【竹の子書房】玉手箱 →黒蜥蜴← 怪集【タイトル&目次連携企画】
「タイトルと目次が同じなのに、内容はまったく違う本があったらおもしろいよね」
という思いつき。
【黒蜥蜴(くろとかげ)】というタイトル、目次は全て同じ、このお題で、方やBL、方やガチ怪談という2冊セット本を企画。
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須藤安寿/水冷式妄想機械
@anjusuto
@ts_p 「恋人って、あのヤー公のこと?」義也がわざとらしく酒のボトルを弄りながら擦り寄ってくる。「秋月さんはヤクザじゃないよ」「そんなのどっちでもいいよ。あんなの相手じゃまた泣かされんのがオチだって。亮ちゃんさあ、男の趣味悪すぎ……」言いかけた義也の言葉が、びくりと止まった。
2010-11-26 15:36:20
須藤安寿/水冷式妄想機械
@anjusuto
@ts_p 義也が店の入口に背を向けるようにひらりと身を翻す。反射的にそっちを見たとき、亮輔はいつの間にか入ってきていた秋月と目が合った。「いらっしゃいませ」声が少し上ずっている。上がりの時間まで、まだ二時間以上もあった。さっきの常連客と亮輔のやりとりを、秋月は見ていただろうか?
2010-11-26 15:37:01
須藤安寿/水冷式妄想機械
@anjusuto
@ts_p 秋月は常連客の集まるテーブルではなく、指定席となっているカウンターの奥に腰を下ろす。「いつものですか?」そう言っておしぼりを差し出したとき、舌先のピアスががちっと歯にあたった。久々の痛み。いつの間にかその存在を忘れるほどピアスに馴染んだと亮輔が気づいたのはそのせいだ。
2010-11-26 15:37:29
須藤安寿/水冷式妄想機械
@anjusuto
@ts_p その亮輔を見て秋月はくすっと笑った。珍しくメニューに目をやってロングアイランドアイスティーを注文する。ささやかな意趣返し。レシピを全部覚えてないだろうと言いたげな視線が向けられる。「おまえが客に尻を撫でさせてるところを見たって驚きゃしないよ。それでも……惚れてるから」
2010-11-26 15:38:06
須藤安寿/水冷式妄想機械
@anjusuto
@ts_p 以上です。長い戦いが終わったorz。しかし、家に帰り着くまでが修学旅行。さっそくトゥギャってまいります。
2010-11-26 15:39:23
近藤 宗臣
@SawsinSchwarze
@ts_p @azukiglg 「怪集」の方の「黒蜥蜴」表紙描きましたのでエントリーお願いします。 http://twitpic.com/42hkrr
2011-02-22 16:52:05
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