#鳳翔の艦娘講座　～正規空母　信濃編～

鳳翔 @Housyou_kankore

さて、驚くほどまだ元気ですから・・・艦娘講座やっちゃいましょうか・・・？

鳳翔 @Housyou_kankore

多分、今日の艦娘ちゃんはそんなに時間かからない様な気もしますので。・・・よしっ（腕まくり

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それでは、少々遅い時間の開始になりますが、本日の #鳳翔の艦娘講座 を始めたいと思います。 何時もの様に拙いお話ではありますが、酒の肴・寝物語と聞いて頂けますと幸いです。 本日の艦娘ちゃんは、大和型姉妹が３女。悲運の空母、信濃さんです。

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なお、信濃さんについては先代さんにあたる艦娘ちゃんはいらっしゃいませんが、類似名の方がいらっしゃいますので、まずはこちらから紹介させて頂きます。

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それは明治～大正～昭和と活躍しました、日本郵船の貨客船・信濃丸さんです。

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信濃丸さんは、日本郵船のシアトル航路用貨客船として、イギリスのヘンダーソン社において竣工しました。 元々は三菱長崎造船所で建造される予定でしたが、先に建造していた船のトラブルにより工期が大幅に狂い、やむなく海外発注となったそうです。

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１９００年４月に竣工をして、日本に回航。その後は予定通りシアトル航路に就航をします。 １９０４年2月６日に日露戦争が開戦となりますと、まずは陸軍に徴用されますが、これは１２月に解除となります。

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その後１９０５年３月に今度は海軍に徴用をされ、呉鎮守府所属の仮装巡洋艦として整備されます。 そして、そこに置いて信濃丸さんはとても重要な働きをする事になります。

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対馬海峡の哨戒に当たっていた信濃丸さんは、５月２７日に病院船オリョールと接触。 気づかれない様にして追跡中に、同航して居るバルチック艦隊を発見します。 信濃丸さんは追跡を継続しつつ、「敵艦見ゆ」の通報を発して、日本海海戦においてバルチック艦隊が対馬海峡を通過した事を確認しました

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その後の海戦の結果につきましては、以前三笠さんの紹介を行った際に解説しましたので、合わせてそちらもご覧頂ければ幸いです。 その後信濃丸さんはバルチック艦隊の生き残りの海防戦艦と駆逐艦を発見。海防戦艦が沈没をしたので、乗員救出にあたっています。

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日本海海戦後、１９０４年６月１４日に仮装巡洋艦としての任務を解除、２６日に海軍徴用も解除となった信濃丸さんは、再びシアトル航路に復帰をした後、神戸～基隆航路に移動をします。 １９２３年に日本郵船から近海郵船が設立をされ、そちらへ移籍。

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１９２９年に北進汽船へ売却、１９３０年に日魯漁業へ売却、１９３２年に太平洋漁業へと売却と、点々と売却をされて行った後、太平洋漁業に於いてはサケマス工船・北洋漁業の母船として活躍をします。

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太平洋戦争に入りますと、徴用されたかどうかは不明ですが輸送船として活躍をします。 しかしながら、その時点でかなり老築化が進んで居て、当時陸軍兵士として乗船をした水木しげる氏に寄れば「触ると船体の鉄板が欠け落ちる」程に老築化していたそうです。

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その為、「浮かんでいるのが不思議」「魚雷が船底を通過しただけで沈む」等と揶揄されたのですが、太平洋戦争を無事に生き延びています。 その間、１９４３年に太平洋漁業が日魯漁業に合併されましたので、再び日魯漁業に船籍を置いています。

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戦後に於いては引き揚げ船としても従事をしますが、１９５１年に船籍を解除、スクラップとして売却をされました。 以上が、信濃丸さんの戦歴となります。

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信濃丸さんの諸元ですが。 全長は不明でして垂線間長が１３５．６３５ｍ、型幅が１４．９９６ｍ、総トン数６３８８トン、最高速度１５．４ノット。 仮装巡洋艦として従事した際の兵装は 十五栂安式速射砲１基、 十二斤安式速射砲３基、 となっております。

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では続きまして、空母の方の信濃さんの紹介です。 信濃さんは大和型戦艦の３女として、艦齢が３０年を経過した霧島さん・榛名さんの代艦として建造を開始されました。 ところが、太平洋戦争が勃発をして建造計画の見直しが行われた結果、大型艦の建造が中止をされる事になります。

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また建造資材を損傷艦に回されたりした結果、信濃さんの建造自体が停滞する事になります。 １９４２年時点では、海軍は信濃さんが入っているドッグを開け、雲龍型空母の建造に回そうとします。

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ところが、その時点で信濃さんの建造は７０％まで進行をしていたので、その時点で解体するにしても大事業となることになり、現場からは机上の空論と見なされます。

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しかしながら、元々の計画通りに戦艦として建造をするにしても、１９４２年９月４日に主砲を運搬する専用輸送船の樫野さんが撃沈をされたため、大和型戦艦として建造するのも困難になってしまいます。 ここに至って、海軍は信濃さんを航空母艦へと改装、１９４４年１２月末の就役を目指す事にします

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今出てきました樫野さんにつきましても、以前艦娘講座番外編で紹介をしましたので、そちらも合わせてご覧頂けると幸いです。 http://t.co/4YqThQBFc8 http://t.co/My3ufrPX6j

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当初、信濃さんは陸地から飛び立った航空機を洋上にて補給する「洋上航空基地」にしようという案があったのですが、軍令部や艦政本部の反発から変更され、大鳳さんと同様の強固な装甲により航空戦闘能力を保持する空母として建造をされる事になります。

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信濃さんは、それまでの空母がほぼ密閉式格納庫であったのに対して、一部ではありますが開放式格納庫となっていました。また、火災対策を可能な限り施されていました。 また、大鳳さんの甲板が一部木製だったのに対して、信濃さんは全体が鋸屑入セメント張りとなっていました。

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また、ミッドウェー海戦の教訓を踏まえて、航空機にガソリンを積む場所を飛行甲板に変更。同様に魚雷などの積載も飛行甲板に変更をされていました。 とまあ、この様に様々な新機軸を盛り込まれた信濃さんでしたが、再び建造が中断される事になります。

鳳翔 @Housyou_kankore

それは、ガダルカナル島を巡る戦いに於いて多数の艦艇を喪失した影響で、松型駆逐艦や潜水艦などの建造が優先をされる事になった為です。 また、千代田さんを軽空母に改装する工事や、大破した翔鶴さんの修理などに手を取られたのも中断の原因になっています。