38:35孫崎享111 結局長い間、日本の中で、残念ながら「アメリカにくっついていればいいんだ。そちらの方が力が強いんだ」ということだと思う。私は官僚をしていた。官僚のときの首相に橋本龍太郎。
2012-07-26 20:39:53孫崎享112 総理に叱られるのは大変なことだから、どんなことがあっても基本的には総理の意向に反することがないようにと思っていた。外務省の情報漏えいがあり、橋本に怒られた。「もう外務省とは仕事をしない」と言われた。そういうことがあった。
2012-07-26 20:40:38孫崎享113 やはり総理にそういうことを言われたら、それに一生懸命になるよう努めるのが普通の官僚。しかし、残念ながら日本の官僚の中で、特に外務省と防衛省はアメリカに従属していた方が自分の身が安全だと思っている。そちらの方が体制の中で生きていけると思っている。そこが一番大きな問題。
2012-07-26 20:41:19孫崎享114 今更だが、もしもあの時に(鳩山首相が)何をすべきだったかというと、私は、一番最初に首相が、自覚がある者の首を1回切る。「俺の意向と沿わないなら俺と仕事する必要はなから辞めてくれ」と、1回か2回されたらよかったかなと思って見ていた。
2012-07-26 20:42:18孫崎享115 ここで鳩山氏から告白。「官僚だけでなく、その上に立つ2大臣も。その2人というわけではないが、首相である私に対し面従腹背だと平気で言った。」(1:15:40~)
2012-07-26 20:43:25孫崎享116 世界の世論調査、例えばBBCでは、もっと発言力を持って欲しいといったらどの国が1番に上がるかというと日本。日本は決して武力で相手の国に押し付ける国ではない。対話であり、経済な結びつきで世界の秩序をつくっていける国だ、だから発言してほしい。無視されているわけではない。
2012-07-26 20:44:15孫崎享117 日本に発言してほしいという世界の感じがある。私は、これを受け止めて頑張れる時期はそんなにない。だから頑張ってほしいと思う。
2012-07-26 20:44:38孫崎享118 イランに関して言えば、北朝鮮も同じだが、強く出て潰れる国ではない。強く出れば強くなる国。体制を固める国。そういう中で、例えば私が駐在したときのハタミ大統領は西側との「文明間の対話」ということで、彼らは対話をしようとした。
2012-07-26 20:45:27孫崎享119 そのときは対話の中で、安全保障、原子力の問題をストップすると言っていた。だから対話をすることで、実は我々は相手方の敵対的な国々の平和を望む勢力を高めていける。力でいけば力の人たちが強くなる。
2012-07-26 20:45:52孫崎享120 特にイランは、当時世界で最も信頼できる国はどこかというと、G8の中で日本だった。イランだけでなく、日本に対する期待というのは世界中いろんなところにある。
2012-07-26 20:47:10孫崎享121 その時のイメージは、日本は世界の秩序を平和手段でもって達成していく。経済的な結びつきやそういうもので達成していく国であって、その理念をもっと強く出してほしい、これが世界の期待。 (了)
2012-07-26 20:47:42孫崎享『戦後史の正体』(創元社、1575円)ご一読を。孫崎氏ご自身による本の紹介⇒「戦後史の正体」について http://t.co/zcy9ldnu
2012-07-26 20:48:01