伊東乾先生@itokensteinの「基礎から本物の経験をすれば真実に目の開かれた あたらしい人が育って行きます」
Ph.D Prof. Komponist-Dirigent / Raummusik Kollegium Berlin. Habe viele Interesse an der Wissenschaft und am Mitleben dadurch.
伊東 乾(いとう けん)ITO, Ken
東京大学大学院 情報学環・学際情報学府
准教授 学環所属(基幹・流動教員)
http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/professor.php?id=379
伊東 乾(いとう けん、1965年1月27日)は日本の作曲家、指揮者、作家。東京都中野区生まれ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/伊東乾_(作曲家)
幾度も記す事だが、いわゆるゆとり教育は有馬朗人寺脇研的には旧制高等学校的な余裕のある「範囲外」を排除しない本物の教育をラサール・武蔵の寺脇有馬両氏母校など念頭に想像したものだが、それには十分な能力のある教授陣が必要不可欠で、それを一切せず結果オーライでスタートしたのがゆとりの敗因
2013-07-12 08:18:59昨日の哲学科でも出た話ですが「科学的に考える」という言葉を世の中の多くの人は数学の問題を唯一の正解で考えるみたいに狭く捉える傾向があります。そうじゃないんだね、本物の優れた科学者というのは一番やわらかい頭であらゆる可能な「別解」を10でも20でも考え続けている。その知的足腰が科学
2013-07-12 08:25:31@itokenstein 指導要領で設けられているのは最低ラインかもしれませんが、公立学校では子供の学ぶ内容が教師の能力で左右されるというのを避けるために、それ以上のことを身に付けさせる能力があってもできないのかもしれないなあ、と思います。教科指導以外の負担も大きいですし。
2013-07-12 08:40:49.@remi_k 最低ラインをそろえようという横並び民主主義的な配慮が、逆に最低ラインをおぼつかなくさせたというのが、1950年代から60余年の公教育内容沮喪の実態だと思います。私は「個人」対「個人」の感動をもった伝達が本当の教育だと思っておりこうした公教育をそもそも信じてません
2013-07-12 08:42:39一問に対して一答で答えるのは「知識問題」などといわれることもあるけれど実態は「クイズ」で頭は使っていない。その証拠にコンピュータなどで検索したほうが正解率があがる。これ式で考えると辞書や事典がもっとも賢いことになるが人間の地頭の賢明さはまったく別のもの。どう文脈を読み取るかが叡智
2013-07-12 08:45:03昨日思った二点。哲学科で学生時代からの恩師とご一緒して物理実験をして感じたのは「自然哲学」という観点。復興と防災の自然哲学という設定で一ノ瀬先生と相談してみようと思った。夜の指揮講座で思ったのは物理でも指揮でも実技で自分がその場で指導できるもので物事を進めるのは大事かつ気持ち良い
2013-07-12 09:55:38例えばピアノの基礎があるというのは、闇雲に丸暗記してバイエルやらツェルニーやらの指だけ固まって動くとかではない。澄んだ耳と柔軟な指、伸びやかな呼吸などを持つことが大事だが、時に正反対のものも見る。数学や物理、哲学なども同様に思う。公式や事項の硬直した丸暗記は自在な思考を屡妨げる。
2013-07-12 10:01:50ちょっとまえ、日本人だけのとある演奏公演に伺ったのだが、指揮台にいる人が左手を強く握りしめたり、力が入ってゆがんだ手指を見せたりしていて、おやおや、と思った。身体トレーニングから見た指揮という仕事の1の1は脱力(完全弛緩などという)で斉藤先生以来この種の事は日本人は得意な筈なのに
2013-07-12 10:20:25指揮者の手指が無駄に緊張していると、奏者に明らかな迷惑をかける。例えばオペラ歌手は息がつぎづらくなり、呼吸困難的にフレーズが崩れる。合唱指揮など、くねくねしすぎるくらいに力を抜いてやる人が多いのは同じ原則から。管弦楽やオペラの指揮という演奏技術の基礎の基礎とは例えばこういう事。
2013-07-12 10:22:48いつごろからかわからないけれど奏者や歌手に練習で演奏してもらい、問題があるとき、彼彼女がいったい何に躓いているのか、そのメカニズムが大体ほとんど瞬時に解るようになってきた。例えば歌い手が音程を取れないとかリズムで躓くようなときは必ず理由やメカニズムがあるのでそれを根底から除く^^
2013-07-12 22:55:11闇雲な反復練習は体にも精神にもとてもよくないと思う。ヤマカンも大変よろしくない。音楽には精緻なメカニズムがあり、それに即して効果的な練習を1時間とか2時間とか、集中して行うのに絞るべきだ。でその日はそれでおしまい。寝て起きて、一度意識の底に沈むと、翌日はもう少し何かがこなれている
2013-07-12 22:57:13まあ今書いているのは「音楽のお医者さん」みたいな話で芸術として深く高いものを作る仕事以前の基礎をきっちりする部分だ。どちらかというと努力で出来る範疇でもあるけれど、それが自在に出来ることは基礎の先に大きな幹や花、実りを産む上で一番大事な部分だと僕は思う。それがプロの仕事というもの
2013-07-12 22:59:41逆にメカニズムが解ったら、それに沿った練習を2,3回きちんとする。すると耳や体が覚えるんですね。と取り合えずは出来るようになっている。そしたらその日はそれでおしまい。特にオペラの場合翌日とか翌週とかの定着や推移を見てまたそこから考える。奏者が疲れてきたら余談風アナリーゼも大変有効
2013-07-12 23:01:56逆にしてはいけないことは、なんとなくいい加減にやっている部分を見逃すこと。もちろん体調その他も見て、過剰な深追いなどはしてはいけないけれど、いまここは怪しいな、というようなことはもらさず覚えておく必要がある。というのはオペラ本番での事故というのはたいがいそういう綻びに起因するので
2013-07-12 23:05:35今日はたくさん「ペダル」という言葉を使った。合唱などやっている人でも、あまり使わないかもしれない言葉かもしれないけれど、調性のある楽曲を演奏あるいは歌うというとき、ペダル(・トーン)の感覚はとても大事だ。5度を足場にトニックにヨイショっと解決する、みたいな音楽の重心の置き方^^/
2013-07-12 23:07:35なんか、いま仕事の途中で疲れて打ってますが、リハとかレッスン出た人はご存知のとおり、こういう理屈は言葉で出るものではなくて反射神経で瞬時に出てくるものなんですね。自分もパッパと反射で動く。だから奏者も良い意味で疲れずに自然に音が出る、声が通る、フレーズが生きるetc とても大切
2013-07-12 23:09:50.@akizohsukusuku ええ、いままでもこれからも、いつだって、どこだって、基礎から本物の経験をすれば真実に目の開かれた あたらしい人が育って行きます ^^d
2013-07-13 02:59:33