丹生谷貴志ツイートまとめ(2013年11月)

丹生谷貴志氏の2013年11月分のツイートをまとめました。
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nibuya @cbfn

新横浜に向かう線路端に小さな墓地があり、切られた確度からするとおそらく列車はかつての墓地の上を走り、たぶん墓石は移動させられたのだろう。

2013-11-25 22:04:41
nibuya @cbfn

iPodやらを持つ習慣がないので、電車のときは耳栓がその代わり。あれを付けて動き続けると軽い離人症の感じになり・・・

2013-11-25 22:33:57
nibuya @cbfn

未だ絡まった糸のようだとはいえ港湾部は〈外〉の空間で、或いは〈器官なき集散体〉の器官部の露呈で、それを引き延ばして行くと〈外〉は延面に広がり、それを穴だらけにし亀裂の走る海洋にしそこに船を浮かべると「白鯨」が始まる。〈器官なき身体〉の壮大化されたスペクタクル・・・

2013-11-26 06:20:23
nibuya @cbfn

ここのところ毎週300冊を目標に本を始末しているのですが、途中で忘れていた本を見つけることもあって、例えばジュネ。堀口大学さんの訳は今や問題の多いものとされますが例えば『薔薇の奇跡』の「ですます」口調は初読のときから結構好きで今でも読み返したくなります。初訳者の栄誉はあります

2013-11-28 09:19:20
nibuya @cbfn

哲学が現実生活に何が出来ると問う人がいますが、無論哲学が「変える」ことが出来る生は多分たかだか学者の人生で、しかもそれは「賢明に」することなど殆どない。哲学が問題となるのは「言葉を刻む様に行動する」者にとってだけで、しかもその場合その者は哲学そのものに成っているので書物は要らない

2013-11-28 09:29:42
nibuya @cbfn

・・・もっとも例えば二百年後に私たちの「時代」を語る者はその表出たる「哲学」を指標にすることになるかもしれず、その場合「わたしたち」は「哲学」によって要約されることになるかもしれません。ちょうど僕らが十八世紀末をカントとサドで「要約」しているように・・・

2013-11-28 09:33:11
nibuya @cbfn

「いつの日か時代はドゥルーズのものとなるだろう」とフーコーが書くときこの「いつの日か」という言葉をあの独特の微笑を帯びた残酷さで想像すべきかも知れない。例えば二百年後、私たちは「ドゥルーズ哲学の内包」として要約されるのかもしれない、と? まあそれすら「或る者にとって」に過ぎまいが

2013-11-28 09:40:46
nibuya @cbfn

まあ逆に言えば「同時代的な哲学」は「僕らの叫び」の「集約的結果」であって、それが僕らの生の「原因」として作用することは「論理的に有り得ない」ということになる。哲学は同時代への「呼びかけ」では有り得ないということ。ともあれナルキッソスの神話は一般に理解されているより深遠でしょう

2013-11-28 09:57:33
nibuya @cbfn

久しぶりに!職場の外来郵便受けを見たら岸田将幸さんという詩人から詩集が届いていました。いつもこんな具合でお礼を失してしまいます。孤独な神経が言葉に這うような鋭利な詩という印象、感謝。

2013-11-29 04:03:27
nibuya @cbfn

つまらない想像。仮に僕らが植物の成長を捉えることの出来る微速度撮影のような視覚を持っていたら、世界は異様に蠢く異様な生物の怪物のように見えるだろうと、六甲のPAで・・・。どちらにしろ目の前に繁茂する草や花の花弁のほんの一片でも火星で見つかったら大事件なのに、地球のこの過剰さ!

2013-11-29 04:10:21
nibuya @cbfn

スカイフィッシュという超高速で飛ぶ謎の生物が話題になったことがあり未だ真偽ははっきりしていないようですが、仮に植物の成長を捉えるような超微速度視覚を持っていたら逆に人間の移動速度すら速すぎてその視覚にはなかなか捉えられず、人間は見えるか見えないかの謎の生き物になるのでしょう。

2013-11-29 04:15:11
nibuya @cbfn

偏見というのはどうしようもないもので、僕にはサルトル自身はともかく日本のサルトル派というのに自分でも不当と分かっていても、偏見があります。受苦の顔をした傲慢さ、といった。というわけで平井啓之さんにも偏見があったのですがジュネ解釈に於けるサルトル批判あたりからちょっと見直しています

2013-11-30 12:25:05
nibuya @cbfn

平井さんのジュネ『葬儀』の訳は、堀口大学調が嫌いじゃない僕には、今文庫で手に入る生田耕作さんの意外に生硬な訳文よりしっくり来ますし、ドゥルーズの簡潔難解なベルグソン論『差異について』あたりの翻訳−解釈も素晴らしい。『パピヨン』みたいな小説?を訳してる! のも何か嬉しい。

2013-11-30 12:39:56
nibuya @cbfn

・・・とまあ、ちょっとしたことで人を見直してしまう辺りがバカなんですけどね

2013-11-30 12:42:24