@sweets_street 不躾な質問ごめんなさい。僕個人は「戦国時代、信長は、茶器を家臣に与えて『その茶器は土地と同じくらいに価値のあるものだよ』っていいくるめて、茶器を土地の代替物にした」って思ってますが、この認識について、勘違いや不勉強な点、ご指摘戴けないでしょうか?
2013-05-20 23:41:42.@t_ichimiya 中世には刀剣や衣服や美術品を褒美に与えることが良くありました。偉い人から授かった貴重な品は、武士にとっては何物にも代えがたい名誉の証でした。信長が家来に茶器を与えたのも同じような意味があるのではないかと思います
2013-05-21 00:28:56@sweets_street なるほど「いいくるめた」かどうか以前に「偉い人に『物』を与えられる価値」があったのは間違いなく、「その偉い人が、その価値観が存在していることを理解した上で、茶器や感状などの『物』を与える」ということは行っていたって感じですかね。お返事戴けて感謝です!
2013-05-21 00:42:56.@t_ichimiya 家柄や武勇を誇る武士にとっては世間からの評価は生命に等しい物です。そして、偉い人から貴重な物を拝領することは末代までの名誉として、その武士にとどまらず子々孫々に至るまで評価を高めてくれるのです
2013-05-21 00:50:32@sweets_street 「偉い人から物を拝領する」という行い自体が、世間からの評価を著しく高める装置として機能しているですね。勉強になります!
2013-05-21 00:58:14.@t_ichimiya 古い家が「○○様より拝領の品」である武具や美術品などを家宝としてずっと保管しているのも、「我が家は○○様に貴重な品を賜るほど高く評価された名誉の家柄であるぞ」という証拠になるからなんですよ
2013-05-21 01:03:31@sweets_street 個人的な体感として、そのあたりの、歴史と家柄的な「物の価値観」と、現在のポピュラーな「物の価値観」(と言うべきかどうかわかりませんが)との間に、齟齬を感じてまして、だからこそ認識を合わせたかったので、お菓子っ子さんにお尋ねして正解でした!
2013-05-21 01:13:51その分、家計が傾いても簡単に売れないんですよね(苦笑) @sweets_street: .@t_ichimiya 古い家が「○○様より拝領の品」である武具や美術品などを家宝としてずっと保管しているのも、「我が家は○○様に貴重な品を賜るほど高く評価された名誉の家柄であるぞ」という
2013-05-21 01:49:04@sweets_street @t_ichimiya 横からですけど、そういえば「勲章」という形にはならなかったんですね。いあ、勲章がそういった拝領の品から発達してっていうのは解るのですが。やっぱし当時は「モノとして価値がある」のでないとダメだったのですかね
2013-05-21 01:07:53.@89sikin @t_ichimiya 勲章に該当するのは、戦功を示す文書である「感状」ではないかと思います。生半可な手柄では感状はもらえないので、多くの感状をもらった武士は世間から優れた武士であると評価されました
2013-05-21 01:13:38@sweets_street @t_ichimiya なるほど。そういえば「感状」は今でもありますね。そうなると拝領の品っていうのはまた別、という解釈ですね。下世話な話ですけど、拝領の品のような高価な品より勲章のような物の方が与える側から見たら安上がりじゃないかなーなんて思って
2013-05-21 01:19:35.@89sikin @t_ichimiya 感状は(主に)戦功への評価を示すもので、拝領の品は功績に対する評価の他に信頼や寵愛などの個人的な関係に対する評価を示すこともあると考えれば良いかもです。贈答のようなものですから
2013-05-21 01:24:29@sweets_street @t_ichimiya 完全に納得しました。それでケチケチするわけにはいかないですものね>信頼や寵愛などの個人的な関係に対する評価を示すこともあると考えれば良いかもです
2013-05-21 01:26:49.@89sikin @t_ichimiya 武具や美術品は功績がなくとも、「日頃よりの忠勤御苦労である」といった理由で与えることができますからね
2013-05-21 01:29:46@sweets_street @89sikin @t_ichimiya 「他所に仕官する気はないから感状は要りません」とか突っぱねた面倒くさい武士がいたような……
2013-05-21 01:14:49@osaka_seventeen @89sikin @t_ichimiya 徳川家康の重臣の鳥居元忠ですね。彼はその言葉通り、徳川家に殉じて死にました
2013-05-21 01:16:40@osaka_seventeen @89sikin @t_ichimiya 感状という形になるものがなくとも、主君はしっかり評価してくれるという強い信頼関係ゆえかもです
2013-05-21 01:25:43@sweets_street @89sikin @t_ichimiya それはあるかもしれませんね。一向一揆を経験した徳川家臣団の紐帯は他家とは少し違う気がします
2013-05-21 01:26:33@osaka_seventeen @89sikin @t_ichimiya 徳川家の家臣でも普通は感状をもらいますので、幼少の頃から一緒にいた家康と元忠の間においてそういう信頼関係があったのかもと言うことです
2013-05-21 01:28:27@sweets_street @osaka_seventeen @89sikin ちょうど興味のあるところのお話を伺えて、満足しております。中世の「金銭」「米」「主従の信頼関係」「感状」「拝領品」など、諸々の価値のバランス感覚が、少しだけ掴めたような気がします。
2013-05-21 01:32:14