TRPGで依頼を受けるのを断る、なんて程度はGMのスタイルや力量を図るジャブだと思うけどな。そこで空気が読めないとか烙印押されるんかい。
2013-01-31 22:29:23というわけで今回のお題のひとつめは、前回結構戴きました、「そうは言ってもプレイヤーが協力的じゃなかったら、ゆっくり喋ってる余裕なんかないよ」というものに対するノウハウです。特にコンベンションの初対面とかだとよく見られる状態ですね。
2013-02-01 01:06:02確かに、古代にはコンベンションを渡り歩いて、「イヤアGM、そんな導入で僕のPCが依頼を受けられるわけないじゃないか。TRPGというのはね、君、高尚な娯楽なのだからもっとリアリスムというものを持たなければ」などと難癖を付ける嫌なゲーマーがおりました。僕のことです。
2013-02-01 01:06:51一体何故このような手合いが現われるのかと申しますと、端的に言えばコミュニケーションを欲しているからでありまして、無理難題を言うことによってGMとプレイヤーの注目を集めてかまってもらえるのが嬉しいのであります。そうです。友達がいないとこういうことをするんですね。
2013-02-01 01:08:00これを難しく言うと、「セッションリソースを多く占有することをゲームの勝利条件と考えている」と言います。この精神状態にあるプレイヤーは、戦闘でも調査でも見せ場を奪おうとし、GMよりも賢くルールに詳しいことを見せつけ、注目と時間を奪おうとするのです。
2013-02-01 01:10:04さて、最後に大事なことがふたつあります。ひとつは、これだけやっても、希にどうにもならないほどマナーの悪いゲーマーは来る、ということです(ごく希ですが)。99%までのゲーマーは善良ですが、やはり、人にはわかり合えない瞬間があります。
2013-02-01 02:25:41そんな時は、あなたがどれだけ善良に接していても対応できません。そういうときは、そのイベントの主催者の方を呼んで、お引き取りいただくのがよいかと思います。もし、主催者の方がそうであった場合は、遁走しましょう。
2013-02-01 02:26:54第二に、ここに書いてあるようなことが全部できる人間はまずいません(笑)。「できなくていいのだ」と笑ってすませましょう。クヨクヨしすぎれば、よりプレイヤーの信頼を失います。ミスは次から取り返せばよろしい。大丈夫です。GMであるあなたは常に正しいのです。
2013-02-01 02:27:50そういえば、発端に出てきた「GMの依頼を断わる」ですが、現実の世界のフリーランスとしてならともかく、メタ的にはGMの持ってきた依頼というのは受けることを前提にしているわけで(まあ、ごくまれにそうでないシナリオもありますが)(続く)
2013-02-01 03:34:33断わる場合は最低限、「なぜ断わるのか」を言い添えたほうがよいでしょう。キャラクターのロールプレイ的に、あるいはPL的はどうしてもそれを受容できない依頼である(虐殺など)場合、単に言うだけ言ってみて報酬をつり上げたい場合、なんとなく断わるロールプレイをして見たい場合等々。
2013-02-01 03:36:10いずれの場合でもあなたがプレイヤーの場合、そんなことを口にした時点で「信頼できないプレイヤーなのではないか」と他のメンバーに疑われるのは当然のことなので、きちんと意図は説明したほうがよいです。少なくとも、「対応できないGMが悪い」「非難するやつが悪い」などとは思わないこと。
2013-02-01 03:37:01ちなみに自分はこないだ、「その依頼受けられないよ」と言ったことがあります。カジュアルですが。何せ依頼人がなぜ依頼してくるのか説明してくれない、敵の戦力がわからない、依頼内容が説明されない前金がない(笑)。こりゃいくらなんでも受ける理由が見つからないぜ、と。
2013-02-01 03:52:29で、「ぶっちゃけGM、この依頼どうやっても受ける理由がないんだが」と聞いたところ、GMも「ないね。ちょっと待って」とシナリオを読み返し、結果、シナリオ内の依頼に関する追加の説明を読み落としていたことに気がつき、事なきを得たのです(ページの間のわかりにくいとこにあった)。
2013-02-01 03:53:10「どんな依頼でもプレイヤーは受けて当然だ」までになると、シナリオのモチベーション設定とかがおろそかになるので、「自分ならこの依頼受けたいかな」くらいのことは考えておくとよいですよ。
2013-02-01 03:54:58プレイヤーが依頼を受けるのを断ったら、GMとして即時セッションを投げるとか、シナリオから脱落させるとか、過激な反論に当惑する朝。
2013-02-01 06:39:08そりゃ、ハンドアウトを配って立ち位置決めて、時間も限られているコンベンションの場でそんなプレイヤーがいたらイラッとするやね。そこでキャラ立てしてないで早く進めようよと。
2013-02-01 06:42:20依頼を受けにくい、という状況は、GMが説明不足や準備不足でPCのモチベーションにフィットしてないのか、あるいはドラマとして故意に受けないという選択肢を用意してるのか、あるいはそもそもGM主導スタイルにしたいかじゃないかな。PLサイドからはそれを思い量る。
2013-02-01 07:29:15GM視点で受けてもらえないときは、ああ、PLはキャラ立てや行動目的の材料を欲してるんだな、もしくはGMとの距離感を探ってるんだな、と考える。
2013-02-01 07:33:54で、「そこは端折りたいんで、もう受けたことで進めてね」でもいいし、どうしても受けるように物語をふくらませる、のどっちもアリでしょう。なんにせよ、このやりとりそのものを恐れたり、マナーの問題にするのはナンセンスだよ。
2013-02-01 07:39:23えー、いくつかお問い合わせがありましたので。昨日の「依頼を受ける受けない」の話はマナー論の話ではなく、プレイヤー視点では「不満をどうGMに伝えてセッションをケアするか」、GM視点では、「自分の想定したシナリオをどうプレイヤーに受け入れさせ卓における権威を確立するか」です。
2013-02-01 12:17:44マナーの話はその前段階で(つまり、他人と仲良くしようとかみんなで面白い時間を過ごそうとか、そういうTRPGの基本原則の勝利条件)、今回はそこに踏み込み、マナーを利用してテーブルをいかに円滑に進めるか、という議論です。
2013-02-01 12:18:27またこの話は、特にハンドアウトなどとは関係なく(ハンドアウトは多くの場合依頼受諾に大きな役割を果たしますが、これはGMというメタ視点と世界観の視点が切り離されるからです)、主にD&Dやソードワールド、ブルーフォレストやシャドウランなどを想定した会話であります。
2013-02-01 12:19:46いきなり依頼を断わると言い出したプレイヤーが何を望んでいるか判断することほど大事なことはありませんが、同時にGMは「セッションを円滑に進める」というマインドセットを持つべきです。言い出してないプレイヤーはたいてい迷惑していますし(笑)。全員が言い出したなら、ちょっと考えよう。
2013-02-01 12:20:59いずれにせよ、夜の解説は「コンベンションにおいて、話を聞いてくれない可能性が高い、リソースを支配しようとするプレイヤーに対してGMはいかにして権威を確立するか」というテーゼです。あなたが権威を確立出来ている環境では、さほど意味はありませんよ。
2013-02-01 12:22:27たとえばあなたがゲームデザイナーで、プレイヤーが全員あなたのファン、という環境なら、どんなゲームをやったって権威は確立出来ているわけです。みんなあなたが好きなんですから(笑)。好かれてしまえば、どんなマスタリングでもまかり通るんですよ、実は。
2013-02-01 12:23:35