あかりさんの「小説家になろう」おすすめ小説紹介(2012年12月)
ラブコメ通り越して、ひたすらバカップルがいろんなシチュでいちゃつきまくってるだけのが、そろそろ次のトレンドになってもいいと思ってる。こないだMFで出た、森羅万象みたいなの。なろうでいえば、僕と彼女の愛に満ちた日々、みたいなやつ。
2012-12-19 11:46:19@JO_RI SSというか、二次創作ばかりよね。森羅万象のあとがきで書いてた、オリジナル作品のファンディスク的な。
2012-12-19 11:48:29@akari_tree いちゃいちゃしてるだけだと、物語的に何の盛り上がりも無く終わっちゃうから二次創作あたりがちょうどいいのかもしれない
2012-12-19 11:52:20ではまず今回の一作目は「Babel」。ある日異世界に放り出されてしまった少女の、元の世界へ戻る旅を書いた古典的本格ファンタジー。元々個人サイトで長年連載されていたようで、質量ともに重厚であります。
2012-12-19 11:58:35Babel 作者:藤村 由紀
http://ncode.syosetu.com/n4660bi/
大学1年生の水瀬 雫(ミナセ シズク)は大学からの帰り道、ある日おかしな穴に遭う。 穴に吸い込まれ放り出された先は、見たこともない異世界だった。
この作品のすごいと思うところは、何より全体を通して浮かぶ言語にまつわる謎なんですよね。ある日異世界に放り出された主人公は、なぜその異世界の言語を理解できるのか。言語とは、文字とは、どうやって人は言語を覚えるのか、理解するのか、そういった大きな軸を持って物語は進んでいきます。
2012-12-19 12:02:14主人公雫はと旅のパートナー魔法士のエリクは、世界を回りながら雫が元の世界へと戻る方法を探すのですが、大陸に蔓延し始める幼児が言語能力を失う奇病について関わりをもったり、国同士の争いに巻き込まれていきます。
2012-12-19 12:06:32この大きなうねりがやがて集束し、すべてが明かされるラストは圧巻の一言。Babelというタイトルも、まさに見事。ここまで骨太な物語だとは、読み始めた時は思いもしませんでした。個人サイトには、番外編がいくつかあったりするので、気が向いたらそちらも。
2012-12-19 12:09:47まだ全部は読めていないのですが、世界観を同じくするworld -memoriae-というくくりの「Rotted-S」「Unnamed Memory」や、同作者の「月の白さを知りてまどろむ」もあわせておすすめです。
2012-12-19 12:12:10なんでしょう、80年代や90年代の少女小説ファンタジーが好きな方に、とくにおすすめしたいですね。藤本ひとみやひかわ玲子的な作風かなって。
2012-12-19 12:13:11続いて異色作「魔王少女と呼吸の生徒会」。あらすじ“夏休みの生徒会室で、男子生徒と女子生徒がスマートフォンのアプリケーションソフトで楽しく遊ぶお話です。”という内容からは、まるで想像できない超展開の連続こそが、この作品の魅力です。
2012-12-19 12:17:00魔王少女と呼吸の生徒会 作者:インク
http://ncode.syosetu.com/n9144bi/
夏休みの生徒会室で、男子生徒と女子生徒がスマートフォンのアプリケーションソフトで楽しく遊ぶお話です。
この作品は先入観あまりもたずに、ただそのまま読んで欲しい。読み始めたら最後、終わりまで読み切ってしまうこと間違いないしの、すさまじい引力をひめている。
2012-12-19 12:18:37今回の純愛ロリ枠「静かの海」。内定取り消しくらって傷心の大学生と、引っ越してきたばかりで友達の少ない女子小学生が、ピュアに親交を深めていく物語。
2012-12-19 12:21:24静かの海 作者:筏田かつら
http://ncode.syosetu.com/n9963w/
せっかく勝ち取った内定を取り消されたツイてない大学生・矢野行成と、引っ越してきたばかりで周りになかなか馴染めない小学生のマサキ。それぞれの悩みを抱える二人は、偶然知り合ったのち、近所に住む歳の離れた友人として徐々に親交を深めていく。
なんていうと誤解されそうですが、最初は少女を可愛らしい男の子、なんて勘違いしてるとこからはじまり、それに少女はいつの間にか淡い恋心を抱き……という展開なので、合法です。
2012-12-19 12:23:35きれいな心を持って読めばいいんじゃないかな! そう、少女漫画にある、年上の男性に恋する少女、ってそんな感じのお話なのです。
2012-12-19 12:24:21続いて本日4作目「枕投げバーリトゥード!」。世の中にはくだらないことがいくらでもある。それを浪費して消費するのが青春だ。どんなにくだらなくても、好きなことに青春をささげるのが、有意義な人生じゃないか? これは、枕投げに青春を捧げた高校生達の物語である。
2012-12-19 12:28:40枕投げバーリトゥード! 作者:雨徒かざこ
http://ncode.syosetu.com/n7941bj/
クソほど役に立たない、くだらないことは世の中たくさんある。 でも、それに死ぬほど一生懸命になることこそ「青春」。いや「人生」だ。 世間や大人から幾らバカにされようが、好きなものを好きだと言えないお前らなんかより自分たちのほうがずっといい「人生」を歩んでる。 ――これは「枕投げ」に青春を捧げた高校生たちの、三週間の物語。
たまたま掘ってたときに遭遇して、そのあらすじのくだらなさ(いい意味で)に惹かれて読んだのですが、なかなか王道の一作。
2012-12-19 12:30:59よくラノベにある変な部活モノの一種ですね。全体的に安定感があってストレスなく読めたのですが、逆にいえば、あとひとつ何か足りないような、そんな物足りなさも。
2012-12-19 12:32:43