酉島伝法「百々似隊商」感想集(「ミステリーズ!」vol.57)
- miya_fox_may
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「ミステリーズ」掲載、酉島伝法「百々似隊商」。ちょことよみはじめたけど、奇天烈なキャラ&言動目白押しで、だいぶ不気味かつ、笑いとまらない。ああ、幸せな作品。
2013-02-17 02:35:41「ミステリーズ! 57」の酉島伝法『百々似隊商』を読んだ。奇怪な文字列から受ける奇怪なイメージ。これって社長シリーズ(?)と同じ世界? ルビをふってある箇所の法則がわからん。
2013-02-18 00:42:25酉島伝法さんの「ミステリーズ!」57号掲載「百々似(ももんじ)隊商」やっと読みました。ラザニアのところが一番好きです。胸にせまるあの場面の、料理の選択として完璧ではないでしょうか。ももんじもかわいいけど外回りが今回もメカかっこよくて素敵でした。脳手術。早く一冊に……!
2013-02-18 17:18:37深山めいさん(@may_myma)による酉島伝法さん(@dempow)「百々似隊商」感想まとめ http://t.co/sMydQCfy 渡邊利道さん(@wtnbt)のレビュウはこちら http://t.co/1YgM8cSH
2013-02-18 17:26:31@deadpop ラザニアのところいいですよね。あの「しゅるりん」感がわたしは好きなのです。一冊にまとまると感動するでしょうね、しますよね、楽しみですよね。
2013-02-18 18:19:56@may_myma あの、丹念な描写によってほわほわと膨らんでいったのが、しゅっとなるのが、たまらないですね。ほんとに本になるのが楽しみです。
2013-02-18 18:29:53酉島伝法さんの「皆勤の徒」って、ものづくり小説としての愉しさもあって、思い出すたびに作る喜びがよみがえりますね。切ったり縫ったり継ぎ合わせたりで臓器をつくり、光造形の骨格パーツに丁寧にやすりがけしてはめ合わせ、というあのプロセスがもうね……
2013-02-21 00:45:35百々似隊商(1) 『ミステリーズ!』Vol.57 東京創元社 まず文章。マンガ版の『風の谷のナウシカ』。宮崎駿のあの毛羽立った無数の線。丁寧に描かれていった世界の詩情。慈しみとぬくもりの感触。それが酉島の語彙と文体にある。適度なカタカナ英語の混入も、分かりやすさを高めている。
2013-02-21 15:36:24百々似隊商(2)過酷な歴史の宿命と戦う男たち。群像劇に迫力があった。渾身の力作という言葉があてはまる200枚の中編。小説も大量生産大量消費の時代。このような端正な手仕事を読めたことがうれしい。充実した時間だった。
2013-02-21 15:36:48百々似隊商(3)精神と肉体の歪みは、現在の世界の歴史と、技術の進歩による情報社会化によって引き起こされた歪みと対応する。鍵言葉である「仮粧(けしょう)」も「美しい衣服で着飾って裸を隠すように、仮粧という理想の織物で、現実を何重にも覆い隠していた時代」という仮想現実を表徴する。
2013-02-21 15:37:24百々似隊商(4) 酉島伝法の宇宙が、読み進めるにつれて明確に姿を現していく。「骨餅麺麭(コッペパン)形のなだらかな巨躯」百々似の可愛らしさ。
2013-02-21 15:38:14百々似隊商(5)だが、作品が積み重なって行くにつれて、今までは、世界の持つ謎を説明していくという過程そのものが、読者の興味と関心をつなぎ止めておく接着剤の働きをしてくれたのだということが、わかってくる。
2013-02-21 15:38:58百々似隊商(6)その力が弱くなっていったときに、登場人物たちの持つ個性が、リーダビリティの重要な条件になってくるだろう。今回の字毬という魅力ある少女の造型は、作者がキャラクターを生み出すという点でも並々ならぬ力量の持ち主であることを実証している。単行本が楽しみである。
2013-02-21 15:39:19百々似隊商(7)酉島伝法の世界では、老人は深い知恵を持っている。世界の秘密にかかわっている。それゆえに、うやまわれている。若い世代から、たいせつにあつかわれている。現代の多くの小説に見られなくなった礼節が、ここにはあるのだ。彼の一見、奇矯な世界の大きな長所だろう。
2013-02-21 15:55:55椎名誠の造語。ここではないどこかへ。他界にあこがれる心理。その言語による表現。ここにはない新しい言葉。それらを創ろうと思う。この場所から旅が始まる。トールキンから酉島伝法まで。同じ道。
2013-02-23 15:33:51酉島伝法「百々似(ももんじ)隊商」。すさまじい異世界奇譚だのに....なんなん、この吹き抜ける爽やかな風...。“百々似”というフワフワ毛の白い生命体(食用or怪我人運搬ベッドも可)たちが引率され。ハードな旅が繰り広げられるー(がラザニア作る恋人たちの現実世界とリンク)。→
2013-02-26 19:36:36→けなげな“宇鞠”が暗い世界に立つ一本の野菊のように。凛と。あいらしい。媒音で白銀の脚がはえる、とこ。だめだ、むね痛い。そしてよみながら。想起され強く共鳴した一篇の詩、というか童話があった。「BOOK5」6号で。両者ご紹介できたらと。“詩はSFに乗って”、連載1回め。です。
2013-02-26 19:46:42→最新の魅力的なSF作品とあわせ、それに連鎖する、近代詩/詩集を紹介する、ダブル書評エッセイ。です。SFのほは、にわかですいません、て感じですが。凄い作品よむと、凄い詩が共鳴して、脳裏に飛来してくるから、しかたない。...たのしんでもらえたら、好いなぁ。)
2013-02-26 19:52:17@pippoem SF小説に詩や童話を引き合わせるのはすごく面白いですね。伝法さんのあのシリーズの、異形さの中にあるもっと普遍的な美とか詩性が伝わったらいいなあと思います。楽しみ。
2013-02-26 21:18:16