ぶっちゃけ古事記

みささぎ八雲 @yakumo_0

水戸神は、更に8人の神を産み落としました。 次に風の神、木の神、山の神、野の神が生まれます。 山の神、大山津見神（オオヤマツミノカミ）と野の神、鹿屋野比売神（カヤノヒメノカミ・別名：野椎神）は更に８人の神を生みました。 何というネズミ算。

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イザナギとイザナミは次に鳥之石楠船神（トリイノイワクスフネノカミ）別名：天鳥船（アメノトリフネ）という船と、大宜都比売（オオゲツヒメノカミ）という食物の神を生みます。 ぽぽぽぽーん。 神産み最後のメインイベントは、火之迦具土神（ヒノカグツチノカミ）の出産です。

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カグツチは、火の神です。 火の神だけあって、火に包まれていました。 ナギ「火の神って…。」 ナミ「とりあえず産んでみますね……って、あっつ！？　暑じゃなくて熱ッ！！」 ナギ「いざなみいいいいいいいい！！」

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出産時に大事な所を焼かれ、重度の火傷を負ったイザナミは、それが原因で亡くなってしまいます。 国や船を産めるので頑丈だと思ってたら、そうでもなかったのです。 胎内に居た時から燃えてたのなら、身篭ってられないと思うんですが。 まさか、外気に触れる事で発火したのか。恐ろしい子…！

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因みにイザナミの死の間際。 嘔吐物から、金山彦神（カナヤマヒコノカミ）・金山毘売神（カナヤマビメノカミ）という鉱山の神誕生。 大便から、波邇夜須毘古神（ハニヤスビコノカミ）・波邇夜須毘売神（ハニヤスビメノカミ）という土の神誕生。

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尿から弥都波能売神（ミヅハノメノカミ）という水の神と、和久産巣日神（ワクムスビノカミ）という穀物の育成を司る神誕生。 死に際が賑やか過ぎて、シリアスなのかコミカルなのか。

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無理に出産しなくても、その内何かの拍子でカグツチも生まれてたんじゃね？ って思った人は多いはず。 イザナギとイザナミが一緒に産み出したのは、島14、神35（内、船1）でした。

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【ぶっちゃけ古事記】　-神産み2- ナギ「ううう、僕のイザナミが…！」 最愛の人の、壮絶な死に様を目の当たりにしたイザナギ。 亡き妻に縋って流した涙から、空気を読まずに泣澤女神（ナキサワメノカミ）という泉の湧き水の女神誕生。 どうしてもシリアスになり切れない。シュール。

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泣き疲れたイザナギの手により、イザナミは出雲国（イズモノクニ・現在の島根東部）と伯伎国（ハハキノクニ・現在の島根西部）の境にある比婆（ヒバ）の山に葬られました。 いわゆる俺のヨメを焼き殺されて激おこのイザナギは、十束剣（トツカノツルギ）を手にします。

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この剣、とにかく有名な別名が多いです。 天之尾羽張（アメノオハバリ）・天羽々斬（アメノハバキリ）・布都御魂（フツノミタマ）など。 誰しも一度は耳にしたのではないでしょうか。 ナギ「お前さえ生まれなければ…！」 カグツチ「ウボァー」

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暗黒面に堕ちたイザナギは、カグツチの首を刎ねてしまいました。 一応イザナミの忘れ形見なんですけど。 生まれたばかりだったんですけど。 ここでも神話のKYっぷり炸裂。

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十束剣の切先から飛び散った血が周囲の岩に付着して、石拆神（イワサクノカミ）、根拆神（ネサクノカミ）、石筒之男神（イワツツノオカミ）が誕生。 剣の根元に滴った血から、甕速日神（ミカハヤヒノカミ）、樋速日神（ヒハヤヒノカミ）、建御雷之男神（タケミカヅチノオノカミ）が誕生します。

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タケミカヅチと言えば、雷神、武神、軍神などとして有名ですね。 貴方、こんな生まれ方だったのか。 更に剣の柄に溜まって指の間から零れ落ちた血からは、闇淤加美神（クラオカミノカミ）、闇御津羽神（クラミツハノカミ）という龍神が生まれました。

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そして殺されたカグツチの体からも、お約束の神誕生。 頭から正鹿山津見神（マサカヤマツミノカミ）。 胸から淤縢山津見神（オドヤマツミノカミ）。 腹から奥山津見神（オクヤマツミノカミ）。 性器から闇山津見神（クラヤマツミノカミ）。 左手から志藝山津見神（シギヤマツミノカミ）。

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右手から羽山津見神（ハヤマツミノカミ）。 左足から原山津見神（ハラヤマツミノカミ）。 右足から戸山津見神（トヤマツミノカミ）。 カグツチ殺害事件で、剣から8人。死体から8人の神が誕生したのでありました。

みささぎ八雲 @yakumo_0

この時どういう理屈か、剣の名前が天之尾羽張（アメノオハバリ）に変更されます。 トツカ「これは俺じゃない！俺の中のハバリがやったんだ！！」 こうですか？分かりません！ 何か成す度にアイテムの名前が変わるのは、とてもややこしい。

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【ぶっちゃけ古事記】　-黄泉の国1- 最愛の人を失ったイザナギ。 どうしても割り切れなかった彼は、死者が行くとされている黄泉の国を訪れました。 ナギ「イザナミ、僕と一緒に帰ろうよ。2人で作った国も、まだまだ作り終わってないよ！」

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黄泉の国にある御殿の扉を叩きながら大声で訴えると、イザナミが出迎えました。 ナミ「来るのが遅いです、お兄ちゃん！もう、私は黄泉の国の食べ物を食べちゃったんです…。」 ナギ「諦めるな！諦めたらそこで試合終了ですよ！」 ナミ「うぅ、お兄ちゃん勝手です…本当は、私も帰りたいです…。」

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イザナミは、黄泉の国の神に地上へ帰してくれないか相談してくる。 と、イザナギに告げて御殿の中に戻ってしまいました。 その間、決して自分の姿を見ないように、と念を押して。 刻一刻と時は過ぎ、一向に姿を現さない妻に不安一杯になるイザナギ。

みささぎ八雲 @yakumo_0

とうとう待つ事に我慢ならなくなった彼は、イザナミとの約束を破ってしまいます。 左の髪に差していた櫛を抜いて、櫛の歯を1本折ると、それに火を灯しました。 その灯りを頼りにして中に入って覗いてみると、衝撃の光景が！ 愛しい妻が、そこには居りました。

みささぎ八雲 @yakumo_0

居りましたが、予想外のクリーチャー化を遂げていました。 体中に大量の蛆が集って、ゴロゴロと大きな音が鳴り響き。 頭には大雷（オオイカズチ）。 胸には火雷（ホノイカズチ）。 腹には黒雷（クロイカズチ）。 陰部に拆雷（サキイカズチ）。 左手に若雷（ワカイカズチ）。