暴力装置っていう言葉の語源はどこにあるのかな。暴力という表現の曖昧さが日本語っぽい感じが・・・。少なくともアルチュセールではほとんどお目にかからない表現だ。
2010-09-12 23:09:09@kazuya_onaka ウェーバーの定義が原点ではないでしょうか? <暴力装置っていう言葉の語源はどこにあるのかな。暴力という表現の曖昧さが日本語っぽい感じが・・・。少なくともアルチュセールではほとんどお目にかからない表現だ。
2010-09-12 23:15:36@lacoue ありがとうございます。ただ、装置っていう言葉との組み合わせがどちらかというと気にかかってるんですが・・・。国家ないし権力が力だという主張なら、もっと前からあるわけで。
2010-09-12 23:23:39たとえば、"「世論調査」という暴力装置は、選挙という民主主義の根幹ですら、揺さぶっている。"という文章をみて、おもわず釣られてしまったわけですが、この通りの良さはなんだろうと(笑)。
2010-09-12 23:26:20@waschmaschine アルチュセールだとappareil répressif「抑圧装置」という言い方になるわけですね。violenceを使いたがる68年の「アナキスト」には両義的な感情をいだいています(cf.『再生産について』)。
2010-09-13 01:25:18@waschmaschine 『反デューリング論』(だったか?)で、「無媒介な政治暴力」に歴史の原動力をみるデューリングをエンゲルスが批判してたんじゃなかったでしたっけ。レーニンが、マルクス、エンゲルスとは違う「装置」という語の拡大的用法をとっていたのはバリバールも認めてた気が。
2010-09-13 01:28:13しかし、語源学的追跡となると、私の「スコラ的」マルクス主義知識が追いつきません。ただ、そういうことは置いといて、いわゆる英独仏のような西洋語よりも、日本語でのほうが通りのよい比喩表現な気がします。以上連投失礼しました。
2010-09-13 01:36:56@kazuya_onaka ご指摘ありがとうございます。勉強になります。『国家と革命』をパラパラ見てみると、デューリング→エンゲルス→レーニンという流れで良さそうですね。確かに日本のマルクス主義内での系譜も探る必要性がありそうです。
2010-09-13 06:51:01@waschmaschine ありがとうございます。ちなみに、日本ということでは、さざ波通信さんhttp://bit.ly/bpQCwkが不破執行部批判という文脈で書いてますね。
2010-09-13 08:12:44単なる思い付きですが、四文字表現で座りが良く、何を指してるのか曖昧なのだが(「世論調査」をすら指しうる!)、批判のために投げつける言葉としては威勢の良いところから、日本語ではマルクス主義に固有の文脈よりも、もっと広い文脈で使われてきたのではないでしょうか>暴力装置
2010-09-13 08:16:25ちなみに、フランスだと「認識論的切断」とか、アルチュセールの造語も、ぜんぜん哲学とは関係ないところで言葉だけが流通する、というのがありますね。語調によるところ大だと思います。
2010-09-13 08:17:31@kazuya_onaka ご教示ありがとうございます。ご指摘の記事、読んでみたいと思います。四字熟語化はその通りかとw。軽くググっただけでもこの言葉はいろいろとヒットしますね。しかしどこを見てもソースを書いてないという不思議な状態でした。
2010-09-13 08:19:03@waschmaschine 再度御礼。あと、ドイツ語だと結構検索かかる>Gewaltapparat。ただ、ドイツ語のGewaltについては、必ずしも日本語の「暴力」とは重ならない語義もあるように思うのですが、どうなんでしょうか>識者
2010-09-13 08:25:18いずれにせよ、マルクス主義的には(笑)、ルソーとかプルードンとか、あるいはデューリングみたいに、社会関係成立以前の原初的暴力を仮定する、という「ロビンソン的」立場にたいする批判があって、暴力という語の曖昧さを忌避するところがあったんじゃないかと思われます。
2010-09-13 08:27:52@kazuya_onaka 仰るとおり、Gewaltには日本語でいう「権力」に近い意味合いがあるので(Dudenではそちらが第一義でした)、扱いが難しいところですね。やはり「暴力装置」という言い方は日本独特のものかもしれません。
2010-09-13 08:30:50@kazuya_onaka いえいえ、こちらこそ勉強させていただきありがとうございます。マルクス主義の勉強へのよい動機づけとなりました。
2010-09-13 08:37:41