丹生谷貴志ツイートまとめ(2013年11月)

丹生谷貴志氏の2013年11月分のツイートをまとめました。
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nibuya @cbfn

ここ一週間、完全に原稿に行き詰まってしまって・・・しかしワープロを使い始めて長いですが何がいいといって、丸一日書いて失敗だと思った文章が消去っで一挙に真っ白になる瞬間です。自虐ではなくて、何か知れない爽快さがある。

2013-11-02 22:52:34
nibuya @cbfn

『批評空間』の内藤さんが元気だったころだから大分前、大阪で柄谷さんが「原稿がワープロのせいでかけないんだよお」と言うから「故障?」と聞いたら「いやあ、キーボードの中にチャバネゴキブリが入っちゃったみたいで、可哀想で打てないんだ」と言った。ああ、この人って・・・と思った。

2013-11-02 22:56:07
nibuya @cbfn

金井美恵子エッセイコレクション3が届く。いつか金井さんの本を全部それだけを読む様にして読みたいと、こんなことを言えば金井さんは「男の子ねえ」というに違いないがそれは或る恐ろしさを覚えてのことで、金井美恵子という不思議な言葉のサイクロンしかもそれは現時点で「同時代」であることの驚異

2013-11-03 20:47:23
nibuya @cbfn

・・・巻末に朝吹真理子さんが可愛らしい解説(?)を書いている、いいんだよそれで、と思う。「羨ましい」限り。これは金井さんがよく言う言葉の一つです。このニュアンス、ちょっと違うが、「男の子」ならグルニエの『孤島』に寄せたカミュの序文を思い出して下さい。

2013-11-03 20:56:40
nibuya @cbfn

最近、巨大深海魚リュウグウノツカイの記事が変に目に付く気がする。ほとんど子供のときからトラウマみたいに残っている生物。・・・いま「見ている」『ビヨンド・ツー・ソウルズ』の死霊界の怪物もこのこの深海魚がモデルみたいです。まあ、だから何だと言われても困りますが。

2013-11-05 21:43:09
nibuya @cbfn

何も読めない・・・自棄で?『星を継ぐもの』を自分にしては高速度走り読み。気分の不毛は治まらない。手当たり次第に「読めそうな」本を探してイヨネスコを読む・・・軽く驚き・・・面白い・・・! 例によって、誰かが持っていったかで消えたイオネスコの『発見』を古書で探す・・・いつもこんな具合

2013-11-07 01:18:15
nibuya @cbfn

私事。行きは一カ所だけ大雨。バイクの点検修理受け取り。タイヤを換えたので今日は慎重に帰る。オイル交換のせいかプラグか、まあ一万五千越えでようやくエンジンらしくなったか、一速低めのギアで走るとなかなかいい感じ。ま、こんなもんでしょう、と一人で満足するのがバイクで・・・

2013-11-07 22:07:25
nibuya @cbfn

ユルスナール『ピラネージの黒い脳髄』、どうもユルスナールが肌に合わないので上げてしまったのを多田智満子さんの仕事を見直したくて入手。だいたいが僕はピラネージがさほどの画家だと思えない・・・のはともかく、或いは大学時代のイタリア系嫌いが未だ残っているだけかもしれない。偏見です。

2013-11-08 10:03:32
nibuya @cbfn

大学時代に「白くて凍ってるところ以外嫌い」という同級生がいて、ああ、稲垣美晴っていうフィンランド童話の翻訳者ですが・・・それはともかく、僕もどうも海に晴れ間、というのがあんまり得意じゃない。何故だか、知るわけもありませんが、自分のことなんか。

2013-11-08 10:07:42
nibuya @cbfn

そう言えば、澁澤さんもフランス語を全く話せなかったのは有名ですが、多田さんも話せず、ユルスナールが気を使って英語で話したという話があります。これは澁澤さんたちの世代が完全にブッキッシュだったことから来るのでしょう。で、小器用にフランス語話すだけの間抜けよりはむろん素晴らしい・・・

2013-11-08 10:13:04
nibuya @cbfn

私事。いや、ここ十日ほど完全に昼夜の時間感覚どころか日にちの感覚も完全に狂って、昨日今日はリハビリ状態です。いつが昼でいつが朝で夜か、体内時計は完全に狂っています。もとから定時に食事をする習慣がないので、食事をしたのかもはっきりしなくなる

2013-11-08 10:24:21
nibuya @cbfn

職場の仕事の合間に時間が開いてしまったので仕方なく駅前の本屋に久しぶりに入り、『闇の奥』と『フランケンシュタイン』の新訳を買おうかと・・・しかし光文社古典新訳文庫は、訳の質云々ではなくてあの字組が好きになれないので、買うのをやめる。ま、視覚的好みの問題です。

2013-11-09 03:21:27
nibuya @cbfn

駅前にはぽつんと小さな女の子のブロンズ像があってその後ろにぼんやり座る。人が見たら怪しむでしょうねえ。単に大学時代の塑像のセンセだった山本正道さんの作で、マサミッさんの顔が懐かしくて。マサミッさんは横浜の『赤い靴』の像作った塑像家。変な人です。

2013-11-09 03:29:22
nibuya @cbfn

コネタ。『赤い靴』の像は最初はクビを傾げてない像だった。なんか委員の一人の女優さんが「クビを傾げた方が可愛い」とか言ったのでその場でマサミッさん、「はい」とか言って即座にコキッと曲げた。ま、マサミッさんらしい「はいどうとでも」って感じの動作が浮かびます。

2013-11-09 03:34:56
nibuya @cbfn

大学の塑像の部屋には下級生に小説家の山口泉がいて、彼が怪異な像を作っていたのが、それが落っこちて潰れた・・・それを見てマサミッさんいつもの普通の表情で「わあ、まえよりよくなりましたあ!」と多分本気で、褒めた。変な人です。

2013-11-09 05:01:21
nibuya @cbfn

ネルーダの暗殺疑惑調査が終わったらしい。と言ってネルーダに関しては無知に等しいので知った風なことは言えない。いわゆるアンガジュマンとは別の所で詩人が「時代」をリプリゼントするという余地が未だ南米にはあったのか。考え込む。消えた文明について詩人の声だけが残るということがある以上・・

2013-11-09 12:24:27
nibuya @cbfn

私事。どうもここの所一日の最後に人に罵られて終わる。先日はSAで前の車が駐車がルーズで、横をすり抜けて駐輪したらどうもその男は僕が煽ったと感じたらしく降りてくってかかって来た。説明してもどうせ売り言葉に買い言葉になるし疲れるから「すいません」と言っといたが不愉快は寝るまで続いた

2013-11-10 22:13:47
nibuya @cbfn

ああ、不愉快だったのは意味なく謝ったせいではなくて、その食って掛かって来た男の顔をジッと見ていて、いったい何が面白くてこいつは言葉を使ってるんだろうかと、そののっぺりした顔を見た、その途方もない空しさに寒気がしたということです。ま、どうでもいいことでした。

2013-11-10 22:21:40
nibuya @cbfn

どうもここ数年、原稿を一応書き終えても喜びがない。労働が終わった開放感は少しあっても、結局資料の紙屑を周囲に増やして、ゴミを増幅させてだけのような空しさが残る。まあ、僕の原稿で誰がが一緒に喜ぶというわけでもないし、今更のことですがねえ。ほんとに愚痴ですね。止め止め・・・

2013-11-10 22:32:56
nibuya @cbfn

ラヴェルの『左手の為の・・・』はウィトゲンシュタイン兄に「捧げられた」ものだと勝手に思い込んでいたのですが注文作曲だったんですね。まあウィトゲンシュタイン家は富豪だったのを忘れてました。

2013-11-11 11:12:04
nibuya @cbfn

別冊太陽の横尾忠則特集が届く。動かなきゃと思っていたのにしばらくそれに没入してしまう。要するに横尾忠則という人、その存在は僕には驚異に尽きる。多分個人的トラウマ?も手伝ってY字路シリーズにしばらく茫然となる。横尾さんの画像は「そこに居たい」という熱望を僕に起こさせる唯一のものだ。

2013-11-11 12:10:59
nibuya @cbfn

どローカルな私事。吹田JCTの中国道から近畿道に入る場所は十車線から二車線に入るという困った構造をしていて、昼の間は交通量がさほどないからいいが、夕刻七時前後は当然麻痺する。渋滞ではなく凝固に近い。今日はうっかりしてその時間にはまってしまった。空冷にはつらい・最近ドジばかり・・・

2013-11-13 20:47:16
nibuya @cbfn

安住の地を探し損ねて文字通り言葉を無駄すれすれにまき散らしていた頃の、『愛する大地』『物質的恍惚』『発熱』の頃のクレジオは魅力的だった。「『パール』っていう凄いLPがあるんだ!』と興奮していた初々しさ。或る時期から安住の地を見つけ?そこからの便りの様に書く様になってからは・・・。

2013-11-13 22:24:58
nibuya @cbfn

ドジついでに、昨日は荷物をバイクに括ろうとしてワイヤが左目直撃、眼鏡があったので何とか失明!は免れたけれども危ない。・・・てなアホ話ばかりしているのは今日本人の書いた哲学書の書評を抱えていて、例によって思考回路が「苦」の方に針を振っているからで・・・

2013-11-14 09:47:02
nibuya @cbfn

「哲学」を厳格に「真理の学」と律儀に規定した場合、実際上日本人の書いた哲学書というのはどこまで「有り得るのか」という問題が生ずる。日本には哲学がないとかいう陳腐なことではなくて、定義上の問題です。例えば道元は「哲学」なのか? 哲学以上か以下か、あれは別物でしょう

2013-11-14 09:51:32