対立を乗り越えるための調停の技術~メディエーション入門講座
【メディエーション講座】今日は対立を乗り越える対話の技術=メディエーションを学ぶ講座です。講師は、メディエーションの研究者、九州大学大学院法学研究院准教授の入江秀晃さんです。
2012-09-27 19:11:29【メディエーション講座】入江さんはシンクタンク勤務時代に、アメリカでメディエーションの人材育成の仕組みを調査したことをきっかけにメディエーションにはまった。そして、会社を辞めて専門家に。アメリカでの専門トレーニングも学んだ専門家です。
2012-09-27 19:15:29【メディエーション講座】ネゴシエーション:交渉、メディエーション:調停、リティゲ―ション:裁判。 裁判は話し合わない。裁判官にアピールするのみ。調停は申立人、相手方の間に第3者の「調停人」が存在し、話し合いを支援する、のが特徴。
2012-09-27 19:19:32【メディエーション講座】ADR(裁判外紛争解決)には、交渉・調停を含む広い概念。ADR=調停ではないが、ADRの多くに調停がある。会場では、アメリカで実際の調停場面を撮影したドキュメンタリーを上映。メリーランドMACRO http://t.co/kqDvW6HZ
2012-09-27 19:28:29【メディエーション講座】ビジネスから家族関係まで対立する当事者のなかで、論点をホワイトボードで整理などで整理。ファシリテーションのスキルも重要。アメリカでは、調停人は専門スキルをトレーニングされている。日本で専門トレーニングはあまりない
2012-09-27 19:30:22【メディエーション講座】70年代のアメリカは交通事故が急速に拡大し、裁判所がパンクしそうになった。そこから、裁判外の解決法が必要となった。また、同時期に、弁護士を雇えない貧しい層が裁判ではなく課題解決できるように隣人調停の社会実験が広がっていった。
2012-09-27 19:35:57【メディエーション講座】裁判の数の拡大という上からのADR、弁護士を雇わずに問題解決する下からのADR。70年代の実験、80年代の理論化を経て、90年代の制度化。今は州によっては事業が成長。日本でADR法ができたが、背景的状況がないなかでの導入では定着できない
2012-09-27 19:41:28【メディエーション講座】調停のタイプとして、評価型、妥協要請型、自主交渉援助型がある。前二つは任せる系。自主交渉援助は本人の自主性をサポートする。アメリカでは、facilitative mediationと言い、ファシリテーションが基盤。
2012-09-27 19:44:27【メディエーション講座】メディエーションの基本は、話し合いの土台をつくり、最後まで聴く。話を広げて、そこからアジェンダ・セッティングをし、そこで議論を絞り、契約文書にもっていく。共通認識をふくらませ、相違部分の相互理解を促すのが調停人の役割
2012-09-27 19:48:56【メディエーション講座】アメリカでメディエーションで課題解決に到るのは8割と言われている。2割は解決できず裁判にいくケースと、申し立てても調停の場に相手が出てこない場合が多い。
2012-09-27 19:53:24【メディエーション講座】メディエーターは法律的知識以上にファシリテーションの技術が大切。ただし、申立、相手の法律的な弁たくみな内容にふりまわされないためには法律の知識があった方がいい。アメリカでもソーシャルワーカーがやる方がうまくいく場合も少なくない。
2012-09-27 19:55:34【メディエーション講座】質疑応答の後、ワークショップ「模擬事例検討会」を行います。参加者の経験した問題を、メディエーションで解決するには、どうしたらいいか?を体験的に学びます。
2012-09-27 20:10:45【メディエーション協会】模擬事例検討会では具体的な事例をもとに「冒頭説明、状況確認、課題の問い直し、選択肢を拡げる、まとめ」のプロセスを体験しました。状況を把握するには「経緯、気持ち、要求、根拠」を訊くのがポイント。
2012-09-27 21:53:09昨日のメディエーション講座の講師・入江さんを交え、社内勉強会を行っています!2006年に入江さんが関わって作成された「調停人養成教材 2006年度版」も参考として。http://t.co/8kARmZS0
2012-09-28 11:00:04