- tkatsumi06j
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地震兵器や気象兵器の利用に関する政府見解(2011年):
「地震兵器とか自然改変装置というのは、別にアメリカだけではなくて、旧ソ連、今のロシアも、中国も、多くの国々が研究開発に余念なく取り組んできた事実があります。しかも、地震あるいは津波を人工的に起こすということは実は技術的には十分可能だと言われているのは、国際政治、軍事上においては常識化されているわけであります。そういった意味で、スマトラ沖の問題にしても、そういう可能性があるということを十分踏まえた上で世界の国際政治の現実ということをとらえる必要があるというのが私の基本的な考え方であります。」浜田和幸元外務大臣政務官
(平成23年07月11日衆議院東日本大震災復興特別委における政府答弁)
きっかけはこの論文の再掲
外交専門誌FPが遂に「環境戦」のツールとして気象兵器HAARPを「究極の大量破壊兵器」とする論文を紹介。"@DiplomaticsUS: Environmental Warfare and US Foreign Policy http://t.co/ooRUFHC1TM"
2013-11-13 17:22:41この気象兵器HAARPに関する論文、Global Researchグローバリゼーション研究所が2004年1月1日に発表したものだが、改めて2013年11月13日付けで再発表されている。FPもそこに注目してツイートしたのだろう。念頭にあるのはフィリピンの大型台風襲来か。
2013-11-13 17:27:15フィリピンに対しての利用を想定?
なるほど、もし狙いがあるとすればこれか。"@KokusaiNews24: 産経新聞 - 【台風30号比直撃】食料・水行き渡らず アキノ政権へ矛先 http://t.co/HcMuQ4erfU #国際ニュース24"
2013-11-13 17:42:15しかし「念頭」にはありつつも、GR研究所はその再発表理由に一言も言及していない。ただFPとしては、米軍による気象兵器利用の厳然たる事実をまとめたこの論文をひとつのリソースとして考えたようだ。今回の台風被害でフィリピン政府代表団はCOP19で涙ながらに訴えたという。効果は上々と。
2013-11-13 17:51:51COP19でフィリピン交渉官が、涙ながらに17分間の演説 http://t.co/rS6eKehWmU 「温暖化を疑う人は現実を見て。狂った状況を止めよう」
2013-11-12 14:23:59だが仮にフィリピン台風の発生に米軍の気象兵器が関係するとして、海兵隊基地もあるフィリピンを攻撃することの軍事・外交上の利点はどこにあるのだろう?最近、基地問題で揉めていた?海兵隊の活躍の場創出の為?アキノ政権の失脚を狙って?対中国気象兵器への牽制?どれも突飛過ぎて現実味がない。
2013-11-13 17:55:54普天間基地移設問題の解決策として、オーストラリアの他フィリピン基地の再利用により在沖海兵隊の一部をロテーション配備する件について、両国間に合意は成立していた筈だ。この問題がこじれているという話があっただろうか。その場合、海兵隊の活動の場を「創出」することの利点はあるかもしれない。
2013-11-13 17:59:35事実、今回の台風被害発生直後、米軍は第七艦隊だけでなく在沖海兵隊の一部を即時フィリピンに派遣している。勿論、これは通常の第3海兵遠征軍の用途でもある。しかし一度派遣すればなしくずし的に復興支援のために駐留する理由を創出できることもまた事実。そのための「利用」という考え方もできる。
2013-11-13 18:05:59という、COP19で温暖化対策への取り組みに拍車がかかる「効果」があったのもまた事実。こうした政治的効果を見越した高度に政治・軍事的な目的が一体となった「利用」だったのかもしれない。それと、もうひとつずっと気になっていた点がある。
2013-11-13 18:11:21米軍の世界戦略の中で変容する海兵隊の役割と気象兵器の関係性
近年の第三海兵遠征軍の用途は、自衛隊と似たようなものになってきている。違うのは、この海兵隊の部隊は国外における自然災害対処に主にそのプレゼンスを発揮していることだ。この部隊運用は、オバマ政権の第一期目に策定された軍事戦略大綱に基づいている。
2013-11-13 18:15:21ちょうど鳩山政権発足時と時を同じくして行われたQDR(4カ年毎の軍事政策レビュー)では、海兵隊の新たな役割としてそのAOR(任務範囲)域内外での自然災害対処機能がクローズアップされた。この戦略変更により2008年のスマトラ沖地震以降、大平洋軍の立案でPPが本格始動した。
2013-11-13 18:20:01このPP(パシフィックパートナーシップ)は米海兵隊主導でアジア大平洋地域を中心に多国間の災害援助演習を行うというものだった。2009年以降、日本もこれに参加し現在は20数ヵ国が参加する地域的災害安全保障の枠組みとなっている。しかし「演習」の枠を出ず多国間協働は未だ実現していない。
2013-11-13 18:23:53もう言わんとすることは解ると思うが。つまり仮に気象兵器が元CSIS研究員の浜田議員がいうように明確に主要国の外交・軍事戦略に組み込まれているのだとしたら、その軍事戦略である「自然災害対処」という方針を名目に部隊運用を恒常化させる。即ち、マッチポンプ的な利用は十分想定可能な訳だ。
2013-11-13 18:29:33近年、米軍はイラク・アフガンからの撤退方針や国防予算の削減や予算の執行停止(sequestration)によりその活動の場を失ってきている。PP10に日本が参加するようになった時に私は素直にこれを喜んだ。しかしPPは実際、311の時も今回のフィリピン台風でも運用されていない。
2013-11-13 18:33:33つまりPPは実質的「協働」のための枠組みではなく、単に各国の災害対処の練度を海兵隊並に上げることで共同作戦時の部隊運用精度の均質化を図るためのものなのだ。NGO等民間との共同作業を前提にしているのも、単なるカバーだろう。http://t.co/wrga7mTO4e
2013-11-13 18:36:47同時に、各国の部隊運用の練度を監督・確認することで、この分野(災害対処)における米軍の絶対優位を保つという真の目的も当然想定内だろう。ではPPはハコモノであるとして、海兵隊の運用用途のメインが災害対処である戦略と自然災害が頻発「しない」現実との整合性をどうとるかが課題となる。
2013-11-13 18:40:27この整合性を得るための手段として、気象兵器が利用され、災害対処に必要な「状況」が作られているとしたら?まあ、これは気象兵器HAARPに関するその軍事的利用価値の一つの可能性の考察に過ぎないが、米軍の世界戦略の推移を見ていると、こういう結論も導けるということの一例に過ぎない。以上
2013-11-13 18:42:39