『新撰21』読書会(10)「村上鞆彦+津川絵理子」

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関悦史 @Seki_Etsushi

これも今晩だった。色々重なる。 RT @mone424: Twitter読書会『新撰21』 第十回「村上鞆彦+津川絵理子」7/10(土)22時より24時頃まで開催です。今週土曜日夜です。皆様のご参加をお待ちしています。ハッシュタグ #shinsen21 でご発言ください。

2010-07-10 17:21:11
藤幹子 @mikikofuji

参加できそうにないので今の内に。リズムが同じものをずっと読んでいるとついつい流し読みがちになってしまう。少し食傷する。これは好みとも思いますが。 #shinsen21

2010-07-10 19:07:50
藤幹子 @mikikofuji

村上さんの句は淡々と流れる。殊更に一瞬を切り取ってみせる風でもない、違和を起こす取り合わせでさざ波をたてるでもない。じいっと観察して感じたものや眺めた風景に淡くよぎったものを詠んでいるように思う。 #shinsen21

2010-07-10 19:11:39
藤幹子 @mikikofuji

好きな句 ・なめくぢの身の内灯る月夜かな ・つむりては眼いたはる青葉雨 ・夏痩や一樹の蔭に目を覚まし ・秋の雲いくつ流れてシャツ乾く ・冬田晴れわたり湯灌のつづきをり #shinsen21

2010-07-10 19:19:36
榮猿丸 @micropopster

Twitter読書会『新撰21』第十回「村上鞆彦+津川絵理子」開始します。よろしくお願いします! #shinsen21

2010-07-10 22:07:55
massan(まっさん) @massaan

落ち着いた感じで読み通せました。古いタイプの俳句なのかも知れないけど、決して古めかしくはなかった。 QT @mikikofuji 村上さんの句は淡々と流れる。 #shinsen21

2010-07-10 22:22:56
榮猿丸 @micropopster

「日向水今在る今のなつかしく 小澤實」じゃないけど、今がすでになつかしいという感触。「秋草や抱へて膝のなつかしき」「枯蟷螂人間をなつかしく見る」という感覚が全編から感じる。 #shinsen21

2010-07-10 22:28:17
massan(まっさん) @massaan

「たんぽぽの絮をこはさず雨のふる」 意識して漢字をかなに開くことで、古くささを免れていると思いました。 #shinsen21

2010-07-10 22:33:27
関悦史 @Seki_Etsushi

「火柱の向かうが透きて去年今年」「獅子舞のあとの塵泛く日差しかな」「花の上に押し寄せてゐる夜空かな」「湖の光のとどく巣箱かな」。火柱、日差し、夜空、光と実体がなく透けたものに複雑な力感が篭った句にいいものが多い。 #shinsen21

2010-07-10 22:38:35
榮猿丸 @micropopster

というより、切字を使ってないからでは。古臭く感じるのは、定型、切れをきちんと使っている句が多いからで。句の世界はむしろ今を感じる。 RT @massaan 「たんぽぽの絮をこはさず雨のふる」 意識して漢字をかなに開くことで、古くささを免れていると思いました。 #shinsen21

2010-07-10 22:40:12
massan(まっさん) @massaan

「あおぞらをしづかにながす冬木かな」 この句もかなに開くことで、冬木とあおぞらの対比をくっきりと描写していると思いました。 #shinsen21

2010-07-10 22:42:26
関悦史 @Seki_Etsushi

「吊り革のしづかな拳梅雨に入る」とか力が一点に凝集する傾向があって、「滴りに打たれどほしの草鋭がる」なんか呪念が凝っていって反撃に転ずる一瞬のよう。 #shinsen21

2010-07-10 22:42:37
榮猿丸 @micropopster

「ガラス戸の遠き夜火事に触れにけり」が象徴的で、ガラス一枚へだてた感覚が全体にある。直接性を詠むタイプではないけど、空気感を捉えるのが巧い。 #shinsen21

2010-07-10 22:45:42
梅﨑実奈 @umemina

「踏切の音に火のつく枯野かな」は、通して読むとやや異色にみえるけど、静かに、でも五感に訴える説得力があって、いやみなく読めました。ほどよい叙情性とノスタルジー。ただ、パンチのあるものが少なく、物足りなさもありました。 #shinsen21

2010-07-10 22:46:31
梅﨑実奈 @umemina

パンチ力については、読む側がパンチ力に飢えているからで、派手で目立てばすべて「いい作品」というわけではないです。 #shinsen21

2010-07-10 22:49:48
関悦史 @Seki_Etsushi

「抱へゆく花束にむせ修司の忌」というのがありますが、改めて読むと寺山ほど仮構しない分段々どれもつきつめた暗さのある、さらっと言っているのに深刻な句に見えてきます。「寒林の奥にある日へ歩みけり」「鯉病めり雪はひたすら水に消え」。 #shinsen21

2010-07-10 22:51:10
梅﨑実奈 @umemina

暗さを派手に振る舞っていると、ほっときゃいいと思うのですが、こう静かだと、逆に気になります。 RT @Seki_Etsushi 寺山ほど仮構しない分段々どれもつきつめた暗さのある、さらっと言っているのに深刻な句に見えてきます。 #shinsen21

2010-07-10 22:56:52
榮猿丸 @micropopster

「秋の雲いくつ流れてシャツ乾く」はちょっとない気持ち良さ。「いくつ流れて」で抒情に流れそうで、「シャツ乾く」が現前に引き戻す。俳句の構造を熟知してる。この空気感、たまらない。 #shinsen21

2010-07-10 23:04:20
関悦史 @Seki_Etsushi

木とか木の実とかの句が結構多い。 #shinsen21

2010-07-10 23:15:36
梅﨑実奈 @umemina

叙情に流れすぎないのは細かな描写があるからだと思います。この句だけでなく全体的に。 RT @micropopster 「秋の雲いくつ流れてシャツ乾く」はちょっとない気持ち良さ。「いくつ流れて」で抒情に流れそうで、「シャツ乾く」が現前に引き戻す。 #shinsen21

2010-07-10 23:16:31
massan(まっさん) @massaan

そうですね。ただ、「雲の峰いくつ崩れて月の山」が既にある所為で、お、パロってるかな、というのが第一印象でした。 QT @micropopster 「秋の雲いくつ流れてシャツ乾く」はちょっとない気持ち良さ。 #shinsen21

2010-07-10 23:18:27
榮猿丸 @micropopster

「べたべたの灯の街通る夜寒かな」「街灯下寒の轍の殺到す」「落葉飛ぶなかを遅れて新聞紙」こうした現代の景の捉え方もいい。低体温な感じが「今」。 #shinsen21

2010-07-10 23:19:48
神野紗希 @kono_saki

一番好きな句は、「鯉病めり雪はひたすら水に消え」。鯉まで届かない雪。すぐそこに隣接しながら、まったく別の空間である、水中の鯉と雪の景色。そしてその両方が、作者の目の中で共存している、不思議な距離感。「ひたすら」に、珍しく強い感情がこもっていて、ぐっとくる。 #shinsen21

2010-07-10 23:29:22
massan(まっさん) @massaan

「振り消してマッチの匂ふ秋の雨」「石段に空き缶の立つ西日かな」「駅を出て焼薯の香の夜空あり」 何でもない日常の一場面を一見何でもないように詠んでいるところが好きです。 #shinsen21

2010-07-10 23:34:06