四択クイズの作り方(選択肢の設定方法)

同人クイズゲームクリエイターの朝森久弥による、四択クイズそのものの作成方法の解説。 ※ここで扱う四択クイズは、問題文と選択肢が一度に俯瞰できることを前提とします。ペーパーテストのような形式を想定して頂ければ結構です。
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朝森久弥 @asamorihisaya

誤答誘導については内容の調整による変動が主流だと思いますが、応用としてヒューリスティクスを用いることもできます。詳しくはこちら→ http://d.hatena.ne.jp/asamorihisaya/20090812/1250011571 #quiz_theory

2010-10-06 02:52:42
朝森久弥 @asamorihisaya

出題者はいかに解答者を誤答に誘導するかを考えて、択一式クイズを作ります。一方解答者は誤答誘導(引っかけ)を見破って正答へたどり着こうとします。本来クイズを解くのに必要な知識が無いにも関わらず正答へたどり着けてしまったら、出題者は面目丸つぶれですよね。 #quiz_theory

2010-10-06 02:56:44
朝森久弥 @asamorihisaya

従ってクイズ出題者の視点からすると、出来るだけ「解答に本来必要な知識があるものだけが正答に辿りつける」クイズを作るべきです。もちろん、あてずっぽうであたってしまう人はゼロに出来ませんが、出来るだけ減らすことは出来ます。 #quiz_theory

2010-10-06 02:58:22
朝森久弥 @asamorihisaya

四択で正答が1つだけということは、別の視点からすれば、「間違い探しゲーム」でもあります。もし4つの選択肢のうち1つだけ全く違う内容が記述されていれば、(たとえ内容が分からなくても)それが正答なのではないかと疑うのが普通です。 #quiz_theory

2010-10-06 03:01:20
朝森久弥 @asamorihisaya

しかし大抵の作成者はそれを分かっていますので、敢えて1つだけ全く違う内容を選択肢とし、正答を他の似通った3つの選択肢の中に隠すこともままあります。 #quiz_theory

2010-10-06 03:02:30
朝森久弥 @asamorihisaya

このような選択肢の構成を私は「3-1タイプ」と呼んでいますが、3-1タイプのクイズは前述のようにクイズの本質とは逸れた要素での推理合戦となりがちなので、私が作るクイズでは極力出さないようにしています。 #quiz_theory

2010-10-06 03:04:40
朝森久弥 @asamorihisaya

「これは引っかけか…?」などと余計な雑念を解答者に抱かせず、純粋に知識の想起に時間を費やさせるクイズこそが、より質の高いクイズと言えるでしょう。 #quiz_theory

2010-10-06 03:06:01
朝森久弥 @asamorihisaya

4つの選択肢の中に複数のジャンルの内容を混ぜるときは、「2-2タイプ」が主流ですし、お勧めできます。これは、まず2択に絞らせその後吟味させるという推定を辿らせることになり、余計な雑念を抱かせる余地を最小限にすることが出来ます。 #quiz_theory

2010-10-06 03:08:33
朝森久弥 @asamorihisaya

うっかり「2-1-1タイプ」にしてしまうと、「2」のどちらかに答えがあるのでは?と雑念を抱かせてしまうので、出来る限り避けるようにしましょう。 #quiz_theory

2010-10-06 03:09:41
朝森久弥 @asamorihisaya

「出題者は出来るだけ解くのに手間をかけさせようとしている」→「2-1-1タイプなら2の中に答えを隠しておけば正答まで2プロセスかかるから手間だ」という思考です。 #quiz_theory

2010-10-06 03:10:44
朝森久弥 @asamorihisaya

以上、私がここで述べたタイプ別に、あてずっぽうで正答を導くことも出来ますが、必ずしも当たるわけではありません。自己責任でお願いします。 #quiz_theory

2010-10-06 03:15:36
朝森久弥 @asamorihisaya

……ふぅ。今回はこんなところでどうでしょうか。この内容は後日ブログに上がるかもしれませんし、同人誌のネタになるかもしれません。が、あまり期待しないでください。 #quiz_theory

2010-10-06 03:17:01