- uchida_kawasaki
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https://t.co/4EyXsxvZqW この出版社・雑誌は、(新しい読者群の信頼を獲得したかもしれないが) ある読者群の信頼を失ったのだ。
2013-11-29 13:01:49まあその、「自然」とかとっくになくなって、研究の最先端の内容を研究者が日本語で書くことのできる商業誌が「科学」くらいしかなくなっているわけで、それで内容が原発事故よりにこれほど偏ったままでいいのかな?という気はしないわけではない。
2013-11-29 13:02:16一方、例えばパリティなんかは、全く原発事故なんか関係ないよ、という感じで ( まあ大槻さんが色々書いてたか ) 、それもかなり違和感を私は感じた。
2013-11-29 13:02:18一つには、原子力発電の問題、というのは、相当程度まで文部科学省 ( まあ旧科技庁だが ) の長期的政策、あるいはその欠如、の問題だからである。
2013-11-29 13:02:19科学技術庁は別に原子力研究のためだけに設置されたわけではないが、結構長期にわたって、ほぼ原子力 ( 原研 ) と航空宇宙 (NAL と NASDA) の庁であった ( いや理研もあったんだけどさ ) 。
2013-11-29 13:02:21現在の名称でいうと JAEA( 原子力 ) と JAXA( 航空宇宙 ) だが、これら以外の部分で科技庁が膨張を始めるのは科学技術基本法の成立とそれに伴う科学技術基本計画の策定によっている。
2013-11-29 13:02:23要するに、科学技術基本計画でできた大型研究費とかは基本的に科学技術庁を通って流れていて ( 振興調整費とかもそうだし、競争的資金の大型のものも大体そう ) 、それは原子力政策や宇宙政策をやっていた官僚や、旧科技庁系の外郭団体によって運営されている。
2013-11-29 13:02:25で、宇宙はまあともかくとして ( こっちに問題がないというわけではない ) 、原子力は、端的にいって成果がでそうにないものについて素晴らしい成果がでる重要な研究開発だから予算くれという、というのをまあ 50 年間やってきたわけだ。
2013-11-29 13:02:27さらに、実は原子力予算の拡張が無理、となると、科学技術コミュニケーションやらスパコンの運用やらが何故か原研を母体とした組織に外注されたりする。そうすると、そちら側でも同じようなやり方が伝搬する。
2013-11-29 13:02:31頑張ってやってもどうにもならないこと、というのが世の中にはあるわけで、それにも関わらず予算がきて成果がでないといけないことになっていると、お金はとにかく使いきって、みたいなことにならざるを得ない。
2013-11-29 13:02:32まあ、そういう大型研究費とか科学技術政策とかは自分がやっている研究とは別世界の話で、という人にはもちろん現在の岩波の科学が扱おうとしている問題は全く無意味なものに感じられるだろう。
2013-11-29 13:02:34とはいえ、その意味で、もうちょっと問題を科学技術政策、行政、および研究組織、研究者の問題、というほうに広げてもいいような気がする。
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