四択クイズの作り方(選択肢の設定方法)

同人クイズゲームクリエイターの朝森久弥による、四択クイズそのものの作成方法の解説。 ※ここで扱う四択クイズは、問題文と選択肢が一度に俯瞰できることを前提とします。ペーパーテストのような形式を想定して頂ければ結構です。
作り方 四択 クイズ
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朝森久弥 @asamorihisaya
さて、クイズ作成論は大きく分けて2つ、ひとつは「ミクロクイズ作成論」、もうひとつは「マクロクイズ作成論」です。 #quiz_theory
朝森久弥 @asamorihisaya
「ミクロクイズ作成論」は、1問のクイズの質を如何に高めるかを考えます。一方「マクロクイズ作成論」は、一度に出題する一連のクイズ群の質を如何に高めるかを考えます。これらはある程度分離して考えられますが、互いに関わり合っている要素もあります。 #quiz_theory
朝森久弥 @asamorihisaya
習得の順序としては、まずミクロクイズ作成論の基礎からが好ましいでしょう。その後一旦マクロに移行し、改めてミクロを振り返ると相乗効果が期待できます。 #quiz_theory
朝森久弥 @asamorihisaya
私が一番多く作っているクイズで、もっとも好んでいるクイズが「多肢選択式」、特に四択択一式クイズです。この形式のクイズを作るときに考えなければならないことは「問題文の提示方法」「選択肢の提示方法」の2点に分けられ、特に後者の扱いが重要です。 #quiz_theory
朝森久弥 @asamorihisaya
多肢選択式クイズにおいては、問題文もさることながら、選択肢を操作することでクイズ全体の印象を変えることが出来ます。特に難易度に関しては、選択肢1つ変えるだけで随分変わってきます。 #quiz_theory
朝森久弥 @asamorihisaya
そこで今回は「ミクロクイズ作成論」のうち、選択肢の設定方法について、概説を述べることにしましょう。 #quiz_theory
朝森久弥 @asamorihisaya
「四択択一式クイズ」の選択肢は4つありますね。そのうち1つが正答ですから、3つは誤答なわけです。どちらも当たり前のことですが、この「当たり前」を順守することこそが、質の高い選択肢を作る基本です。 #quiz_theory
朝森久弥 @asamorihisaya
もし「当たり前」が順守されていなかったらどうなるか。選択肢が4つじゃなければそれは4択クイズとは言いません。正答が2つ以上あったり1つも無いでは困ります。このようなクイズが試験で出ようものなら間違いなく謝罪ものでしょう。 #quiz_theory
朝森久弥 @asamorihisaya
「正答を1つに確定させる」これが択一式クイズの大前提です。問題文に与えられた条件から、1つの正答以外の正答が導き出されないように細心の注意を払いましょう。 #quiz_theory
朝森久弥 @asamorihisaya
正答が全世界どこを探しても1つしか無い場合「例:日本一高い山は?」と、選択肢には入って無いが複数ある場合「例:哺乳類はどれか?」の2パターンが存在します。私の作るクイズでは、後者の場合、問題文に「次のうち」を挿入します。 #quiz_theory
朝森久弥 @asamorihisaya
つまり、「哺乳類はどれか?」→「次のうち、哺乳類はどれか?」となります。 #quiz_theory
朝森久弥 @asamorihisaya
まぁ「次のうち」挿入ルールは朝森の趣味です。ただ、このようにして正答がいくつあるのかを意識的に捉える仕組みは作っておくべきだと考えます。 #quiz_theory
朝森久弥 @asamorihisaya
もう一点。選択肢が4つでない四択クイズは困ります。なるほど確かに形式的には4択の体をなしているけれども、実質的には4択ではないクイズがしばしば見受けられます。たとえば… #quiz_theory
朝森久弥 @asamorihisaya
「Q:日本一高い山は?」 A:富士山 B:阿蘇山 C:大雪山 D:おばさん ……これは極端な例ですが、実質3択となっていますね。 #quiz_theory
ふしみ @fushimir
. @asamorihisaya たとえば正答が ABCD のとき、1.PBCD 2.AQCD 3.ABRD 4.ABCD と並んでいれば、選択肢同士の違う場所を比べることで1,2,3と1文字ずつ違う4が正解と分かります。誤答の作り方から推測可能な問いも不完全4択といえるのでは。
朝森久弥 @asamorihisaya
@sidestepism その通りですね。選択肢の中身を見ずに構造だけで正答が導き出せてしまうクイズはクイズとして不完全です。 #quiz_theory
朝森久弥 @asamorihisaya
実質3択乃至2択、下手すると1択になってしまうかどうかは、解答者のレベルによっても変わってきます。たとえば…… #quiz_theory
朝森久弥 @asamorihisaya
Q:まんがタイムきららCaratに連載する蒼樹うめのマンガは? A:ひだまりスケッチ B:GA 芸術家アートクラス C:魔法少女リリカルなのは D:けいおん! #quiz_theory
朝森久弥 @asamorihisaya
前述の問題を、萌えに興味の無い人に解かせるなら4択として機能するでしょう。しかし、少なくとも萌え四コママンガを読んでいる人なら実質3択ですし、Carat読者なら実質2択になります。ひだまらーかウメスキーに相手ならクイズになりません #quiz_theory
朝森久弥 @asamorihisaya
このように、四択クイズを「四択」として機能させるには、出題対象者の想定レベルを考慮したうえで、選択肢を並べる必要があります。 #quiz_theory
朝森久弥 @asamorihisaya
逆にいえば、選択肢の並べ方一つでクイズの難易度を変動させることが出来ます。これをどう変えると何%正答率が上がるか下がるかまで推定できるようになればしめたものです。 #quiz_theory
朝森久弥 @asamorihisaya
さきほどのCarat問題の選択肢のうち、Cを萌え四コマ作品(かなめも、ドージンワークetc)などに置き換えれば若干正答率は下がります。さらにCarat作品(CIRCLEさーくる、キルミーベイベー)などに変えればもっと下がります。 #quiz_theory
朝森久弥 @asamorihisaya
このように眺めると、誤答には誤答の役目があることが分かります。即ち、「当該知識をよく理解できていない解答者に誤答を選ばせる役目」です。この役割を果たす力が強ければ強いほど、正答率を下げるのに効果が高いです。 #quiz_theory
朝森久弥 @asamorihisaya
一般的に、正答と内容やジャンル的に似通っている誤答の方が、誤答への誘導力は高く、正答率を下げる働きが強いです。 #quiz_theory
朝森久弥 @asamorihisaya
ただし、いくら似通っているからといって先ほどの問題の選択肢を 「A:ひだまりスケッチ B:ひまだりスケッチ C:ひりだまスケッチ D:ひりまだスケッチ」などとするのは感心しません。なぜなら常識的(語感的)に考えれば当該知識が無くても1択に絞れるからです。 #quiz_theory
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コメント

朝森久弥 @asamorihisaya 2013年8月17日
まとめを更新しました。
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