【盾と矛で】#艦これ からはじめる第2次世界大戦後半の空母機動部隊の実像【矛盾】
#艦これ 艦これでは、後半になるにつれて空母の航空攻撃が敵艦霊、特に戦艦や空母に有効ではなくなってきますが、これは実際の史実を反映したものといえます。
2013-07-23 00:04:46#艦これ 理由はいろいろありますが、ひとつには防空能力の強化がきわまっていったこと、もうひとつにはお互いの空母の数が増えて空母戦での決着がつきにくくなったことがあげられます。事実、日米機動部隊の決戦となったマリアナ沖海戦では、空母艦載機の攻撃で沈められた空母は飛鷹しかありません。
2013-07-23 00:06:46#艦これ 特に米軍は、レーダー、CIC(情報統制指揮所)、VT信管という三種の神器でシステマチックな防空戦を展開しているので、その防空能力はありていにいって鉄壁でした。もっとも、五月雨式の奇襲には不意をつかれることがあり、レイテでは軽空母プリンストンが沈んでいますが。
2013-07-23 00:09:42#艦これ このあたりは日本海軍もまけておらず、制空権確保が絶望的となったレイテ沖海戦では、長門や大和が巧みな操艦で敵の攻撃を回避し、少ない被弾で生き残っています。艦これの後半で、戦艦や空母がひょいひょい敵の空襲を避けてくれるのは、あれはあれで史実通り(武蔵は不幸でしたが…
2013-07-23 00:11:57#艦これ 結局、太平洋戦争で「純粋な航空攻撃のみ」で沈んだ戦艦はマレー沖海戦のプリンスオブウェールズ、レパルス、大和、武蔵の4隻だけでした。もっとも、これは皆が「敵制空権下に戦艦を送り込めば酷い目にあう」という恐怖をもって戦艦を慎重に運用していたという、健全な思考の結果なのですが
2013-07-23 00:14:42@uchidahiroki アリゾナ、榛名、伊勢、日向。洋上で、が抜けてる。こっちが戦艦を送り込まなくても、基地自体が空襲されて制空権を奪われることはある。
2013-07-23 00:16:25#艦これ あと、マリアナ沖海戦に限っては、日米双方にとって約1年半ぶりの機動部隊決戦なので、お互いに搭乗員が世代交代して対艦攻撃の経験がほとんどないパイロットがおおくてそれが決定打に欠ける原因になった、という話も。
2013-07-23 00:17:26#艦これ んで、この状況を打破したのが日本の特攻攻撃。要は人間を誘導装置にして航空攻撃の命中率を上げた戦術なんですが、初期にはよく当たりました。20%くらいだったかな(すみません適当です)。でも、これも米軍が対応策打ち出してだだ下がりに。
2013-07-23 00:19:54#艦これ 一方の米軍も、対艦ミサイルを開発したり1機につき3発の魚雷を詰める化け物艦攻なんかを開発したりして、対艦攻撃力の強化に努めていました。戦争がもう少し長引いていたら、そうした兵器が日本海軍を叩いていたことでしょう。
2013-07-23 00:23:46ソ連が開発した『編隊』『指揮権』の概念を有する長射程対艦ミサイルは、つまるところ日本の神風攻撃の無人化であるので、対抗する米海軍の防空システムも半世紀のあいだ割とシームレスに進化している。
2013-07-23 00:26:23#艦これ あと、日本海軍にとっては米陸軍の基地航空隊も驚異でした。日本海軍がソロモン(ガダルカナル)に拘ったのは、ガ島を奪われるとソロモン諸島が、ソロモン諸島が奪われるとニューギニアが奪われ、そうなると東南アジアがニューギニアからの空襲圏内に入るから、というのが理由のひとつでした
2013-07-23 00:28:26内田先生が #艦これ ユーザーの取り込みを地道に進めておられ、頭が下がる。
2013-07-23 00:30:28@uchidahiroki そういえば、1944年の2月にトラック島に米艦隊が攻撃を企図した際、なぜ連合艦隊は退避を選んだのでしょうか?結果的に各個撃破されており、環礁近海で戦力がまとまっているのを生かして戦った方が良かったのでは?と素人頭で考えてしまいます。
2013-07-23 00:31:18@FXMC_ 伊勢と日向は、敵の主目標が空母、という状況での操艦なので、シブヤン海の連中とは切迫感が違う、という印象です。
2013-07-23 00:32:50@chiqfudoki 母艦航空隊、基地航空隊ともに錬成途上であり、戦っても負けるのが分かっていたからです。むしろ、逃げ方が半端な点がアレでしたね。
2013-07-23 00:33:56#艦これ 大戦末期になってくると、日本海軍も「高くてすぐに沈む空母より、安くて固い基地航空隊」を重視するようになり、空母建造は進まなくなります。雲龍型4番艦以降が完成しなかったのは、作っても効率が悪い、というイヤな理由もあったんじゃないかと
2013-07-23 00:36:44#艦これ もっとも、日本海軍は瑞鶴、千歳、千代田、瑞鳳が一気に沈められたレイテ沖海戦後、そして装甲空母信濃沈没後も空母機動部隊の再建を諦めておらず、1945年初旬には雲龍型空母の天城、葛城を基幹とする第1航空戦隊を稼働状態においていました。練度もそこそこだったようです。
2013-07-23 00:39:51#艦これ 1945年の第一航空戦隊の状態がどのようなものであったか、は資料が少なく僕も勉強不足で詳しくないのですが、零戦52型、天山、彗星などをそろえ、瀬戸内海で訓練に当たっていたそうです。後にこの母艦航空隊は硫黄島や沖縄の航空戦で戦果をあげることになります
2013-07-23 00:42:33#艦これ まぁそんなわけで、日本海軍は空母の価値が相対的に下落していく中で、最後まで空母機動部隊を頑張って維持して、その最後の姿がいまだ姿を露わさない葛城ちゃんと天城ちゃんで、ふたりは俺の嫁として予約するぜってことでまとめさせていただきます。雲龍型愛している。
2013-07-23 00:48:48#艦これ ちなみに空母葛城や鳳翔、駆逐艦響、雪風などは、戦後復員船として活躍し、外地の兵士たちを祖国に送り届けています。軍隊、というタガがなくなった中での復員船の運用はいろいろ面倒が多かったみたいですが、彼女たちはしっかりと戦後も役目を果たそうと頑張ったというわけですね
2013-07-23 00:53:13