ほとんどの仮名は(漢語)音を借りている。その際には、もともとあった中古漢語の複雑な音節構造は単純化され、結果的に同音の書き方が多くなった。例えば、『古事記』(712)には多くの種類の「か」がある。 #twifull_sap
2012-12-12 19:07:08仮名が発達していくなかで、公文書を書く役人の使用で方向性がさだまった。いわゆる清濁の対立はほぼ無視され、格となるモーラに少数の漢字が対応するようになり、くずして書くようになる。 #twifull_sap
2012-12-12 19:09:39仮名の示差にはモーラレベルの示差と、モーラ以下のレベルの示差(「は」なら「は」の中での示差)を区別しなければならない。 #twifull_sap
2012-12-12 19:11:41Sub-mora level の差も意味あるのですねえ。そういえば実際、前に湖月抄のうち薄い一冊を数えてみたら助詞に「八」が多く、語頭に「者」が多く、「波」はその中間だったなー。 #twifull_sap
2012-12-12 19:11:57モーラレベルの示差は疑うべくもなく対立がある。モーラ以下のレベルでは何も対立がないといわれている。(「加波」でも「加八」でも同じである) #twifull_sap
2012-12-12 19:13:05(すこし省略)もし、モーラレベルの対立が仮名の字体の区別であったなら、異体字(モーラ未満レベルの対立)は清濁にかかわらず使われるだろう。 #twifull_sap
2012-12-12 19:16:27もし、モーラ未満レベルの対立が清濁の対立を少しでも示すなら、それは字体の差をふくむことになるだろうし、あるいは字体/異体字という構造というものそのものにも疑問がでる #twifull_sap
2012-12-12 19:18:05/f/, /b/, /p/ は同じ字を共有していた。しかし実際に対立はなかったのか? #twifull_sap .
2012-12-12 19:19:50イエズス会の金属活字について。同じ字をくりかえし刷るために、それまでの日本の木製の活字ではなく、金属の活字を用いていた。手書き資料よりも「同じ字」がはっきりとわかるという点で重要である #twifull_sap
2012-12-12 19:21:24この活字による出版は大きく前後期に分けられる。前期では半濁点がない。前期も後期も濁点はあったが、よく省略された。 #twifull_sap
2012-12-12 19:23:24