外部被曝線量評価の実用量(周辺線量当量, 個人線量当量)と、防護量(実効線量)の違い

外部被曝線量評価の実用量(周辺線量当量, 個人線量当量)と、防護量(実効線量)に関して、私の呟きをまとめました。 現時点での記述内容は周辺線量当量に関する記述が中心で、個人線量当量については十分咀嚼できておりません。
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はじめに
なるべく分かりやすいよう、イメージを図示してみました

Tomohiro ENDO @hyd3nekosuki

外部被曝による実効線量を考える際の肝は「人間の人体構造は非均質で非等方」だということ。仮に人間が真ん丸でどこから見ても同じ構造なら、どの方向から放射線が当たっても同じ影響 (続く) http://t.co/UFDiT11M

2012-10-12 00:13:55
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Tomohiro ENDO @hyd3nekosuki

しかし、実際の人間の構造は複雑で、体内臓器は人体内で局所的に存在している。そのため、放射線がどの向きから当たるかによって、放射線が人体に与える影響が異なることとなる http://t.co/4K8leVZq

2012-10-12 00:48:05
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"場所"の実用量、周辺線量当量のイメージ

Tomohiro ENDO @hyd3nekosuki

https://t.co/G5JHtW9K にも関わらず、同じ放射線検出器を使って同じ場所・同じ高さ・同じ向きで測定すれば、検出器の持ち方を変えても検出器が示す線量[μSv/h]の値は同じとなる(人体による遮蔽効果が極めて小さければ) http://t.co/KL6z1IXR

2012-10-12 01:26:34
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Tomohiro ENDO @hyd3nekosuki

(http://t.co/KL6z1IXR 一番右の逆立ちして測定するというのは、現実的には有り得ない例だけれども、一種の思考実験として考えてみて下さい)

2012-10-12 01:30:54
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Tomohiro ENDO @hyd3nekosuki

https://t.co/b0xlLdIi 私なりに説明すると、検出器で測定している量は、"非均質で非等方性のある人体"への影響を直接測っているわけではなく、人体を"均一で等方的な球"で置換して影響を間接的に測っている、というイメージです http://t.co/XAfUXHai

2012-10-12 02:16:49
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文献

Tomohiro ENDO @hyd3nekosuki

【ATOMICA】外部被ばくに係る防護量と実用量→http://t.co/2OJx89iq 図2:光子エネルギーに対する実効線量/周辺線量等量の換算係数の変化→http://t.co/fOMbdG8o

2012-04-17 19:38:50
Tomohiro ENDO @hyd3nekosuki

【ATOMICA】被ばく管理のための種々の線量→http://t.co/5M6kPpNi 周辺線量・方向性線量・個人線量 に関する解説。(図:放射線防護上使用される計測線量 →http://t.co/5Y93Ouk2 )

2012-04-17 17:53:16
Tomohiro ENDO @hyd3nekosuki

pdf:【AESJ 放射線工学部会】測定値(空気中放射線量)と実効線量→http://t.co/5CsedifR

2012-10-04 10:45:47
Tomohiro ENDO @hyd3nekosuki

測定値(空気中放射線量)と実効線量→http://t.co/5CsedifR  外部被曝による"実効線量"と、測定される線量である"周辺線量当量"の違いについて解説あり。第2表にI131, Cs134,137から放出されるγ線の年齢別の実効線量÷周辺線量当量の比が整理されている

2012-08-25 01:58:03

【補足】
誠に申し訳ありませんが、以下で述べるJISZ4511のURLのリンクが切れております。お手数をおかけ致しますが、JISCのHP( http://www.jisc.go.jp/ )の「JIS検索」にて"JISZ4511"を検索してみて下さい。

Tomohiro ENDO @hyd3nekosuki

メモ:【JISZ4511】照射線量測定器,空気カーマ測定器,空気吸収線量測定器及び線量当量測定器の校正方法→http://t.co/UPjeu2vg 付表1に"場所"にかかわる1cm線量当量換算係数の表 附属書1-付表1に"個人"にかかわる1cm線量当量換算係数の表

2012-09-12 17:27:14

以下のKaの説明に誤記がありました。「Ka:空気カーマ [Gy]」と読み替えて頂けますようお願い致します。

Tomohiro ENDO @hyd3nekosuki

https://t.co/NnFiQHZ2 "場所"にかかわる1cm線量当量換算係数とはH*(10)/Ka [Sv/Gy]: ここで H*(10):1cm周辺線量当量 [Sv]、 Ka:自由空気中単位空気カーマ [Gy]

2012-09-12 17:43:15
Tomohiro ENDO @hyd3nekosuki

https://t.co/NnFiQHZ2 "個人"にかかわる1cm線量当量換算係数とはHp(10,0°)/Ka [Sv/Gy]: ここで Hp(10,0°):1cm個人線量当量 [Sv]、 Ka:自由空気中単位空気カーマ [Gy]

2012-09-12 17:43:43
Tomohiro ENDO @hyd3nekosuki

1cm周辺or個人線量当量の換算係数を、各照射条件(前方→後方照射、回転照射、等方照射)における実効線量換算係数と合わせて図示するとこのような形→ http://t.co/CfRzEAPO

2012-09-12 18:12:49
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Tomohiro ENDO @hyd3nekosuki

https://t.co/dq7EDRHx といった解説もあるけれども、「外部被曝量として測定している量」と「人間が実際に受けている外部被曝の実効線量」の違いは、ややこしくてなかなか説明し難い

2012-09-12 18:23:35
Tomohiro ENDO @hyd3nekosuki

http://t.co/CfRzEAPO ひとまず言えることは、測定器が正しく校正されており、正しく測定されたならば、周辺線量当量or個人線量当量のどちらの測定量で測定したとしても、実際に受ける外部被曝量よりも防護上保守的(高め)に外部被曝量を見積もることができる、ということか

2012-09-12 18:28:19
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ICRP2007年勧告による変更点

Tomohiro ENDO @hyd3nekosuki

メモ(有料):ICRP Publ. 116 Conversion Coefficients for Radiological Protection Quantities for External Radiation Exposures→http://t.co/izDI26d7

2012-09-17 14:52:26
Tomohiro ENDO @hyd3nekosuki

1cm周辺or個人線量当量の換算係数[Sv/Gy]を、各照射条件における実効線量換算係数[Sv/Gy]と合わせて図示してみました。 出典:ICRP Publ. 74 (1996), ICRP Publ. 116 (2010). http://t.co/idL5n9Rq

2012-10-16 18:59:29
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Tomohiro ENDO @hyd3nekosuki

pdfメモ:ICRP 2007年基本勧告に基づく 線量評価用換算係数について→http://t.co/hoYR9x12

2012-09-17 00:39:29
Tomohiro ENDO @hyd3nekosuki

https://t.co/no8VEmvt 資料9頁に、光子(γ線、X線)の場合について、各照射条件(AP, PA, ISO)の「(実効線量E)÷(周辺線量等量H*(10))の比」が図示されている。 http://t.co/03C25tni

2012-09-17 00:59:55
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