あまちゃん市川大河まとめ

市川大賀 @ArbUrtla

『あまちゃん』そこらの「自称天才作家」が書けば、悲痛で重たくなるだけだっただろう「別れの話」を、クドカンは「サンタを信じるアキ」を巧みに配置することで、笑いを誘いながら見事に描き切った。サンタの存在は両親の良心の象徴でもある。アキはそれでもまだ「信じ続ける」　#あまちゃん

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『あまちゃん』本話の「クリスマスの永遠の別離」「夢の中でだけ愛し合える関係」そしてそれらからパージされた悲痛な現実の結末は、クドカンが敬愛する市川森一氏の子ども番組最高傑作『コメットさん（67年）』で名匠・山際永三監督と組んだ『いつか通った雪の街』を想起させる。　#あまちゃん

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『あまちゃん』今日の春子の言葉、正宗の態度はね「本気で現実の女性に惚れて一緒に時間を共にして、愛し尽くしたのに別れを切りだされ、その後孤独の闇に墜ちた経験」がなければ書ける物ではない。「作家は神なのだから」は無責任な持ち上げ論。クドカンは自分の経験を血肉にできる天才　#あまちゃん

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『あまちゃん』時は経つ。話を跨ぐ形で忘れられがちだが、もう「今のアキ」には祖父も父もいない。生き延びて帰ってくるのか。東京で再び出会えるのかはクドカン次第だが、それを予測する行為は無粋だろう。まずはアキの合格からスタート。種市先輩に真っ先に報告を入れて約束を目指す。　#あまちゃん

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『あまちゃん』「頑張ればええぇってもんじゃねぇべ！」ユイに突かれた核心を払拭しきれない種市。ゆっくりと迫りくる北鉄の廃線。大吉やb春子の青春の終焉。その「青春のピークのアキとユイの努力は結果を齎さなかったのか。それとも「もうひと頑張り」が求められるのか　#あまちゃん

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『あまちゃん』モータリゼーションとは、高度経済成長の中で「移動する自由」を無制限に拡大した悪しき思想。ヒロシとユイの兄妹関係性のギスギスさは、互いの腹の内まで見透かす事をそのままにそれでも笑いを生み出そうとしている。敗戦の危機にある北鉄を前にした個々の気持ちの人模様　#あまちゃん

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『あまちゃん』「座敷童が走る」ユイの確信犯的ボケに気付かないアキ。地域世帯を背負うたった10代の少女を取り囲む大人達の喜怒哀楽。ギスギスした人間関係を笑いで緩和しながリアリティで描く。北鉄はまだ廃線になると決まった訳ではない。けれども未来はない。それを誰も気付けない　#あまちゃん

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『あまちゃん』娘のアイドル化に厳しい春子。それは挫折だけが生んだコンプレックスではない。「現実を知る者」だからならでは。アキの天然ブリは母娘譲り。その思いは（番組内仮想伝説の曲）でもある『潮騒のメロディー」に行き着く。そこには同じく80年代序盤を飾った薬師丸ひろ子　#あまちゃん

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『あまちゃん』アキの音痴ぶりはまぁこの流れでは「美味しいギャグ」なのだが、この後の東京アイドル編を思うと苦難の始まりを予想させる。アキは正式な海女としての資格を得た。同時に「新たな資格への試練を課せられた。このカットバック、オーバーラップが「ドラマの醍醐味」だろう　#あまちゃん

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『あまちゃん』ここで登場する伝説のアイドルは「薬師丸ひろ子」薬師丸嬢（正宗役の尾美としのり氏と同じ65年生まれ）は84年当時は角川が仕掛けた「銀幕のスター」だった。テレビアイドルの松田聖子や小泉今日子とは違った。おニャン子等という粗製乱造とは真額を走った女優だった　#あまちゃん

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@simanekomama 薬師丸嬢は中学の先輩なので間近で見ていましたが、映画という文化を再興させようとする角川が「絶対にテレビで安売りをしない」「映画女優としての」究極の育て方をしていましたね。そこでの経験は原田知世さん含めて今も生きていると思います。

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『あまちゃん』84年という時代を知らない人に理解はキツイかもしれないが、あの直前期ではアイドルと言えば「テレビでは松田聖子」「映画では薬師丸ひろ子」の時代だったんだよ。全くコンセプトも方向性も違う二極のアイドルの図。小泉今日子はその二極を破壊したメタアイドルだった。#あまちゃん

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『あまちゃん』70年ジャスト生まれのクドカンにとって、84年（クドカンが中二）以前にピークを迎えた同世代の薬師丸ひろ子や松田聖子や尾美としのり氏は「ちょっとからかい甲斐のある年上世代」なのかもしれないが、その直後の85年に『なんてったってアイドル』を出した小泉は別格　#あまちゃん

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「NHK朝ドラに2シリーズ連続で仮面ライダーが出た！」とか騒いでる人を見かけたが、特に『純と愛』でオーサキホテルのロビーで珈琲を入れてるオヤジもいなかったし『あまちゃん』で「ふっはっはっはっは！驚いたかねリアスの諸君！」とかカクテルライトで現れるオヤジもいなかった筈だ（同一人物）

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『あまちゃん』ユイが歌うのは『時をかける少女』やはり80年代序盤を飾った「銀幕のアイドル」薬師丸ひろ子に続けと企画された角川新人女優コンテストで角川春樹特別賞に輝いた原田知世の名曲。元歌はユーミン　#あまちゃん

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『あまちゃん』種市の「がんばればいいってもんじゃないべ！」の解釈にj混沌とするアキ。その種市に脅し迫るユイ。そこ示唆される三角関係は、それでもアキとの仲を決定的に壊す事にはならない。クドカンは、人の淡い夢をかき消すことはあっても、打ち砕くことはしたことはない　#あまちゃん

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『あまちゃん』親友であり、種市の想い人であるユイの事を話すアキは種市ナメ写し。二人取り残された中で描かれる「それぞれの人間模様」「デートと言えばモーテルっしょ」「原宿には表と裏があるんですよね」そういやぁ『タイガー＆ドラゴン（05年）』は裏原宿を舞台にもしてた　#あまちゃん

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『あまちゃん』焚火の前で『潮騒』の話題。「その火を飛び越えてこいっていう意味ですよね！」痛烈な勘違い。粉砕するのは福駅長！　クドカンは何があっても「辛辣な現実」を「偉そうに上から目線」では描きません！　現実はいつだって辛辣だから　#あまちゃん

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『あまちゃん』田舎と言えば「古さ」とワンセットなのだろうが、通例の作劇ではその「古さ」は「戦前」もしくは「高度経済成長時の取り残され」を主軸にイメージが定型化されていた。クドカンは「今を生きる三陸の人々にとっての『リアルな過去』」として80年代を選んだ。　#あまちゃん

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70年代サブカルチャーをメインフィールドにしている僕だけれども、僕自身の思春期はパンクやディレクターズ・カンパニー等の映画と共にあり、石橋凌や仲野シゲルと共にあった。僕より若いクドカンも同じはず。80年代は決して空洞のしらけ世代なんかではなかった。#あまちゃん　（続）

市川大賀 @ArbUrtla

（続）「行き場のない憤りが爆発する時代」それが80年代であり、70年代でくすぶり、敗退した文化や表現が「もう一度」翔んでみせようとしたのが79年からのほぼ6年間だったのである。クドカンは「その時代の閉塞と意気込み」を「現代の三陸」に重ねあわせているのだと解析する　#あまちゃん

市川大賀 @ArbUrtla

訂正ありがとうございます。薬師丸嬢の『セーラー服と機関銃』も似た経緯でしたね RT @alfayoko 元歌（オリジナル）は原田知世で、ユーミンは後で録音（セルフカバー）ですよ。 RT @mizuyasorasora: RT『あまちゃん』ユイが歌う『時をかける少女』元歌はユーミン

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それだった！今把握しました！じぇじぇ！ RT @saesae17 観光協会のお姉さんの踊るフリ、どこかで見たことある気がするけど何だったかなーと思ってたところにＴＭネットワークのGETWILDときたもんだ。じぇじぇじぇ。

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『あまちゃん』どうしてネーミングがそこに決定するユニット名『潮騒のメモリーズ』。失敗が許されない町興し。その「大人の社会が託すプレッシャー」は二人を潰すことなく、二人は二人のまま「自分達の目線の中の迷い」しか見えない。人は老若男女問わずその視界の狭さの中で生きていく　#あまちゃん

市川大賀 @ArbUrtla

『あまちゃん』北鉄の面子がジオラマを用意して、御座敷電車の予定を詳細に語り合う図のコンテは『ルパン三世（71年）』の『七番目の橋落ちる時』からのオマージュで構成されている　#あまちゃん