ライスのアニメ感想.Ex #8：2012年第4クール開始アニメ一口感想録。

テリー・ライス @terry_rice88

さくら荘のペットな彼女23話。さくら荘の住人、卒業式ジャック回。美咲の答辞に始まり、大衆心理を利用した、さくら荘存続の最後の賭けと言ったところか。おかげでしっちゃかめっちゃかな卒業式になってしまったがドラマ的勢いを取るのはエンタメ的には正解なんだろうなあ。賛否はあれど面白かったし

テリー・ライス @terry_rice88

注目するべきところだと美咲がはっきりとましろの未来の姿を体現したという所かな。彼女もまた尋常ならざる才を持った人間として、コレまでずっと描かれていたわけで。さくら荘を通じて、孤独を解消していったというのは、今後のましろが通るべき道でもあり、課題でもあるんだろうなあと。

テリー・ライス @terry_rice88

天才と評価される自己を認め、他人との差を自覚する事で、自らを承認してもらうというか。仲間の一員として、高校生活をどう楽しんでいくかとか、自分らしくある為にはとか。全て、社会と接続する為にはという話に繋がっていくのかなあと美咲の答辞についてはそう感じた。コミュニケーションの問題か。

テリー・ライス @terry_rice88

結局、天才という個性も社会は切り離せないという事かな。それこそ、さくら荘って言う学生の共同生活をする場、あるいは仮設社会の箱庭として、美咲にとっては機能していたということなんだろうかと思われる。過去編の彼女を見る限り、仲間や同志が発見できた事が高校生活最大の収穫なんだろうかと。

テリー・ライス @terry_rice88

その美咲の感謝の言葉に、在校生のさくら荘メンバーは空太をはじめとして、感極まって泣きじゃくっているけど、ましろもきちんと涙を流していたのは彼女においての成長の証といえるんだろう。ましろにとっては初めての前向きな「仲間」との別れなんだろうし、それを寂しく思うのは人間らしいと言える。

テリー・ライス @terry_rice88

美咲と仁の関係がましろと空太の関係に先駆けている関係であるのならば、なおさらの事であるとは思える。一種のガイドラインは出来上がっているわけだから、今後そこをどのように向き合っていけるかだろうけど、未来は多分明るいんだろうなあと思う。いやまあ、次回の最終回を二人がどのように迎えるか

テリー・ライス @terry_rice88

とはいえ、最終的に空太が全体をまとめてくれると、この上なく綺麗に終わりそうかなあ。ましろとの付き合いとか、さくら荘の今後や未来とかそういう風な流れになるのだろうけれど、ここまで青臭くやってくれたのだから、最後まできちんと見届けてたい。この調子だと着地は成功しそうだ。

テリー・ライス @terry_rice88

さくら荘のペットな彼女24話。最終回。再び春の到来。出会いと別れの季節。進級した空太たちにも新たな出会い。三年生組の去っていた部屋に入居してくる新入生達。存続の決まったさくら荘での新たな日々がまた始まる。美咲のあまりにも先走った行為に苦笑いだが、かえって微笑ましくもあるか。

テリー・ライス @terry_rice88

最終回が1話目のリフレインになっているのもそうだけど、空太がましろと出会ったように、新入生たちもさくら荘の門をくぐって来た事で、出会いと別れと伝統を紡ぐ学生寮としてのさくら荘が空太たちと同じく物語の一部として機能してる姿が、この作品の締めくくりにふさわしく思った。

テリー・ライス @terry_rice88

夢と現実、その距離のギャップに迷いながら、しかし努力を継続する。時に歓喜し、時に絶望し、うなだれ、涙する。気まぐれな理不尽にも相俟って、その色合いは決して明るいものではなかったが、そこへ差し込む希望という光の眩しさはなによりも替え難いものであり、世界が広がっていくことには抗えない

テリー・ライス @terry_rice88

要はその継続に無自覚であるか、自覚があるかが天才と持たない人の差でもあるのかなという風には感じる。無自覚であればあるほど、そこにのめりこんで没頭してゆく事が出来るんだろうかと。故に感性が常人以上に鋭くなるんだと。しかしましろのようにその他を犠牲にする場合があるという。いびつだよね

テリー・ライス @terry_rice88

ピーキーな性質を伴っているわけだけど、それに憧れるバランス方の性質の人間もいて、僅かな資質を少しでも尖らせる為の努力は惜しまないのが自覚ある人々なのだろうと。ましろの領域に空太が近づく為には一にも二にも継続が必要か。逆にましろは自分に補えない箇所を空太で補うと。

テリー・ライス @terry_rice88

関係の進展はお互いにまだまだなんだろうけど、それでもましろは空太を通じて、成長したし、空太も将来に動き出す事が出来たと。それは七海も一緒で、空太の姿を見て、或いは同じ立場の人間として共感し、励ましあってきたからこそ、継続の道を諦めずに選べたわけだから、今後道は開けていきそうだなあ

テリー・ライス @terry_rice88

なんにせよさくら荘がある限り、そこにまつわる物語はどこまでも続いていくという事なんだろうかと。将来に繋がる努力を惜しまず、進むことだけが自分を伸ばしていく。その先に待つ喜びを得る為にっていう青春の物語だったなあと、最終話を見て感じたところ。2クール使って、一年描けた事が強みだった

テリー・ライス @terry_rice88

いわゆる創作を志す人の理想と現実と挫折を容赦なく、描ききったのは岡田磨里のシリーズ構成の類まれなる手腕が思う存分発揮された作品だなあ。ストレスを真っ向から描き、きちんとカタルシスも用意する周到さは目を見張るべきものがあるんじゃなかろうかと。故に演出にメリハリが付き、見応えがあった

テリー・ライス @terry_rice88

2クールを余裕たっぷりに、さくら荘の一年間をキャラの掘り下げととも活写できたのも、素晴らしかった。それだけに今回のEDでの今までのフラッシュバックは非常にズルいｗ　アレはずっとアニメを見てきた人が場合によって涙腺決壊しかねないくらいの破壊力だった。実際自分も涙ぐんだしｗ

テリー・ライス @terry_rice88

見たことないのであまり滅多な事はいえないがさくら荘は岡田磨里的に「ポストとらドラ！」を標榜した作品だったように感じるか。しかしそれ以上にTVシリーズ初挑戦だったいしづかあつこ監督がブレることなく実力を発揮していたのもまた印象に強く残った。知ってるのP4Uのアニメパートぐらいだけど

テリー・ライス @terry_rice88

キャストもほぼ好演。特に女性陣は新人さんばかりだったけど、特にましろ役の茅野愛衣さんはブレイク一歩手前まで来てる印象。今後の活躍に期待したい。2クールを尻上がりに調子を上げていったシリーズで最終回のEDで感極まったのが素晴らしかった。スタッフの皆様お疲れ様でした。面白かったです。