銀行はお客さんから預金を集め、それを貸出金・有価証券投資(以下、「投融資」とします)へ回して利鞘を稼ぎます。しかし、預金を全額投融資へ回す訳ではなく、預金の払戻に備え一定の現金を用意している #すらすら金融
2012-09-09 22:32:53また、顧客が銀行間で、商取引や買い物などをすると、振込や口座振替などで資金決済を行いますが、これは現金を運んで行くわけではなく、各銀行が日本銀行に開設している当座預金で差額でやりとり(決済)される #すらすら金融
2012-09-09 22:35:48各銀行は資金決済や預金払戻に備え、一定の残高を日銀当座預金に置いております。常に預金の一定率の法定準備預金も義務付けられている。これをぎょーかいでは「積み」などとも申します #すらすら金融
2012-09-09 22:38:07以前は、日本銀行当座預金は金利が付されませんでしたので、法定準備以上の余剰資金は、銀行などだけが参加できる短期金融市場で運用しておりました。これを呼べばすぐ戻る資金ということで「コール市場」と称した #すらすら金融
2012-09-09 22:40:12コール市場での金利も、借りたい人と貸したい人の相対で決まります。市場に資金が逼迫していれば上昇し、ダブつけば下がる #すらすら金融
2012-09-09 22:41:29リーマン時が証明してくれましたね。短期市場は死亡しました。 RT @sura_taro: コール市場での金利も、借りたい人と貸したい人の相対で決まります。市場に資金が逼迫していれば上昇し、ダブつけば下がる #すらすら金融
2012-09-09 22:42:46日本銀行では、金融政策として市場金利を上げ下げするために、このコール市場、特にオーバーナイト(翌日返済)ものの金利を誘導することにより政策を達成しようとします #すらすら金融
2012-09-09 22:42:57それでコール!すげー RT @sura_taro 以前は、日本銀行当座預金は金利が付されませんでしたので、法定準備以上の余剰資金は、銀行などだけが参加できる短期金融市場で運用しておりました。これを呼べばすぐ戻る資金ということで「コール市場」と称した #すらすら金融
2012-09-09 22:43:22今や常時ネームを出している金融機関の数がががが。。 QT @sura_taro: ……これを呼べばすぐ戻る資金ということで「コール市場」と称した #すらすら金融
2012-09-09 22:47:48しかし、実際はコール市場の金利がゼロになっても、銀行の投融資は増加しませんでした。これについては様々な論考がなされています。この時期、銀行は巨額の不良債権を抱えその処理に悪戦苦闘しており、とても新たにリスクをとって新規融資には踏み込めなかった、という話と、#すらすら金融
2012-09-09 22:49:10ゼロ金利政策が効果が無かったのを見て、次には「量的緩和政策」に踏み込みます。これは日本銀行が市中銀行から国債等を買入して大量の資金を供給=日銀当座預金の残高がどんどん膨らんでいく #すらすら金融
2012-09-09 22:53:36いわゆるダム論というやつですな。 RT @sura_taro: これにより「ダム」が溢れていつかは市中に資金が流れるのではないか・・などとも言われました #すらすら金融
2012-09-09 22:55:32染み出し(ポートフォリオリバランス)効果ですね。ダム論は、生産・所得・支出の好循環メカニズムを指すことが多いです。 RT @gion_mkt @sura_taro
2012-09-09 22:58:00ゼロ金利政策や量的緩和政策がなぜ、銀行のポートフォリオ・リバランス(貸出・有価証券投資の組替)を引き起こさなかったについては、実証的な論考もなされていますが #すらすら金融
2012-09-09 22:58:15量的緩和については、日銀当座の残高が30兆円になっても50兆円になっても効果が無いので、では買い入れる資産の種類を変えようということで国債だけではなく社債、REIT、銀行保有株式まで買入し始めた #すらすら金融
2012-09-09 23:00:20非伝統的金融政策、というものです。いわば何でもアリ状態。これはデフレ脱却という目標の他、銀行の持合株式買入による金融システムのリスク軽減~マクロプルーデンス的なことも意図されていた #すらすら金融
2012-09-09 23:02:56私もいろいろな論考を読みましたが、1997年~98年の拓銀山一破綻から、08年のリーマンショックまで、一時の中断をはさんで続けられたゼロ金利政策・量的緩和には、デフレ脱却効果は認められず、金融システムの安定化維持に役立ったのみではなかという #すらすら金融
2012-09-09 23:06:58なお、ゼロ金利政策が続くと、金利ゼロが将来も続くという市場の期待を形成し、長期金利も釣られて低下して行きます。今や2~5年物の金利はほぼ「寝て」しまっている #すらすら金融
2012-09-09 23:09:44