別マガ班長　『自分が何が一番描きたいのか分からないとき』ほか

班ちょ @pakhancho

ご質問ありがとうございます。 RT @Touziryu @betsumaga 今16ﾍﾟｰｼﾞでマンガ賞に出そうと思っているんですが…自分が何が一番描きたいのか分からない。また描きたいのはあるけど、本編15ﾍﾟｰｼﾞでは描ききれそうにない場合はどうしたら良いでしょうか?

班ちょ @pakhancho

ま、「描きたいもの」にこだわりすぎないことです。結局、読者も編集者も一番の、いや唯一の判断基準は「面白いかどうか」なので。極端に言うと、漫画家が描きたくなくて描いた面白い漫画と、描きたくて描いたけどつまらない漫画だったら、ほぼすべての読者は前者を手に取りますよね。ただ、

班ちょ @pakhancho

ただ単に、描きたいものを描いたほうが面白くなる確率が高いので、僕らも「描きたいものをある？」と聞いたりするだけです。なくてもいいんです。面白ければ。あとは、１５ページでは描ききれない場合。なるほど。わかります。じゃあ、３０ページ４０ページ描こう！マガジンの月例賞はページ無制限！

班ちょ @pakhancho

半年に一度の新人漫画賞も、６０ページまでＯＫです！　どーんと思いのたけをぶつけてくださいm(__)m。ま、真面目に言っても、１５ページでまるっと収めるのは、プロでも難しいので、そこまで高いハードルをご自身に課さなくても。。。と思います。よろしくお願いいたします。

班ちょ @pakhancho

「打ち合わせ」「校了」「販促」が漫画編集者の仕事の３本柱だと思っています。 RT @_casa___ @betsumaga そういえば、編集さんの具体的なお仕事の内容というのはどんな感じなのでしょう？

班ちょ @pakhancho

打ち合わせは、漫画家さんとプロットやネームの打ち合わせをすることです。僕の打ち合わせは、年々、大ざっぱになってきました。１０年前はそれこそコマ単位であれこれ意見を交わすような打ち合わせをしていましたが、今は、もっとざっくりとした打ち合わせに終始しています。

班ちょ @pakhancho

今週や、今月の、キモはどこだろうか？　とか、来週はどんな感じですか？ああ、なるほど。いいですね。こういう感じも読みたいです。とか、この巻のヒキはどうなりそうでしょうか？　とか、ですね。

班ちょ @pakhancho

いや僕は馬鹿なんで細部に囚われると、もっと大きなうねりを見逃しがちな事に気づいてきたからです。漫画家の領分に踏み込みすぎず、お任せしたほうが面白いものができやすいというか。 RT @fakenobita @betsumaga それはやはり漫画家さんを信じている、ということですか？

班ちょ @pakhancho

校了は、セリフの大きさや書体を指定して、セリフで不自然な部分などをあらためて作家と相談して修正し、そしてヒキをつけて、誤字脱字をチェックして、読者にお届けできる状態にすることです。

班ちょ @pakhancho

販促は、その作品の売り方を考えることです。装丁の打ち合わせや、オビ文の作成、書店展開、キャンペーンの考案などなどですね。販売部や宣伝部と相談してやります。出版社としては、うちは大きなほうなので、販売部や宣伝部も非常にしっかりしているので、そのスケールメリットを生かしたいですね。

班ちょ @pakhancho

好奇心に妥協しないことです。 RT @TM_Aclow @betsumaga 今、僕は大学生なのですが出版社に就職をして漫画編集者になりたいと思っています。そこで、班長さんは学生時代はどのようなことをしておいた方がいいと思いますか？

班ちょ @pakhancho

犯罪に関わらない限り、興味のあることをなんでもやってみることです。ボランティアや旅行もいい。バイトもいい。漫画を描いたり、映画を撮ったり、スポーツしたり、本もたくさん読む。興味のある展覧会は見に行く。なんでもやることです。そして、なるべくたくさんの人と話すことです。

班ちょ @pakhancho

あとひとつだけ、個人的な好みですが、一度、何かのきっかけのときに、お父さんやお母さんに「ありがとう」と言うことです。恥ずかしいとは思いますが思いきって言うことです。こんなささいなことで、少し人生が変わります。どうして変わったか、何が変わったか、考えることはすごくプラスになります。