オスプレイに対する拒否反応について　－笹本先生のつぶやき

笹本祐一 @sasamotoU1

オスプレイに対する拒否反応がその昔の陸蒸気に対する拒否反応に重なって見える。「あんなヘリコプターだかなんだか解らない変な飛行機は気持ち悪いから嫌い」って感情論に聞こえるのよねえ。

笹本祐一 @sasamotoU1

こちとらティルトローター機なんて子供の頃から図鑑で見て知ってたし、マットジャイロだって見てたし、ＩＴＣ作品にだって似たような機体は出てきた。やっと実用化されたか、長かったなあって感慨を覚えるところなんだ。

笹本祐一 @sasamotoU1

ところが、飛行機マニアでもなんでもない普通の人が見たら、「ヘリ？飛行機？なんなの気持ち悪い」っていうふうに見えて、それで拒否されちゃうんじゃないかなあ。

笹本祐一 @sasamotoU1

笹本は入間の航空ショーで疾風が飛んだのをこの目で見てるのが自慢だってくらい年季の入ったマニアなんだが、それでも物心付いてから実用化された飛行機の中で「今までに全くなかったもの」ってのはあんまり思い付かない。

笹本祐一 @sasamotoU1

子供の頃にすでにジェットエンジンは民間旅客機が７０７やＤＣ８で実用化してたし、ジェット戦闘機もあった。プロペラ機もピストン、ターボプロップ両方飛んでた。ヘリコプターもあった。実用化されたものの馴染みが薄いってったら超音速旅客機くらいかなあ。

笹本祐一 @sasamotoU1

つまり、今普通に飛んでいる機体は固定翼のジェット、プロペラも回転翼のヘリコプターも普通に飛んでいた。ジャイロコプターは実機の飛行は見たことないけど、あれも全体のスタイルはヘリによく似ている。つまり、あんまり新奇なもんではない。

笹本祐一 @sasamotoU1

ところが、オスプレイと来たら回転翼やら固定翼やら、ヘリコプターと飛行機のあいの子に見える訳だ。で、ふと思ったんだが今までにないスタイルに対する拒否反応って、はじめてヘリコプターが出てきた時にも、はじめてプロペラのない飛行機が飛んだ時にもあったんじゃない？

笹本祐一 @sasamotoU1

古くは蒸気船が陸上を走る陸蒸気やら馬なし馬車のころから「何あれ気持ち悪い」「こんなもん危険で悪いものに決まってる」って反応は少なからずあって、それが今オスプレイの新規投入でまた喚起されてるってだけじゃないかなあ。オスプレイが珍しくなくなれば自然に治まるんじゃない？

笹本祐一 @sasamotoU1

もちろんそのためにはオスプレイが日本のみならず世界で安全に運行されて「ヘリより早くて強くて安全」という実績を積み重ねて貰う必要がある訳ですが、でもまあトップランナーというかフォアランナーってそんなもんだし。

笹本祐一 @sasamotoU1

てな事を考えると、５０過ぎてから飛行船にいかれて全財産も地位も名誉も入れ込んだツェッペリン伯爵も似たような事さんざん言われたんだろなと思う。でもあきらめずに続けたからそのうち廻りの人たちが飛行船という異物に慣れて受け入れられた訳だ。

笹本祐一 @sasamotoU1

とかいいつつ使い慣れたＸＰを更新する気のないロートル作家であった。

笹本祐一 @sasamotoU1

そーか、日本でセグウェイが公道走れないのも同じような理由かも。