ベラルーシ研修報告会20130426
CANさんがyoutube版をアップして下さいました。
20140426 牛山医師によるベラルーシ研修報告: http://t.co/0YEJUB0pO9、@YouTube がアップロード
2013-05-06 19:09:49茶平のツイキャス:前半は画面が横です。
すみません。
音はいいです(牛山さんのすぐそばなので)
質疑応答から画面ちゃんとしました。
20130426ベラルーシ報告_牛山医師03質疑http://twitcasting.tv/charrpei/movie/12077000
20130426ベラルーシ報告_牛山医師04質疑http://twitcasting.tv/charrpei/movie/12077931
当日の資料書き出し
[ ]内は茶平の注(聞き取り)です。
画像は当日配布されたモノクロコピーの資料から。
資料1 4月26日午前0時23分原発事故発生
合計2500万〜5000万キュリーの放射線核種放出
ヨウ素 約1000万キュリー
ストロンチーム、プルトニウムなどが炉心から放出
さらに放射線燃料の破片も放出
(1キュリー = 3.7×10^10ベクレル)
★福島第一原発からの放射線核種合計
=3.7*10^17ベクレル以上 =10^7キュリー =1000万キュリー
資料2 ベラルーシ:ウクライナの北端にあるチェルノブイリ原発事故でもっとも放射性物質が降り注いだ国
[訪問場所=首都ミンスク(チェルノブイリの北)
ポーランド国境近くのブレスト(ミンスクの西南)]
http://twitpic.com/cmwddh
資料3 女性教授の言葉
[ベラルーシ卒後教育アカデミーBelMapo(大学院のようなもの)で、主に甲状腺がんについて研修。]
「事故が起こったことなど私たちは何も知らされず、
私の6歳の息子は、いつものようにずっと外で遊んでいました。そして夜になると吐き気を催しました。
多くの子どもたちが、とにかく吐き気を催しました。
その原因はいまだに説明されていません。
放射線医学の専門家と臨床医との間の討論は今も続いています。」
資料4[2900時間も使った移動原子炉の写真]
資料5/6/7 核種の分布図
[いつ測定し作られた分布図なのか わからない]
セシウムCs137
http://twitpic.com/cmwnul
ストロンチウムSr90
http://twitpic.com/cmxlag
プルトニウムPt
http://twitpic.com/cmxlda
資料8 ヨウ素I-131の分布図
[当てにならない。アンケート(6回も)から推定している。事故時 牛乳や野菜をどのくらい摂取したか・・・。但しソ連軍は即日から測定していた。]
[元々ブレストではヨウ素不足で甲状腺肥大が風土病だった。1976年迄はヨードカリウムを政府が配布していたが、1977年から1986年の間は財政難から配布していなかった。
現在はヨウ素入り塩を売っている。]
資料9 (2009)
もっとも危険なのは胎内被ばく。
次に1986年(事故の年)に生まれた人。
今、甲状腺ガンが見つかる子どもたちは、放射性ヨウ素を浴びていないのに起こっている。・・・なぜ???
1993年ごろに甲状腺ガンが急に増えたのは、検診体制が整ったから。
2002年ごろ、穿刺をするようになり、甲状腺ガンがまた増えた。
もっと早く、検診体制が整い、穿刺が積極的に行われていたら、もっと早い時期から甲状腺ガンが見つかっていたかも・・・
同じ環境にいた場合、被ばく量は、0歳の方が18歳の6倍大きくなる。被ばく量は母親より子どもの方が数倍高くなる。
資料10 日本とベラルーシの人口動態のグラフ
資料11 ベラルーシの甲状腺ガン発生率と死亡率グラフ
1970〜2011(人口10万人あたり)
http://twitpic.com/cmxlm5
資料12 1970〜2010年のベラルーシの甲状腺ガン発生率(州別)
http://twitpic.com/cmxloq
以前は、事故前は地域の差がない。いまもっとも発病率が高いのはモギリョフ州
一番初めに発病率が高かったのはゴメリ州、最も原発に近いところ
[ゴメリ州268=52.8%、ブレスト州122=24.0%、モギリョフ州26、ミンスク州56]
資料13 0〜17歳の子どもの甲状腺ガン発生率グラフ(地域別)1986〜2010
http://twitpic.com/cmxlr5
2006年 放射性ヨウ素に直接被ばくしていない人たち
=事故当時まだ生まれていなかった人たち
[が増えたのは何故?]
資料14 ベラルーシの甲状腺ガン発生数 1970-2011グラフ(年齢別;0-14歳、15-19歳、20-24歳、25-29歳)
資料15 ベラルーシの甲状腺ガン発生率(年齢別)(年間人口10万人当り)
事故当時の乳幼児は今およそ20〜29歳
事故当時 乳幼児だった人たちが成長過程のどの年代でも
甲状腺ガンを発症し、加齢に従って発症率は上昇。
http://twitpic.com/cmxlwo
資料16
ベラルーシにスクリーニング(検診)を導入したのは日本人なのです。
日本に行って何度も質問しました。
なぜ、日本でスクリーニングをやっていないのかと。
日本の患者さんに聞いても 自分から気になって受診した人ばかり。
積極的なスクリーニング検査が行われていない。
理解できない。何度も質問したが理解できない。
資料17 図
http://twitpic.com/cmxlz1
癌の発生した原因は主に呼吸器を通じての被ばくです。
食べ物かあるいは呼吸を通じての被ばくです。
[日本では牛乳が主な原因と言われているが・・・]
資料18
「事故後仕事に来た時に 病院の中でRIを利用した診断ができなかった。
なぜかというと、その時点ですでに空中にさまよっている放射性物質の方が患者さんの治療に使う量よりかなり高かったから。だから、スキャナーも全くオンされなかった。
みんなで集まってどうしたんだろう、なんだろう、どこかで機器から漏れているのか、と調べた。
で、こちらのサービス部門に電話したり、衛生部門に電話したりしました。そして空中の放射能レベルが大変高いことがわかった。
その日は天気が良かった。そして雨が降ってからはその放射線レベルはかなり低下した。皆、大地に落ちたのです。」